
3Mとは、「ムリ」「ムダ」「ムラ」の3つの“M”を指した言葉です。
3Mは経営や管理に関する用語で、日々の訪問看護業務にも密接している内容です。
この3つの“M”の頭文字がつく行為の削減は、業務改善に有効であるといわれています。
今回は、訪問看護の現場で3Mが発生する原因と対策を解説します。
ぜひ、効率的な現場の実現のために参考にしていただければ幸いです。
- 3Mとは?
- 訪問看護における3Mがある事例
- 訪問看護における3Mの発生原因と改善の方法
目次
3Mとは?
3Mとは、上記でも記載したように「ムリ」「ムダ」「ムラ」の3つの“M”を指した言葉です。
厚生労働省老健局の発表した「介護サービス事業における生産性向上に資するガイドライン改訂版」によると、「業務の明確化と役割分担の見直しにより、ムリ・ムダ・ムラ(3M)を削減してマスター ラインを再構築できる」と示しています。
マスターラインとは、業務時間の区切り あるいはタイムリミットを意味します。
1 日の業務全体を時間の流れに沿って書き出し、それぞれの業務時間をずらしたり、分割したり、付け替えたりすることで一気に業務が効率的に回り出すことがあります。
訪問看護の業務の中で、効率が悪く感じていることやスタッフの負担感が大きくなり退職につながってしまっている現状がある場合には、人員体制や業務分担を見直す必要があることが多いです。
事業所における3Mを見直し、マスターラインを明確にすることで現状で必要な人員体制、業務分担だけでなく今後の発展に向けた計画も練りやすくなります。
では訪問看護における3Mとは、具体的にはどのようなものがあるでしょうか。
次項では、訪問看護における3Mがある事例を詳しく解説していきます。
訪問看護における3Mがある事例
引用:厚生労働省老健局「介護サービス事業における生産性向上に資するガイドライン改訂版」
3Mを模式的に表すと上図のようになります。
この図で示される目的とは、訪問看護に置き換えると達成すべき目標と言えます。
例えば、事業所運営に必要な月間の売り上げ目標や目標の訪問件数で表すことができます。
また、この図で示される手段とは、訪問看護では人員や環境を指します。
売り上げ目標を達成するためには、人員にムリやムダが生じていると離職につながる可能性が高くなります。
また、売り上げ目標を達成するための環境が整っていなければ、非効率な運営になり事業所の存続が難しくなるでしょう。
具体的に訪問看護では、以下のような「ムリ」「ムダ」「ムラ」が生じている場合があります。
訪問看護で生じる「ムリ」
- 営業時間を超えて訪問している。
- 入職して2週間の新人訪問看護師がオンコール当番を担う。
- 利用者さんへのケアや間接業務により休憩時間が取れていない。
上記のように人員に業務量に対して人員が不足している場合には、「ムリ」が生じてしまう場面と言えるでしょう。
このような状況が続くことで、体力的にも精神的にも疲弊してしまうスタッフが出てくることが予測されます。
訪問看護で生じる「ムダ」
- 訪問先から訪問先までの移動距離が長すぎる。
- 訪問の予定がなく、事務所で待機しているスタッフが多い。
- ICT化が進んでおらず手書きで提出する書類が多い。
- 書類の整理ができておらず、情報を探すのに時間を要する。
上記のように必要な訪問件数を達成できないような「ムダ」が多いと、運営していくための資金繰りが難しくなることが予測されます。
また、非効率な業務を継続している場合には一定数以上の訪問件数は望めないでしょう。
訪問看護で生じる「ムラ」
- スタッフにより業務量にばらつきがあり、一部のスタッフに業務が偏っている。
- 提供する看護や他職種連携に統一性がない。
- 曜日によって訪問件数にばらつきが大きい。
- 同じタイミングでPC作業をしたいスタッフが多くPCの空きがない。
上記のように業務に差が生じていたり、効率的に作業ができない環境であると達成状況に「ムラ」が生じてしまいます。
このようなムラはスタッフ間の人間関係を悪化させることや、外部からの信頼を低下させてしまう恐れがあります。
訪問看護における3Mの発生原因と改善の方法
前項では、訪問看護における3Mについて具体例とともに解説しました。
この記事を読んでいる訪問看護関係者の方の中には、自身の事業所の問題点と重なるところがあった方もいたのではないでしょうか。
では、前項のような訪問看護における3Mの発生原因と改善方法にはどのようなものがあるでしょうか。
訪問看護における3Mの発生原因
訪問看護における3Mの発生原因としては、以下のような点が挙げられます。
一つずつ確認していきましょう。
- 人員が不足している
- 業務分担ができていない
- 訪問ルートが効率的でない
- 定期的な新規依頼につながる営業活動ができていない
- 訪問ルートが効率的でない
- 提供するサービスに差があり対応できるスタッフが限られる
- 業務の采配、分担ができていない
- マニュアルが整備されていない
- 定期的な新規依頼につながる営業活動ができていない
- 必要な備品が揃っていない
では、上記のような3Mが発生する場合には、どのように改善していけば良いのでしょうか。
訪問看護における3Mの改善方法
訪問看護における3Mを改善するためには、まずは現状を知ることから始めましょう。
管理者や経営者だけでなく、色々な立場のスタッフから意見を聴取することがおすすめです。
まずはそれぞれのスタッフがどれだけの業務をこなすことができるのか、しっかりと裁量を見極めましょう。
また、マニュアルや備品の整備は時間や予算がかかることでもあります。
そんな時こそビジケアのようなサポート会社を活用したり、低予算でスタッフが働きやすくできる工夫をしていきましょう。
例えば少ないPC台数でも、使用のタイミングをずらして訪問予定を組むことができれば効率の良い作業が可能となる可能性も高いです。
また、ICT化をすることで訪問の移動の合間で記録作成ができ効率的に作業を進められます。
ビジケアで開始したe-leanningを用いれば隙間時間に新人訪問看護師のスキルアップをすることもできます。
下記の記事も参考に、事業所やスタッフが持つ力を最大限に活かして生産性向上を目指してくださいね。
終わりに
今回は、訪問看護における3Mについて、発生原因や対策をお伝えしました。
訪問看護の運営は、安定的な人員確保が必須とされます。
事業所を支えるのはいつだってスタッフ一人一人の訪問です。
事業所に必要なスタッフに長く働いてもらうためにも、訪問看護における3Mを排除し負担感を減らしていきましょう。
ビジケアでは訪問看護の運営におけるご相談に対し、一つ一つ丁寧に解決に向け支援しています。
お困りの際にはぜひビジケアをご活用ください。




























