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房室ブロックの考え方
房室ブロックとは、心房の興奮を心室の興奮に伝える中継の役割のある房室結節がうまく役割を果たしていない状態です。
房室ブロックはⅠ度からⅢ度まで種類があり、Ⅱ度以上の房室ブロックは危険です。
Ⅰ度房室ブロック
Ⅰ度房室ブロックは洞結節から房室結節の中継が少し遅れます。
上の心電図を見てみると、サイナスリズムに比べてP波とQRSの間のPQの幅が長いことがわかります。
5マスで0.1秒です。
5マス以上PQ間隔が長いとⅠ度房室ブロックを疑います。
Ⅱ度房室ブロック
Ⅱ度房室ブロックは、洞結節から房室結節まで刺激を中継しない状態です。
Ⅱ度房室ブロックは、2種の型があります。
ウェンケンバッハ型
ウェンケンバッハ型は、上の心電図のように徐々にPQ間隔が長くなり、突然P波の後のQRSがなくなります。
ウェンケンバッハ型は、様子観察できる状態です。
モビッツⅡ型
モビッツⅡ型は、ウェンケンバッハ型のように徐々に伸びていくのではなく、突然QRSがなくなります。
心室が収縮しないので循環が途絶えます。
心停止のリスクが大きく、ペースメーカーの適応となります。
Ⅲ度房室ブロック
房室ブロックの中でも1番危険なのが、Ⅲ度房室ブロックです。
Ⅲ度房室ブロックは、心房が独自に興奮し、房室結節が中継していません。
心室だけが勝手に動いている状態です。
心室だけが調律するときは、心拍が20〜40回/分と遅くなり、心拍出量も低下するためペースメーカーの適応となります。
一見するとP-P間隔もR-R間隔も一定ですが、PQ間隔はバラバラです。
また、心室が固有に収縮し電気の流れも遅くなるため、脈拍数が遅くなります。
徐脈を見つけた時の反応
60回/分以下の徐脈をみつけたら、まずはQRSが抜けてないか確認します。
次に、不規則ならⅡ度房室ブロックかⅢ度房室ブロックを、規則的ならⅠ度房室ブロックを疑います。
規則的でサイナスリズムの場合、スポーツ心臓と呼ばれる状態の可能性があり、異常ではありません。
Ⅰ度房室ブロックか、サイナスリズムか判別するには、PQ間隔の長さを確認しましょう。
5マス以上まならⅠ度房室ブロックです。
Ⅱ度かⅢ度の見分け方は、QRSの抜け方をみましょう。
ウェンケンバッハ型は、徐々にPQ間隔が伸びてQRSが抜けます。
モビッツⅡ型は、QRSが突然消えます。
Ⅲ度房室ブロックは、PQがバラバラです。
不整脈の症状
心室細動、心室頻拍では心臓の拍出量がほぼなくなるので、脳血流がなくなり意識が消失します。
心肺蘇生が必要となります。
脳血流の低下により、失神やふらつき、めまいが生じることもあります。
まとめ
・不整脈を疑う場合、徐脈でも頻脈でも波形にこだわらない
・心肺停止→心肺蘇生法
・ABCDの異常(ショック兆候、心不全兆候、失神/眼前暗黒感)→緊急コール
・普段からのフィジカルアセスメントが大事
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今回は徐脈について解説していきます。
徐脈性不整脈の見方について理解できるようになりましょう。