訪問看護に転職を考えた時、未経験な分野に対する不安がありませんか?
実際に現場で働く訪問看護師がどのような悩みを抱えやすいのか、気になる方も多いと思います。
今回は、訪問看護に興味はあるけど不安もある、そんなあなたに訪問看護でよくある悩みとその解決策を紹介します。
どんなことで悩みやすいのかだけでなく、対策も知っておくことで不安を和らげることができると思いますので、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。
目次
訪問看護でよくある悩み7選
訪問看護でよくある悩みは以下の7つです。
- 人間関係
- 給料面のギャップ
- 看護・リハビリ以外の業務
- 訪問先の環境
- オンコール
- 体力面
- 責任の重さ
詳しく解説していきます。
人間関係
1つ目は人間関係です。
ベストセラーになった『嫌われる勇気』という書籍では、人間のすべての悩みは対人関係の悩みであると言われています。
訪問看護での人間関係は、スタッフ間、利用者さん(ご家族)、他事業所の3つがほとんどです。
誰もが自分の基準を持っているため、ちょっとしたボタンの掛け違えが大きな問題に発展することも少なくありません。
スタッフ間であれば連携するチームではありますが、直接顔をあわせて話す機会は少ない場合もあり、どうしても苦手なスタッフは悩みになりえます。
また、利用者さんやご家族から過剰な要求を受けたり、暴言やセクハラにあうこともあるかもしれません。
在宅介護をするという強い信念のご家族の場合は、その信念・想いを負担に感じてしまうこともあるでしょう。
解決策としては、コミュニケーションタイプに応じた対応を心がけることや、一人で同じ利用者さんに訪問しない体制づくりなどが考えられます。
給料面のギャップ
2つ目は給料面のギャップです。
訪問看護ではインセンティブ制を導入している事業所もあり、待遇の良さを押し出して求人している事業所もみられます。
しかし、件数が埋まるまでは夜勤がない分、病院での給料よりも下がることがあります。
また、件数が埋まったとしても、利用者さんの急な休みや入院で件数が減ってしまうこともあります。
解決策としては、事前にどのような給料体系かしっかり確認しておくことや待遇について交渉を重ねることが考えられます。
看護・リハビリ以外の業務
3つ目は実際の看護・リハビリ以外の業務が多いことです。
具体的には、書類作成・移動・営業活動になります。
特に月末に作成する計画書や報告書は、担当する利用者さんの人数が増えるほど負担になりやすいです。
移動時間はルートや地域にもよりますが、気分転換になるという人もいれば、長時間の移動を苦痛に感じる方もいるでしょう。
営業はノルマを課している事業所もあり、今まで全く関わって来なかった業務に戸惑うスタッフも少なくありません。
解決策としては、IT・AIの導入(書類作成、ルート調整等)、できるだけ書類を素早くするために音声入力やユーザー辞書を活用する方法があります。
訪問先の環境
4つ目は訪問先の環境です。
ご家族にじっと見守られながらのケア、汚いお家、単純に暑い・寒いなどが悩みになることが多いです。
ほどよい緊張感は必要かもしれませんが、過度に見られているとストレスになりますよね。
また、衛生観念は人それぞれであり、自身の思う汚いをはるかに凌駕するお宅も存在します。
暑さ・寒さについては、病院等のように空調が整っているお宅ばかりではないため、夏の暑さ・冬の寒さが体に堪えます。
解決策としては、一人が負担を負わないように担当を分散させることや、暑さ・寒さ対策をしっかり行うことが考えられます。
オンコール
5つ目はオンコールの悩みです。
訪問看護のオンコール勤務は、多くの看護師にとって大きな悩みの種となっています。
なぜなら、予期せぬ緊急事態や急変があった際に、即座に対応しなければならないからです。
しかも、オンコール勤務中は常に電話やメールに対応しなければならず、睡眠不足やプライベートの制約を受けることも少なくありません。
オンコール勤務の悩みを解決するためには、いくつかの対策があります。
まずは、普段からしっかりとチームで連携を取ることが重要です。
何か問題が起きた際には、迅速に情報を共有し適切な対応方法を考えましょう。
また、緊急時の対応手順を明確にしておくことも必要です。
さらに、オンコール勤務中のストレスを軽減するためには、自己ケアを徹底することも重要です。
睡眠や栄養に気を配り、リラックスできる時間を確保しましょう。
体力面
6つ目は体力面の悩みです。
訪問看護では利用者さんの身体的介助や移動の補助、重いケア機器の持ち運びなど、いくつかの体力的な負担があることも悩みにつながります。
また、利用者さんの自宅環境も一定しないため、時には狭いスペースでの作業や急な階段の上り下りなど、体力を使う状況もあるでしょう。
件数をたくさん回る場合もシンプルに体力が必要です。
解決策としては、運動を心がける、楽な姿勢を意識する、リラックスできる時間を作るなどが考えられます。
責任の重さ
7つ目は責任の重さの悩みです。
訪問看護では一人で判断する場面が多いため、それが悩みや不安につながることがあります。
特に利用者さんの状態が悪化し、急変した場合には迅速かつ適切な対応が求められますが、自身のスキルや知識に自信が持てない場合もあるかもしれません。
解決策としては、緊急時のマニュアルをしっかり確認しておくことや、もしもの場合を想定して事前準備を怠らないことが重要です。
訪問看護は悩みもあるけど素晴らしい仕事です
訪問看護のよくある悩みを挙げてきましたが、悩み以上に素晴らしい部分もたくさんあることをお伝えしたいです。
そして、悩んだ時ほど成長のチャンスにもなります。
悩みを上司や先輩に相談しながら一歩一歩進んでいけば、必ず悩みを乗り越え、生き生き楽しく働いていくことができます。
迷いや不安があるかもしれませんが、ぜひ挑戦していただけると嬉しいです!
訪問看護での悩みってどんなものがありますか?
転職を考えてるんですけど、不安もあります。