訪問看護ステーションのサテライト事業所の開設方法

訪問看護ステーションのサテライト事業所の開設方法とは?

「新規訪問看護ステーションの開設方法はわかるけど、サテライト事業所の開設方法はよく分からない」
「条件が厳しくてなかなかサテライト事業所は開設出来ないと聞いたけど。。。」

上記のように、訪問看護ステーションのサテライト事業所の開設方法は知らない方も多いと思います。

今回は、訪問看護ステーションのサテライト事業所の開設方法というタイトルで、サテライト事業所の開設までの流れが分かるように解説していきたいと思います。

 

訪問看護ステーションのサテライト事業所の開設方法

訪問看護ステーションのサテライト事業所については、分かりやすくまとめてある記事がありますので、下記の記事をご参考にしてください。

 

 

①立地、施設基準

訪問看護ステーションのサテライト事業所は、本体と一体的に運営されることが前提となります。

そのため、本体と連携を取れる範囲に開設することが原則となります。

多くの市町村では、本体から20分以内のところと定めているところが多いです。

移動手段は高速道路などあれば、それを使用しても良いと言われています。

都市高速がある地域は広範囲に出店しやすいですね!

施設基準は、指定訪問看護ステーションと大きく変わりません。

事務室、相談スペース、鍵付きカルテ庫、洗面所等の設備が必要です。

一方、電話番号、FAXなどは本体と一緒で良いため必要ありません。

しかし、地域によっては原則1年以内に指定訪問看護ステーション化をすることが求められます。

そのためサテライト開設時には電話、FAX等設置しておくと、指定訪問看護ステーション化するときにスムーズかと思います。

 

訪問看護ステーションのサテライト事業所は、市町村によって多少条件が違い、認めていないところもあります。

 

②人員配置

指定訪問看護ステーションは必ず、人員配置を守らなくてはなりません。

管理者を設置し、看護師常勤換算2.5人以上の勤務が必要となります。

 

 

その為、運営店舗が好調であり、さらなる新規出店を考えた時に人員配置が難しく、経営速度が落ちてしまうことも少なくありません。

一方、訪問看護ステーションのサテライト事業所は、あくまで「出張所」という立ち位置のため、管理者の設置、看護師常勤換算2.5人以上という条件はありません。

本体とサテライトを一体管理すれば、問題ないということです。

そのため、リハビリ職のみを置いているところも多く、電カルなど利用することによって事業の幅が大幅に広がります。

 

③開設理由

人員配置だけを見ると、緩和されており、開設しやすいと感じる方も多いかと思います。

しかし、開設理由のハードルが結構高く、サテライト事業所が少ない一つの原因とも考えらえます。

※理由書に関しては、市町村によってフォーマットが決まっていたりしますので、申請する際は市町村に確認をしてください。

ではどんな開設理由なら、申請が通るのでしょうか?

「事務所から距離が遠い利用者さんが増えてきたので、サテライトを作らせてください。」では申請は通りません。

指摘される点は、地域の実情にあっているか?

訪問看護ステーションが増えてきている中、下記のことが指摘されます。

 

・現状のままの訪問看護ステーション運営では、何が問題になるのか?

・その地域にわざわざ訪問看護ステーションのサテライトを作る必要があるのか?

・他の訪問看護ステーションに利用者さんを依頼することで対応が出来ないのか?

 

 

上記のような点をクリアする必要があります。

 

特に最後の 「他の訪問看護ステーションに利用者さんを依頼することが出来ないのか?」という点はなかなかクリアが難しいですよね。

自ステーションが特化しているものに視点をおくと良いと思います。

 

④開設までのスケジュール

指定訪問看護ステーションの申請と大きく変わりませんが、市町村によっては申請先が違うことがありますので注意が必要です。

サテライト事業所は、指定番号をとるわけではありませんので、申請は比較的早く出来ます。

開設日3ヶ月前に店舗の間取り図を持って、事前相談に行くと良いと思います。

 

地域にサテライト事業所がない場合は、そもそもサテライト事業所が認められるか。事前に確認しておくことをお勧めします。
市町村の状況によっては、認めていない場合もあります。

 

また、その地域にサテライト事業所がある場合には、事前に調査しておくと良いかと思います。

 

まとめ

今回は、訪問看護ステーションのサテライト事業所の開設方法について解説させていただきました。

 

まとめ

・開設場所は、本体より20分以内。

・訪問看護ステーションのサテライト事業所は、経営速度を速める。

・サテライト事業所の開設理由が地域資源として明確でなければならない。

・地域によってサテライト事業所が認められない場合もある。

 

いかがでしたでしょうか。

今回は、訪問看護ステーションのサテライト事業所の開設方法について解説してきました。

サテライト事業所は、地域の医療を支えることにつながると思います。

一度開設のご検討をしてもらたらと思います。

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ABOUT US
篠田 真志ライター/理学療法士
愛知県在住/訪看運営PT/認定理学療法士(介護予防) 総合病院(急性期、回復期、外来、デイケア)勤務後、訪看の立ち上げ参加。 現在、名古屋の訪看で「やりがい」と「待遇」の両立を目指した組織運営中 管理職育成/成長支援/訪看立ち上げ/ダイエット事業/自費コンディションニング事業