ユマニチュードという魔法の関わり方〜認知症の方への関わり方3つのポイント〜

Ns谷口

認知症の方への関わりに不安を抱えている方は多いと思います。

看護技術や、処置にはマニュアルがありますが、患者との関わり方を教わる機会は少ないでしょう。

本日は、認知症の人の関わり方の技法である「ユマニチュード」を解説します。

本記事を読めば、認知症高齢者への苦手意識が改善できるでしょう。ぜひ最後までご覧ください。

 

利用者さんとの関わり方

そもそも、良い関わりとはどのようなものなのでしょうか。

認知症の人との、関わり方を学ぶために、下記を確認しておきましょう。

  • 「業務」と「関わり」の違い
  • 良い関わりをするためには

 

「業務」と「関わり」の違い

看護師は、患者や利用者との関わり方を教えてもらう機会はほとんどありません。

一方で、業務や処置などはマニュアルで管理しているケースが多く、ある程度働けば自然と身につきます。

「業務」と「関わり」の違いは下記にまとめました。

 

業務 関わり
  • 先輩が教えてくれる
  • できていないことに自分で気づける
  • 毎日やるからできるようになる
  • 受動的に学べるからできるようになる
  • 誰かに教わる機会が少ない
  • できていないことに気づきにくい
  • 毎日やっていても、考えなければできるようにならない
  • 能動的に学ばないとできるようにならない

 

「関わり方」は、誰かに教わる機会は少なく、能動的に学ばなければ良い関わりはできません。

 

Ns谷口

看護師の仕事には、患者や利用者との「コミニュケーション」や「接し方」も含まれています。その中で、看護の専門性である「寄り添う」「傾聴」などを発揮しなければなりません。

 

良い関わりをするためには

関わりに自信を持つには、「関わりの型」を持つ必要があります。

「型がない場合」と「型がある場合」の違いは下記です。

 

型なし 型あり
  • 相手に応じて自分が変わる
  • いつまでも自信が持てない
  • コミニュケーション力が伸びない
  • 自分が楽
  • コツを掴むと自信が持てる
  • 仕事以外のコミニュケーションにも応用できる

 

型がないと、その場しのぎのコミニュケーションとなり、コミニュケーション力がつきません。

一方で、型を持つと、その型に当てはめてコミニュケーションがとれるため、自分も楽でコツも掴みやすくなります。

 

Ns谷口

さらに、相手から良いフィードバックが返ってくるので、自信にも繋がりやすいでしょう。

 

ユマニチュードの4つの柱

コミュニケーションの型として、高齢者や認知症の人に有効とされているのが「ユマニチュード」です。

ユマニチュードは「あなたのこと、私は大切に思っています」と発信し、人間らしさを尊重し続ける関わりです。

ユマニチュードには4つの柱で構成されています。

 

  • 見る
  • 話す
  • 触れる
  • 立つ

 

Ns谷口

本記事では、看護師として患者や利用者と接するために重要な「見る」「話す」「触れる」について、詳しく解説していきます。

 

①ユマニチュードの「見る」

「見る」ポイントは下記です。

 

  • 視線の高さを合わせる
  • 視線が合わない人は視線を合わせに行く
  • 目があったら2秒以内に話しかける

 

人として、対等に信頼関係を築くため、「視線」を合わせるのは重要です。

高さが合わない場合、ベッドの高さを調整するか、膝をついて視線の高さを合わせます。

ベッドの配置により相手が壁側を向いている場合は、ベッドを動かしてでも視界に入り、視線を奪いましょう。

それぐらい「視線」は重要です。

 

Ns谷口

目があって、見つめられると相手が「敵意」や「怖さ」を感じるケースがあります。目があったら2秒以内に、話しかけるよう意識しましょう。

 

②ユマニチュードの「話す」

「話す」ポイントは下記です。

 

  • 短い言葉で相手の理解を確かめる
  • 予告と実況中継
  • ケアの拒否が3分続いたら一旦やめる
  • 反応がない人にも話しかける

 

認知症や高齢者は、長い言葉で、ダラダラ話すと理解が難しいケースがあります。

短い言葉で、分かりやすく話し、相手の理解を確かめながら話しましょう。

 

Ns谷口

また、これからやることは必ず予告します。その際には「身体を拭きますね」ではなく、「身体を拭いてもいいですか?」と、聞いて相手の理解を確かめます。

 

やっていることは「今、身体を拭きますよ」「今、右手を拭いています」と、実況中継しながら行います。

ユマニチュードでは、ケアの拒否がある場合は、基本的には行わないとしています。

目安は3分で、それ以上拒否が続く場合は、一旦時間をおきましょう。

 

Ns谷口

相手に反応がないケースでも、前述した内容に沿って、視線や、予告、実況中継しながら話しかけましょう。声をかけるとケアや手技が丁寧になり、こちらも相手を敬う姿勢が出やすいです。

 

ユマニチュードの「触れる」

「触れる」ポイントは下記です。

 

  • 広い面積で、ゆっくりと、優しく
  • つかまないで支える
  • 5歳の子以上の力は使わない

 

手は、できるだけ「パー」に近い形で、ふんわりやさしく触れます。

また、つかまず、5歳の子以上の力を使わないよう意識しましょう。

とはいえ、「移乗」「移動」など、力をしっかり加えてつかむことが必要な場面があるかもしれません。

 

Ns谷口

必要な場面以外は、ユマニチュードを理解して、必要以上の力で触れないよう注意しましょう。

 

「見る」「触れる」「話す」の3つを徹底する

本記事は下記を解説しました。

 

  • 相手との関わりは「型」が大切
  • 認知症や高齢者に有効な型が「ユマニチュード」
  • ユマニチュードで重要なのが「見る」「触れる」「話す」

 

コミュニケーションの型を習得して、実践すると相手の笑顔につながります。

良いフィードバックがもらえてこちらも自信がつき、さらに相手への還元につながります。

このように良いサイクルを生むためにもユマニチュードは重要です。

 

Ns谷口

ユマニチュードは、日頃のコミュニケーションに行かせる部分もありますよ。ぜひ、本記事を通して学習していただければと思います。

 

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