

訪問看護ステーションを運営している経営者や管理者は、
- 「看護師1名あたり何人くらい利用者を集客する必要があるのか?」
- 「何人まで看護師を増やす必要があるのか?」
- 「看護師の人数に対して訪問件数は妥当なのか?」
などの悩みがある場合もあるのではないでしょうか?
この記事では、厚生労働省などのデータなどを元に、看護師の数・利用者さんの数などを自事業所と比較できるように様々な視点で集めてみました。
是非、参考にしていただき、事業所運営に活かしていただきたいです。

目次
1事業所当たりの常勤換算従事者数
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※その他の職員:0.5
※看護師3)は、保健師及び助産師も含む
まずはこの資料を見てみましょう!
この資料は平成29年10月時点の訪問看護ステーションの1事業所当たりの常勤換算従事者の数の平均を示しています。
この資料によると、訪問看護ステーション1事業所あたりの平均の看護師の常勤換算事業者は、4.5となっています。
各従業員の1か月の勤務合計時間÷事業所の定める常勤職員の勤務すべき時間数=常勤換算事業者です。
とある訪問看護ステーションは、看護師が100名以上いるところもあります。または、人員基準ギリギリの2.5で運営しているところもありますので、その常勤換算事業者の平均が4.5であることをご理解ください。
平均の常勤換算事業者が4.5ということは「意外と少ない!?」という印象もありますよね!
ちなみに、リハビリ専門職(PT,OT,ST)の平均は1.6、その他の職員(事務員等)は0.5となっており、訪問看護ステーション1事業所あたりの従業者の常勤換算事業者は、7.1となっています。
利用人員階級別事業所数の構成割合
【介護予防サービス】
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※介護予防訪問看護ステーション2)は、「介護予防訪問看護ステーション」は、健康保険法等のみによる利用者を含まない。
【介護サービス】
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※訪問看護ステーション2)は、「訪問看護ステーション」は、健康保険法等の利用者を含む。
この資料は、訪問看護ステーションごとの利用者数の割合を示しています。
この資料から分かることは、「利用者数がどのくらいの事業所が多いのか?」ということです。
なお、これは各訪問看護ステーションの利用者数であるため、リハビリ専門職がメインに訪問看護をしている利用者さんも含みます。
- 介護予防サービスの利用者数の平均は、8.4人
- 介護サービスの利用者数の平均は、65.4人
- 介護予防サービスの利用者数は、1〜9人の事業所が56.8%、10〜19人の事業所が15.1%
- 介護サービスの利用者数、1〜79人の事業所が多い
単純に要支援者と要介護者の平均を合計すると、73.8人となります。
訪問看護ステーションの利用者数は高齢者が半数以上ですが、年々増加しているともこのデータからはわかりますね。
訪問看護ステーションにおける利用者の状況
この表は、
- 利用者1人当たりの訪問回数
- 1事業所当たり利用者数
- 1事業所当たり延利用者数
を示しています。
利用者1人当たり訪問回数は、介護予防サービスでは4.7回、介護サービスでは6.3回。
利用者1人当たり訪問回数を要介護(要支援)度別にみると、「要介護5」が8.1回と最も多く、要介護度が高くなるに従い訪問回数が多くなっている。
1事業所当たり利用者数をみると、介護予防サービスでは8.4人、介護サービスでは43.7人です。(平均の合計は52.1人)
1事業所当たり延利用者数は、介護予防サービスでは39.6人、介護サービスでは275.5人となっている。(平均の合計では、315.1人となります。)
※ 延利用者数は訪問回数と考えてください。
医療保険の利用者も含めると上記のようなデータとなります。(これは平成27年のデータとなります。)
訪問看護ステーション1事業所あたりの利用者実人員数は68.5人(※厚労省の資料は事業者となっていますが、事業所のことだと思います。)
1事業所あたりの訪問回数は435.4回です。
利用者1人あたりの訪問回数の推移
このグラフは、要介護度別利用者の1人当たりの訪問回数の年次推移を示しています。
このグラフで分かるように緩やかに年々一人当たりの訪問回数が増加していることがわかります。
特に要介護4、5の利用者訪問回数が増加していることがわかりますね。
ということは、看護師一人当たりを利用者数で考えても、データ上では比較できないことも分かると思います。
訪問看護ステーションは看護師◯名に対して利用者を◯人を目指すべきか?
厚労省のデータを元に事業者と利用者数、訪問回数などを説明してきました。
そこで、「訪問看護ステーションは看護師◯名に対して利用者を◯人を目指すべきか?」という問いに対して、見解を示していきたいと思います。
厚労省のデータをまとめると以下の通りです。
- 訪問看護ステーション1事業所あたりの平均の看護師の常勤換算事業者は、4.5(平成29年10月)
- 訪問看護ステーション1事業所あたりの従業者の常勤換算事業者(看護師+リハビリ専門職)は、6.6(平成29年10月)
- 1事業所あたりの利用者実人員数は68.5人(平成27年9月)
- 1事業所あたりの訪問回数は435.4回(平成27年9月)
・平成27年の看護師の数は4.8である。
・平成27年の1事業所の看護師とリハビリ専門職の合計の平均は6.5である。
以上のデータで考えてみましょう。
分かり易いように、平成27年のデータで考えた場合、
常勤換算6.5で68.5人の利用者さんを435.4回訪問していることになります。
単純に割ると、
- 従業者一人当たりの利用者人数は、10.5人
- 従事者一人当たりの訪問件数は、66.9件
となります。
しかし、管理者もいますし、訪問の時間も30分未満や60分を超えるものや、リハビリ職などの40分、60分訪問などもありますので、あくまでデータ上の数字となります。
大雑把な仮説
実際、看護師1人増えたら、利用者さんを10人増やしたらどうなるかを考えてみましょう。
利用者1人あたりの訪問件数は1ヶ月に3.9〜7.6回というデータがあります。(介護度が上がる、もしくは医療保険の方が訪問回数が多い。)
要介護3の場合は、平均5.9回/月です。
要介護3の人が10人増えた場合、月の訪問回数は、59回となります。
1回の訪問看護の料金を8,000円と仮定した場合、472,000円の収益を得ることができます。
あくまでこれは例ですが、もし10人利用者さんが増えて、その利用者さんが週1〜2回の訪問看護を希望して、30分以上60分未満の訪問看護Ⅰ3を算定した場合は、人件費としては最低限確保できる形にはなります。
厚労省の経営状況のデータでも、このようなデータが示されています。
訪問回数が多い施設ほど職員数は多く、収支差率がプラスの事業所が多い!
これは管理者も含まれるので、実際にバリバリ訪問業務を中心にやっている看護師の一人当たりの訪問件数はもう少し多いはずです。
これらを含めて考えると、機能強化型訪問看護ステーションを目指して、訪問看護ステーションを大規模化させて、一人当たりの訪問回数を増やしていくことが安定した事業所運営には必要だということがわかりますよね!




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