訪問看護のオンコールがストレスになる理由4選!ストレス対処方法もお伝えします!

新人訪問看護師

訪問看護はオンコールが大変でストレスが溜まりそうなイメージがあります。

オンコール対応をするのが不安です。

オンコールのストレスを減らす方法ってありますか?

 

訪問看護はオンコールが大変!そんなイメージを持っている方も多いと思います。

私は初めて就職した訪問看護ステーションで、入職半年後からオンコールの業務を始めました。

オンコールが始まったころは緊張と不安でとても苦手意識がありました。

ですが、経験を重ね自分なりにオンコールのストレスへの対処法を確立することができました。

多い時は月の半分オンコールを担っていたこともありますが、疲弊することなく過ごすことが出来ていました。

この記事では訪問看護のオンコールがストレスになる理由と、ストレスへの対処法を解説しています。

訪問看護のオンコールの不安を取り除きたい、もっと楽にオンコール当番中を過ごしたい方はぜひ最後まで読んでみて下さい。

 

訪問看護のオンコールとは

 

訪問看護ステーションは、利用者さんやご家族からの連絡や相談に24時間365日対応し、必要に応じて緊急時の訪問ができるよう体制を整えておく必要があります。

病院のような夜勤はありませんが、勤務時間外に自宅にいるときも緊急の電話に対応し訪問に出られるように備えています。

このように、24時間365日いつでも対応できるように待機していることをオンコールといいます。

 

引用:厚生労働省 社会保障審議会 介護給付費分科会(第220回)

 

オンコール体制があることは、訪問看護ステーションの必須条件ではありません。

しかし、上のグラフが示すようにほとんどの訪問看護ステーションがオンコール体制をとっています。

オンコール体制をどのように行うかは、訪問看護ステーションによって様々です。

当番制でオンコールを行う場合や、管理者が全て担う場合もあります。

利用者さんや家族にとって、いつでも訪問看護師に相談できることは安心に繋がります。

ですが、オンコールは訪問看護の大変さの1つに上げられることもあり、訪問看護師にとってストレスがかかる業務とも言えるでしょう。

 

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訪問看護のオンコールがストレスになる理由

 

訪問看護のオンコールがストレスになる理由を4つ説明します。

 

訪問看護のオンコールがストレスになる理由
  • いつ電話がなるか分からない緊張感
  • いつでも緊急対応ができるように備えておく拘束感がある
  • 夜間の緊急対応による睡眠不足・疲労感がある
  • 普段訪問していない利用者さんに対応する不安感がある

 

1つずつ解説していきます。

 

いつ電話がなるか分からない緊張感がある

24時間365日の緊急時に対応できるように備えることがオンコールです。

オンコール当番の時は、勤務時間外の夜間や休日でも電話がかかってくる可能性があります。

自宅にいても電話の呼び出し音が聞こえるところに緊急携帯をおいて置き、外出の際は緊急携帯を身に着けておく必要があります。

いざ緊急携帯がなると、大きな呼び出し音にびっくりすることもあります。

このようにいつ起こるか分からない呼び出しの可能性をずっと気にしていると、緊張感が続きストレスになります。

 

いつでも緊急対応ができるように備えておく拘束感がある

オンコール当番の時は、いつでも電話に対応ができ、訪問に行ける体制を整えなければいけません。

勤務終了後や休日に、人と会う約束や遠方に出かける予定を入れることが難しくなります。

行きたい場所があるけれど、オンコール当番だから行けない。

オンコール当番のときは予定が縛られてしまうという感覚がストレスに繋がることもあります。

 

夜間の緊急対応による睡眠不足・疲労感がある

 

緊急電話は深夜にかかってくることもあり、必要時は訪問もします。

電話がなるかもしれないという緊張感から、睡眠が浅くなることもあるでしょう。

生活リズムが崩れていつもより疲労を感じることもあります。

また、夜中や休日に緊急訪問をした場合も、翌日は休みではなく通常勤務になることがほとんどです。

睡眠不足、疲労感がある中での勤務は身体的な負担になります。

 

普段訪問していない利用者さんに対応する不安感がある

訪問看護ステーションの体制によっては、普段訪問していない利用者さんの緊急対応をすることがあります。

普段訪問をしていないと、自宅の場所の詳細や、どのような利用者さんなのかが詳しく分かりません。

よく分からない状況で緊急時の対応をすると、判断に迷うこともあり心理的な負担になります。

 

オンコールのストレスへの対処法

 

上に述べたようにオンコールには様々なストレスがともないます。

ここからはストレスへの対処法を4つ提案していきます。

 

オンコールのストレスへの対処法
  • 状態変化の可能性がある利用者さんの情報を共有する
  • 自宅や自宅近所でできることをする
  • 短時間でも睡眠をとる
  • 自分なりのリラックス方法を確立する

 

状態変化の可能性がある利用者さんの情報を共有する

 オンコール対応の可能性をある程度予想できるように、状態が変化している利用者さんや、緊急対応が必要になりそうな利用者さんの情報は常にスタッフ間で共有しておきましょう。

特に、普段訪問をしてない利用者さんについては、自宅の場所や、対応方法、利用者さんや家族の特徴なども確認しておくと、いざというときに役に立ちます。

自分が訪問している利用者さんの情報を、分かりやすくスタッフに伝えておくことも大切です。

また、オンコールに慣れないうちは、判断に迷ったらどうしたら良いかを管理者や先輩に相談しても良いでしょう。

私は、オンコールを始めたばかりの時は、対応で迷ったときは連絡をさせて欲しいと先輩に依頼し、相談をしていました。

 

自宅や自宅近所でできることをする

 

オンコール当番の日は、休日でも自宅からあまり遠いところには出かけられません。

そんな時だからこそ、自宅で普段できないことをする、近所で楽しめることをして過ごしてみるのはいかがでしょうか。

休日に外出すると、なかなか出来ない家の掃除や片付けをする、近所の散歩をすることでオンコール当番中も有意義な時間の過ごし方ができます。

 

短時間でも睡眠をとる

オンコールで、夜間に電話対応や訪問をすると睡眠のリズムが崩れ日中に眠くなることがあります。

私の経験では、夜中の訪問に出た翌日は夕方ごろに眠気が強くなることが多かったです。

夕方の眠気予防のために、昼休憩の際に15分程度の仮眠を取るようにしていました。

お昼休憩は事務所で取っていたので、席に座ったままタイマーを掛けて眠っていました。

短時間の睡眠でも頭がすっきりとして、午後からの訪問に気持ちよく出ることができました。

オンコール中は、無理はせずに休息や睡眠を取ることができるタイミングで短時間でも休むことがおススメです。

 

自分なりのリラックス方法を確立する

 

身体的・精神的にストレスがかかるオンコール当番中は、自分なりのリラックス方法を積極的に取り入れて過ごすこともおすすめです。

私は、自分でお灸をするとリラックスできるので、オンコール当番中は、緊急携帯をそばに置いて、お灸をしながらゆっくりと過ごす時間を積極的に取っていました。

これをすれば気分転換ができる、リラックスできるという方法をいくつか持っておくと、ストレスを緩和しやすくなると思います。

 

まとめ

訪問看護のオンコールがストレスになる理由とストレスへの対処方法をご紹介しました。

 

訪問看護のオンコールがストレスになる理由
  • いつ電話がなるか分からない緊張感
  • いつでも緊急対応ができるように備える拘束感がある
  • 夜間の緊急対応による睡眠不足・疲労感がある
  • 普段訪問していない利用者さんに対応する不安感がある

 

オンコールのストレスへの対処法
  • 状態変化の可能性がある利用者さんの情報を共有する
  • 自宅や自宅近所でできることをする
  • 短時間でも睡眠をとる
  • 自分なりのリラックス方法を確立する

 

参考になる内容はあったでしょうか。

ぜひ次回のオンコールの時に取り入れてみて下さい。

オンコールは緊張や疲労を伴うため、負担に感じている訪問看護師の方もいると思います。

ですが、オンコール対応を経験することで普段の訪問の質を上げることもできます。

たとえば、利用者さんがどんな時に緊急電話を掛けるのかが分かれば、その状況にならないように普段の訪問で工夫出来ることを考えることができます。

また、緊急訪問をしたときに自分が対応に困ることがあれば、次から困らないように事前に医師に確認しておくことを考えることができます。

オンコールを始めたばかりのころは、自分の判断で良かったのだろうかと迷うことも多くありました。

その時は、管理者や先輩に訪問の振り返りを一緒にしてもらい、次回に生かすようにしていました。

初めから完璧に対応することを目指すのではなく、緊急の時こそ、利用者さんがどんな症状やどのようなことに困って電話をかけてきたのかを丁寧に確認して、対応を考えるようにしましょう。

オンコール対応を経験することで、訪問看護師としての経験値が上がることは間違いありません。

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ABOUT US
清水 千夏ライター
東京都在住/看護師・保健師/ 卒業後大学病院9年勤務 その後、派遣看護師としてクリニックやデイサービス、訪問入浴などを経験。 現在は訪問看護ステーションの立ち上げメンバーとして奮闘中です。