
目次
傾聴とは?
傾聴の基本姿勢として、「私の不安とあなたの不安は別物」であることを理解しておきましょう!
利用者さんの話を聞いていると、そのエピソードに対して看護師が「不安」に感じてしまっても、利用者さんが「不安」に感じていないことがあります。
看護師が利用者さんに聞きたいことがあっても聞いて良いのか「不安」に思っていても、その「不安」は利用者さんにはないです。
つまり、傾聴を行う際には、利用者さんの感情と看護師の感情を別物として捉えることが大事になります。
それでは、傾聴とは何をすることでしょうか?
傾聴とは、利用者さんの”ありのままの自分”を表出できるように話を聴いていくことになります。
”ありのままの自分”とは、潜在意識の中にある感情や願望などになります。
傾聴のコツ
傾聴のコツは3つあります。
利用者さんの話を丁寧に聞くことを繰り返しながら、潜在意識を聞き出すための質問を考え、会話を進めていきます。
この会話の中で、利用者さんから「看護師さんはどう思いますか?」と質問されても、アドバイスはしません。
アドバイスをしてしまうと、利用者さんが話す機会を奪ってしまうかもしれません。
また、利用者さんの感情や願望の理解が浅い段階でのアドバイスは、利用者さんの求めるものでない可能性もあります。
特に、利用者さんの感情については感じ方の程度が個々で変わるものなので、安易に共感したつもりにならないように注意しましょう!
傾聴の進め方
上記の迷路を解いてみましょう?
鹿がいるところがスタート地点で、3つの道があります。
どの道を進んでも、サンタのいるゴール地点に着くことができます。
傾聴により、利用者さんの感情や願望などの潜在意識に辿り着くことは「迷路」に似ています。
迷路(=傾聴)を進めていると、壁にぶつかってしまいます。
傾聴における壁とは、利用者さんの話していることを理解できない、利用者さんが感情的になっている状態になります。
迷路を上から見て、次の道を確認することができないため、壁があるとどう対処するべきか、迷うと思います。
そこで、迷路(=傾聴)の攻略の仕方を覚えておきましょう。
どんな迷路(=傾聴)でも、壁に沿って進み続けることで必ずゴール(=潜在意識の表出)することができます。
そのため、利用者さんの話していることが理解できなかったり、利用者さんが感情的になっている時こそ、その壁に寄り添った傾聴を進めていくことが大事になります。
まずは支持的な関わりを
いざ傾聴をしようとしても、利用者さんと看護師の関係性が構築されていなければ、表面的な傾聴(=顕在意識の表出)しかできません。
そのため、傾聴を本格的に始める前に、”支持的な関わり”から始めましょう!
”支持的な関わり”について、例題を用いて考えてみましょう!
【例題】痛みが強い終末期のがん患者さんの所へ訪れた時。

下記の選択肢の中で”支持的な関わり”はどれになるでしょうか?
- そんなこと言わないで、もっとがんばりましょうよ
- そんなこと心配しなくて良いですよ
- どうしてそんな気持ちになるんでしょうか
- これだけ痛みがあるとそんな気持ちになりますよね
- もうダメなんだな-とそんな気がするんですね
- すみません、忙しいので後でまたきます
では、それぞれの選択肢について回答を紹介します。
支持的精神療法を使ってみる
支持的精神療法とは、カウンセリングとも呼ばれ、話し合いを通して悩みごとを解決する方法と言われています。
具体的には、以下の7つの要素が含まれます。
- 感情表出の促進
心の負担について話すことは決して恥ずかしいことではないことを伝える。 - 傾聴
相手の声にしっかりと耳を傾ける。 - 審判しない
批判・解釈しない。 - 受容
あるがままを受け止める。 - 保証
適切な情報を提供し、現実的な範囲で保証を与える。 - 支持
患者の言葉に対しては肯定的に接する。 - 共感
言葉の背景に存在する意味や感情を理解し、それに対応することを心がける。
上記の要素に注意しながら、徹底的に相手を思いやって話をすることが支持的精神療法となります。

傾聴では、ただ話に耳を傾けるだけでなく、話を聞きつつ、感情や願望などの潜在意識を表出できるように質問しながら会話を進めることになります。
看護師として、ついアドバイスしたくなると思いますが、潜在意識の表出は、迷路のように入り組んでおり、簡単には辿り着けません。
利用者さんの潜在意識に到着するまでは、徹底的に相手を思いやって傾聴を進めてみてください!
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「傾聴」ってよく耳馴染みのあるワードですが、実は大変です。
「ただただ話を聞いた」では全然違うのです。
そんな傾聴のコツ、進め方について紹介します!
よろしくお願いします。