フィジカルアセスメント 生体侵襲と生体反応③

Ns辻本

今回は恒常性の内分泌系について、詳しく説明をしていきます。

 

 

内分泌系

 

 

何かしらの侵襲が起こると、サイトカインが放出されます。

 

 

サイトカインは、視床下部を刺激し、下垂体へと作用し、ホルモンが分泌されます。

 

下垂体と脊髄から分泌されるホルモン
  •  下垂体前葉
    • コルチゾール
    • 成長ホルモン
  • 下垂体後葉
    • 抗利尿ホルモン
  • 脊髄交感神経系
    • カテコラミン(アドレナリン、ノルアドレナリン)
    • アルドステロン

 

侵襲時のホルモンの働き

 

血糖値上昇

侵襲が起こった際に、なぜ血糖値が上昇するかについて解説します。

侵襲を受けると、下垂体前葉からは、副腎皮質刺激ホルモンのコルチゾールと成長ホルモンが分泌されます。

脊髄交感神経系からは、カテコラミンが分泌され、膵臓からグルカゴンの分泌が促進されます。

グルカゴンはグリコーゲンの分解を促進する作用があります。

また、膵臓はインスリン分泌抑制という状態になり、血糖値は上昇します。

血糖値が上昇することで、創傷の治癒が促進されます。

一方で、高血糖の状態が続くと、易感染や肺炎になりやすくなったり、死亡率が上昇します。

血糖値は180mg/dl以下に抑えることが推奨されています。

 

血圧上昇、脈拍数・呼吸数増加

侵襲時、脊髄交感神経系からはカテコラミン(アドレナリン、ノルアドレナリン)が分泌されます。

カテコラミンの作用で、平滑筋が刺激され、血管収縮することで血圧が上昇します。

また、β1受容体への刺激により心拍数が増加します。

さらに、呼吸ガス交換率を増大させ、多くの酸素を取り込もうとします。

この状態が続くと、酸素消費量が増大したり、心不全がある人などは症状が進行するなどの弊害が起こります。

そのため、適正な数値を維持するようケアをすることが重要です。

 

体液保持、尿量減少

下垂体後葉から抗利尿ホルモン、脊髄交感神経系からアルドステロンが分泌されます。

これらのホルモンの作用により、腎臓でNaイオンの再吸収を促進したり、細胞外液の浸透圧を上昇することで水を再吸収し、循環血液量を増加します。

この状態が続くと、尿量が減少しますが、浮腫が生じ脱水が起こります。

 

Ns辻本

次回は、免疫系について解説します。

 

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ABOUT US
菅野貴文看護師/ライター
看護師/産業カウンセラー/大学で心理学学士取得後、看護師に。総合病院、訪問看護ステーションを経て精神科専門訪問看護ステーションに勤務。同じく看護師の同性パートナーと切磋琢磨しながら、理想の看護師になれるよう日々精進している。