
目次
ご家族との関わり方について
オプティムの「これからの過ごし方」というパンプレットを使用して、家族指導を行うことが多いです。こちらを参考にしながら、今回の講義を進めていきますね。
- 家族や本人の病状の理解を確認しながら、現在の状態や今後生じる変化について情報提供していく
- ご家族のできる、環境調整やマッサージなどを教える
- 家族の負担感を確認し、サービス利用の検討、休息を促す。
- 意思決定をすることは、家族にとって大きな負担になる。ご家族や本人の思いの代弁や環境調整を行っていく。
身体的変化について
身体の変化について説明する際は、家族に不安が生じることもあるため、家族と医療者の病状の認識がずれていないかを確認する必要があります。
「最近、ご本人の状態はご家族から見てどうですか?」といった質問をして、医療者からみた本人の状態と家族の認識をすり合わせていきながら、説明のタイミングに気をつけていきましょう。

もし、家族と医療者の認識が少し違うなと思った場合は、「私からみると、眠っている時間が増えているように見えますが、ご家族から見てどうですか?」など、医療者と家族の認識を近づけていきながら、家族の準備ができたタイミングで今後の変化の説明を行っていきましょう。
喉もとのゴロゴロ感への対応
死亡直前期で気道分泌が強く、患者の苦痛が強い場合、以下の選択枝があります(40%くらいの有効率)。

「喉もとがゴロゴロする」という、症状は長引くことがあり、ご家族から苦しいんじゃないか、吸引してほしいという希望が出る事が多いです。
本人は苦しさを感じていないこと、吸引する方が侵襲的になる可能性があることをお伝えしましょう。それだけでなく、体位を整えるか、輸液を減らすか、分泌物を減らすために薬剤を使用するかなど、アプローチ方法を検討しましょう。
がん患者の呼吸器症状
呼吸器症状は、死亡前10日前から急激に症状が強くなる事が多いです。
看取りが近づいてきているサインでもあるので、ご家族にも必要時お伝えしていきましょう。
- 呼吸困難は終末期患者の50%〜70%、肺がんでは70%〜80%で生じる。
- 咳嗽は、がん患者の30%、肺がんでは65%以上
- 死前喘鳴は、終末期がん患者の35%
呼吸困難の評価
家族や本人の意向を確認しながら、何のためにどこまでしていくのかを医師と相談していきましょう。
介入可能な原因は?
呼吸困難となってすぐにオピオイドを使うのではなく、他の原因についても考えていきましょう。

ただし、介入は予後とのバランスを考える必要があります。
ご本人とご家族の言葉を大切にしながら、何が最善かを共に考えていきましょう。
まとめ
では、今回の講義のまとめです。
- オプティムの「これからの過ごし方」というパンプレットが家族指導で使いやすい
- 身体の変化について説明する際は、家族と医療者の病状の認識がずれていないかを確認する
- 呼吸困難感は、終末期患者の50%〜70%、肺がんでは70%〜80%で生じる。
- 家族や本人の意向を確認しながら、何のためにどこまでしていくのかを相談する
- 介入は予後とのバランスを考えながら検討していく
動画で勉強する

次回は、倫理的問題の情報整理で使う「jonsen4分割表」について主に説明していきます。
どうぞお楽しみに!
























こんにちは。がん看護専門看護師の具志堅です。
今回は、看取り前後の身体的変化とご家族への説明について話していきます