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アサーションとは
アサーションを直訳すると「自己主張」ですが、ただ単純に自己の意見や考えや欲求などを他人に伝えることではありません。
アサーションとは、自分の意見、考え、欲求、気持ちなどを率直に、正確に、その場に合った
適切な方法で述べる自己表現の1つになります。
1970年代に提唱され、1980年代にアメリカで流行したコミュニケーションスキルであり、古くから使われてきました。
古くからその重要性が言われてきたコミュニケーションスキルではありますが、一般的には馴染みが少ないと思います。
アサーション権とは、人権の基本になります。
- 誰からも尊敬してもらう権利
- 自分の行動を決め、それを表現し、その結果について責任をもつ権利
- 誰でも過ちをし、それに責任をもつ権利
- 支払いに見合ったものを得る権利
- 自己主張しない権利
コミュニケーションにおいても人権=アサーション権があるため、自分と相手が対等な立場を取って自己主張することができると考えられます。
訪問看護におけるコミュニケーションでは、利用者さんやその家族に遠慮して看護師の考えを話せなかったり、逆に上から指示してしまってはいけないと思います。
特徴的な3つの自己表現
特徴的な自己表現について、事例を用いて具体的に解説していきます。
Gくん「おい!その漫画貸してくれよ!」(すでに攻撃的…)
Nくん「え?あ、い、いいよ…」(まだ読んでないけど怖い)
Nくんは、漫画を買ったばかりでまだ読んでいないため、貸せない理由があるにも関わらず、自分の気持ちを主張できませんでした。
仕方なくGくんに漫画を貸してしまった場面になります。
事例1におけるGくんとNくんの自己表現の特徴は何でしょうか?
Gくん「おい!その漫画貸してくれよ!」(すでに攻撃的…)
Sちゃん「ごめんね、Gさん。私まだ読み終わってないのよ。これからバイオリンのお稽古もあるし、2・3日で読めると思うから、来週まで待っててくれる?」
Sちゃんは、自分の気持ちも伝えた上で、Gくんにも配慮して断りを入れている場面になります。
事例2におけるSちゃんの自己表現の特徴は何でしょうか?
攻撃的自己表現
事例1、2におけるGくんの自己表現は、攻撃的自己表現(=アグレッシブ)になります。
自分の意見や考え・気持ちをはっきり言うことで、自分の言論の自由を守り、自己主張しているが、相手の言い分や気持ちを無視または軽視して相手に自分を押しつける言動。
巧妙に自分の欲求を相手に押し付けたり、相手を操作して自分の思い通りにうごかそうとする
攻撃的自己表現をしてしまう人は、自分の意見や気持ちに対して防衛的であるが故に、自分の本意ではなかったことに気付き後悔してしまうことがあります。
また、相手をいないものとして発言を続けているうちに、自己表現をすることが快感になってしまうこともあります。
非主張的自己表現
事例1におけるNくんの自己表現は、非主張的自己表現(=ノンアサーティブ)になります。
自分の気持ちや考え、信念を表現できず、自分から自分の言論の自由を踏みにじっているような言動。
自分の気持ちにも不正直で、相手に対しても素直ではない。
非主張的自己表現をしてしまう人は、自分に対してどうせ言っても自分はやっぱり駄目だと諦めの気持ちがあり、相手に対して人の気も知らないで譲ってあげたのにと恨みの気持ちがあると考えます。
アサーティブな自己表現
事例2におけるSちゃんの自己表現は、アサーティブな自己表現になります。
自分も相手も大切にした表現。
自分の人権である言論の自由のためには自ら立ち上がろうとするが、同時に相手の言論の自由も尊重しようとする。
自分の気持ち、考え、信念などが素直にその場にふさわしい方法で表現され、相手にも同じように発言することを推奨できる。
アサーティブな自己表現ができる人は、その場にふさわしい方法、つまり、相手に合わせた言葉選び、表現方法を工夫することができています。
医療に関わる難しい説明を利用者さんに対して行う時に、曖昧かつ簡単にしてしまうことはアサーティブとは言えないかもしれません。
コミュニケーションをしている時のテーマに対して、お互いに意見や考えを言い合えるようにすることが大事になると思います。
自己点検のチェック項目
- 伝えたいポイント、メッセージは明確か
- 伝えるための論理構成、筋道は明確か
- 伝える表現は相手にとって適切か
- 相手の興味、ニーズを考慮しているか
- 声のトーン、スピード、ジェスチャーなどの非言語は適切か
アサーティブな自己表現をするためには、上記の自己点検チェックを念頭に入れ、まず自分の気持ちを知ること、向き合うことから始めると良いと思います。
まとめ

アサーションでは、自分も相手も大切にした自己表現を行っていくことがポイントになります。
コミュニュケーションは受け手が決める「私のつもり=意図」ではなく、大切なのは「受け手がどう受けとめたのか」であると思います。
まずは、自分自身の気持ちをその場にふさわしい表現、相手を思いやった表現で伝えることから頑張っていきましょう!!!
























訪問看護におけるコミュニケーションでは、利用者さんの思いを傾聴することと同じくらいに、看護師の思いをうまく伝えることも重要になると思います。
今回は、思いを伝えるためのコミュニケーションスキルである「アサーション」について紹介します。
よろしくお願いします。