
目次
脱水の種類
第2回でもやった脱水の種類を、まずは復習していきましょう。
脱水には主に2種類あります。
水欠乏型脱水は、細胞外液の水分が少なくなり、胞外液のナトリウムイオン濃度が高くなることで浸透圧が上昇します。
すると、浸透圧を元に戻そうとして細胞の中の水分が細胞の外に出ていき、細胞は脱水状態になってしまいます。
そのため、細胞内まで水が浸透する低張液の投与が必要となります。
Naと水分両方がなくなる場合は、循環血液量が少なくなるので等張液を投与することなります。

脱水の程度が強い場合は、水欠乏性脱水の時にも循環血液量減少が見受けられることがあるので、その際は蘇生のために細胞外液を全開投与することがあるので注意が必要です。
輸液補正の考え方
輸液は何をどれくらい入れたら良いのかを学んでいきましょう!
補正のポイントとしては、①足りないものを②足りない分だけ③無理なく補正することです。
- 維持液:1日に摂取する水分量(約2L)
- 是正輸液:足りない分を補充する
一番簡単なのが体重。採血がある場合は、Na濃度から産出される場合もある
例えば2kg減っていたら、2Lを無理のない期間で投与する
- 蘇生輸液:循環血液量を維持するための輸液

これまでの知識を踏まえて、次の章では、具体的にどんな輸液があるのかを紹介していきます。
輸液の目的と種類
輸液は種類によって、血液中で分布する場所が異なります。

脱水の種類によって、分布する場所の異なる輸液を使い分けていく必要があります。
水欠乏性の場合は、細胞内脱水が生じるため低張液。
Na欠乏性脱水は、等張液が適切となってきます。
メリット:肺水腫のリスクを減らす。
デメリット:生命予後だけ見ると、そんなに差はないという研究結果がでている。
また、値段も高く、第一選択役にはなりにくい
一番多く使われるのは、等張液です。
いろいろな種類があるが、体の中で代謝されて、どう変化するかで異なる。
重炭酸が一番新しく、代謝する必要ないため一番使いやすい。
乳酸リンゲル液を代謝するのが肝臓。肝不全がある人は、乳酸リンゲル以外を使用する。
1号〜4号の違いは、生食とブドウ糖の比である。
数字が大きいほどブドウ糖の割合が高い。
よく使うのはKN3号。しかし、KN3号はカリウムが入っているので、腎不全がある人には使用しない。
これまでの知識を使って事例検討
では、早速事例を見て対応を考えていきましょう。

第一回で勉強したショックの兆候を確認しましょう。
冷感や冷や汗はありませんが、熱中症の時はマスクされてしまうかもしれないので注意が必要です。
炎天下で熱中症、さらに水欠乏性脱水でショックが助長されていると考えられます。
ショックもあるため、細胞外液を全開投与、熱中症に対しての全身冷却が必要です。
救急隊が来た後の対応
救急隊が来た後、病院に搬送されました。

冷却生理食塩水は、身体の中から体温を下げるために使われます。
蘇生輸液、保温によりショックの兆候が改善していることがわかります。
そのあとは、体重から計算された是正輸液と維持輸液を投与して経過を見ていきます。
動画で勉強する

脱水への対応はこれにて終了になります!
次回は、フィジカルアセスメントの基礎についてお話ししていきます。






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今回のテーマは「脱水への対応」です。第3回目は、脱水の対応と治療について説明していきます。
第1、2回で学んだことも踏まえて、説明していきますので、まだ1、2回見てない方は、そちらから見ていきましょう!