次世代訪問看護師紹介vol.35|吉屋寿則さん

関口
「次世代訪問看護師」は、訪問看護の現場で実際に働いている人たちの働き方や想いを紹介するコーナーです。

今回は、島で訪問看護をしている吉屋寿則さんをご紹介します!

 

お名前

吉屋さん

吉屋寿則です。

よろしくお願いします!

 

働いている地域はどちらですか?

吉屋さん

広島県にある大崎上島町という離島で働いています!

 

働いている職場(事業所)を教えてください

 

現在の仕事以前の職歴や経歴を教えてください

吉屋さん

新卒で現職につきました。

 

現職(訪問看護師)歴は?

吉屋さん

3年目になります!

 

訪問看護に興味を持ったきっかけは?

吉屋さん

学生時代に大崎上島町の高齢者を支援しようと立ち上がった『瀬戸内イキイキプロジェクト』という課外活動で、島内の高齢者の集いであるサロンなどに参加していました。

その中で、島では若者を筆頭に人口が減り続け、島民の半数近くが高齢者であり、島内には専門的な治療や入院ができる医療機関がなく、健康・医療の面が島民の大きな不安の種であることを知りました。

「島で最期を迎えたい」と島民の願いがあるものの、難しい現状があることを知り、島の人たちの力になりたいと感じたのが訪問看護に進もうと思ったきっかけでした。

 

関口

学生時代から、とても活動的だったんですね!

課外活動をしようと思ったきっかけは、何かあったんでしょうか?

 

吉屋さん

高校の時に部活しかやっていなかったので、大学では地域に貢献することがやりたいと思って挑戦しました!

 

 

訪問看護を始める前に感じていた、訪問看護のイメージは?

吉屋さん

本当はすぐにでも訪問看護をやりたかったのですが、「知識・技術がないから、最初は大学病院で経験を積むのがいいだろうか?」「私には訪問看護はできないんじゃないか?」と不安を感じ、ネガティブなイメージを抱いていました。

ましてや、離島での訪問看護となると、さらに高度かつ島の看護という専門性や能力を求められると同時に、人材不足が顕著のため即戦力になる必要があるだろうと感じていました。

 

関口

新卒訪問看護師には、いろいろな意見がありますよね。

吉屋さんは、ネガティブなイメージがあった中でどうやって意思決定に至ったんでしょうか?

 

吉屋さん

離島の訪問看護の現実に直面し、働くことを諦めようと思ったこともありました。

ですが、学生時代の課外活動を通して島の高齢者の方々の「島で最期を迎えたい」という思いの強さを知り、その思いに答えたいと思ったので迷った末に就職を決めました。

 

実際に始めてみて変わった・感じる訪問看護の世界

吉屋さん

実際に始めてみて、島の文化や風土、方言等も考慮したうえでの利用者・家族への関わり方を学び、“島らしさ”に気づく反面、そこに大変さを感じることもありました。

実践していく中で離島における訪問看護では、島の文化や風土、方言も含めた包括的な理解が必要不可欠であると気づきました。

島民や先輩看護師から、それらを学ぶことができたことで、少しずつですが、島に根差した訪問看護の実践ができるようになってきたように感じます。

ステーションと地域が一体となり受け入れてくださり、地域全体で育成していただいたことが、成長につながったと思います。

 

関口

訪問看護は生活の中に入るので、その地域やその人それぞれの特性を理解する必要がありますね。

特に地域性を感じた部分は、どんなところですか?

 

吉屋さん

プライバシーがないなあと感じるくらい、人付き合いの深さがありますね!(笑)

医療や介護の資源が足りないので、近所の人たちで支えあいながら成り立ってるなと感じます。

近所の人が薬を促してくれたり、様子を見てくれたり。家族じゃなくても、お互いを支え合う文化があるところがこの島ならではだと思います。

 

訪問看護でやりがいや喜びを感じること・嬉しかったエピソードはありますか?

吉屋さん

島民の多くは、「人と人との繋がりあるこの島の環境」を深く愛しています。

また、食べ物、風景、言葉、そして長年、多世代によって住んできた家など、すべてが島民の愛する日常のひとつです。

そんな日々の傍で「お兄ちゃん」と慕っていただき、島民の方々から気にかけていただける、暖かなコミュニティのなかで訪問看護を続けることができています。

そういった人の繋がりが離島訪問看護の魅力であり、明日へつながる私の原動力になっています。

 

関口

吉屋さんのお話しを聞いて、私まで温かい気持ちになりました。

吉屋さんと島の方々がお互い歩み寄りながら、今の関係性ができているのかなと感じました。

 

吉屋さん

プライベートでも仲良くしてくださって、食事をご馳走になることもあります。

通常の訪問看護ステーションではないことだと思いますが、島ならではのつながりや距離感ですよね。

 

働く中で、びっくりした・苦労した場面やエピソードを教えてください

吉屋さん

島では都会と環境が異なり、利用者宅でもカギがかかっていないお宅がほとんどであることにビックリしました!

離島(田舎)らしさだと思います。

 

関口

島の平和さを物語っている感じがしますね。

 

これから先、どんな訪問看護師になっていきたいですか?

吉屋さん

友人・教員・実習指導者の多くは、新卒訪問看護師に対して、否定的な意見を持っていました。

先ほど話したように、「まずは病院に就職して、経験を積むこと」が“世間一般的な正解”であると認識し、夢を諦めようともしていました。

そんな中、恩師である大学教員のとある先生から「あなたらしい夢ね。夢が叶うように、傍で応援しています。」と、“世間一般的な正解”でない私の夢を“私らしさ”と捉え、応援してくれたことが、現在も訪問看護を続けている原動力になっています。

そのような経験もあり、令和3年4月から訪問看護師を退職して大学教員の道へ進む予定です。

学生へ伝える立場へと変わりますが、“こうした方が良い、こうするのが当たり前”と“世間一般的な正解”を教授するのではなく、学生のその人らしさを理解し、学生の可能性を信じ続けること、夢や希望を学生の一番傍で応援できる、そんな看護教員でありたいと思っています。

ひとりでも多くの新卒訪問看護師を育成できるよう、学生とともに教育を通して自分自身も成長していきたいと思っています。

 

関口

たくさんの人との出会いや言葉で、今の吉屋さんがいるのだなと感じさせてもらいました。

吉屋さんの経験や思いを次の世代に紡ぎ、看護師の選択肢の幅も広がると良いなと思います!

ありがとうございました!

 

 

吉屋寿則さんの活動紹介

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