訪問看護ステーションの事務の仕事内容とは?難しい?資格は?

訪問看護ステーションの事務の仕事内容を紹介します!

「事務を雇うか迷っているんだけど、どんな仕事を任せたらよいの?」
「病院で事務やっているけど、訪問看護ステーションの事務も出来るかな?」
「無資格でも訪問看護ステーションの事務は出来る?」

上記のように、雇用する側も雇用される側も訪問看護ステーションの事務の仕事内容について知らないことも多いと思います。

今回は、訪問看護ステーションの事務の仕事内容について詳しく解説します。

 

訪問看護の事務は資格が必要?

訪問看護の事務の仕事には、資格は必要ありません。

しかし、診療報酬の請求業務を担うことが多く、医療事務の基礎知識があるとより役立てることができます。

また、訪問看護の診療報酬及び介護報酬は算定要件が複雑なこともあり、慣れるまでは難しいと感じることも多いと思います。

訪問看護は医療機関であるため、さまざまな医療用語に触れる機会も多くあります。

新たなことを学習する前向きな姿勢があり、繰り返し確認することができる慎重な性格の方は訪問看護の事務の仕事に向いていると言えるでしょう。

 

訪問看護ステーションの事務の仕事内容を紹介します!

訪問看護ステーションの事務は管理者などと違い、設置基準等はもちろんありません。

そのため、事務員を雇用していない事業所も少なくありません。

しかし、事務がいないことにより管理者や訪問看護師の業務が増えてしまい、利用者さんが多くなると疲弊してしまうこともあります。

今回は、訪問看護ステーションの事務の仕事内容を把握し、事務員を置くことで何が解消されるか一つずつみていきたいと思います。

訪問看護の事務の仕事内容は、主に以下の業務になります。

 

  1. 請求業務
  2. 電話対応
  3. 書類の処理
  4. 会計

 

では、具体的にはどのような内容の仕事になるのでしょうか。

早速解説したいと思います。

 

①請求業務

訪問看護の事務の仕事と言えば、請求業務です。

医療機関である訪問看護ステーションは、レセプト(診療報酬明細書)を作成する必要があります。

レセプトは、保険者に負担してもらう費用を算出し、請求する業務です。

訪問看護ステーションは、医療保険(健康保険)だけでなく、介護保険も使うため、手間がかかる業務となります。

また、指定難病の助成制度や各市町村による医療費等の支援制度があり、利用者さんによって手続きが変わる為、管理者が片手間で行うことは難しいのが現状です。

請求業務には毎月期限があります。

レセプトであれば、翌月の10日まで。

ケアマネジャーに送る介護保険の実績送付であれば、翌月の3日頃までが期限となります。

その為、請求業務を担当する方は月初は忙しく、月初の休みを取ることが難しい事業所が多くなります。

ゴールデンウイーク、年末年始などは、連休を取ることは至難の技です。

 

②電話対応

訪問看護ステーションの関係各所との連絡手段は、「電話」「FAX」がいまだに多くあります。

その為、事業所にはかかってくる電話の回数が多く、訪問業務がある管理者、訪問看護師で対応することは不可能です。

特に、関係各所と連携が頻繁に必要な利用者さんを多く持っている訪問看護ステーションは、電話がかかってくる回数も多い為、事務がいることでとても助かります。

事務がいることで、電話対応してもらい、必要に応じて繋いでもらう。

それだけで、訪問に集中でき、サービスの質も向上すると私自身感じています。

 

③書類の処理

上記でも少し触れましたが、訪問看護ステーションではいまだに紙でのやり取りが多くあります。

その為、書類の仕分け等がどうしても必要となり、このあたりが事務の仕事となります。

書類の処理は、「仕分け」、「送付」、「作成」の大きく分けて3つあります。

「仕分け」は、FAXや郵送で届く、訪問看護指示書、サービス提供票、他訪問看護ステーションの計画書報告書など。

「送付」は、訪問看護指示書の依頼、計画書報告書・請求書の送付など。

「作成」は、訪問看護契約書、駐車許可書など。

事務所でしか出来ない、地味に時間が掛かる業務ですので、このあたりを事務が担うことで訪問看護師の業務効率は向上します。

また、この辺りの業務は、「事務に任せたい」「看護師の仕事ではない」と考えている訪問看護師も多くおり、スタッフの働きやすさにも繋がると思います。

 

④会計

会計などのお金にまつわるところの管理については、組織の考え方や企業規模によって変わるところではありますが、訪問看護ステーションによっては経費計算から損益表まで事務が管理することもあります。

その為、訪問看護ステーションによっては、事務長として採用し、営業から会計まで一手に担当されている事業所もあります。

訪問看護ステーションのビジネスモデルとして、あまり経費がかかることは少ないですが、車で移動する訪問看護ステーションであれば、パーキング代など処理してもらえると助かりますね。

 

訪問看護ステーションの事務の仕事内容まとめ

 

今回は、訪問看護ステーションの事務の仕事内容について解説させていただきました。

 

訪問看護の事務の仕事内容
  • 請求業務
  • 電話対応
  • 書類処理
  • 会計

 

いかがでしたでしょうか。

今回は、訪問看護ステーションの事務の仕事内容について見ていきました。

事務がいることで訪問看護師が利用者さんに集中することができ、より良いサービスが提供出来れると思います。

事業所によっては、事務を雇うことは経費がかさむため避けたいと考える管理職もいると思います。

その時はぜひ、「請求業務」「電話対応」「書類処理」「会計」にかかる時間を計算してみてください。

事務が上記の業務を担うことで、訪問に行ける訪問枠が増え、結果的には増益となると思います。

もちろん訪問看護師が少ない状態では、事務のコストが大きいので、個人的には常勤5名を目安にされると良いと思います。

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ABOUT US
篠田 真志ライター/理学療法士
愛知県在住/訪看運営PT/認定理学療法士(介護予防) 総合病院(急性期、回復期、外来、デイケア)勤務後、訪看の立ち上げ参加。 現在、名古屋の訪看で「やりがい」と「待遇」の両立を目指した組織運営中 管理職育成/成長支援/訪看立ち上げ/ダイエット事業/自費コンディションニング事業