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セカンドアタックとバクテリアルトランスロケーション
セカンドアタックとは2回目以降の侵襲のことを意味します。
例えば、尿路感染症による敗血症性ショックで入院中の患者が、絶食中だったとします。
この患者は、入院後6日目に39度台の発熱、血圧低下をきたし、乳酸値も5mmol/Lまで上昇し、再度ショックになってしまいました。
食事を摂っていないと、腸管は動かず、血流は低下します。
腸管は第二、第三の免疫システムと言われています。
腸管血流が低下すると、免疫が低下します。
そして、腸管の毛細血管から細菌・ウィルスが侵入し、全身にまわっていきます。
この状態をバクテリアルトランスロケーションと言います。
ここまでの流れをまとめたものが上記の図になります。
尿路感染症による敗血症など侵襲が起こると、組織が破壊され、高サイトカイン血症になり、体温を上昇させるなどの生体防御反応(SIRS)が起こります。
その状態を繰り返すと、肺炎などの合併症が起こり、サイトカインの再誘導が生じ、セカンドアタックとなります。
また、絶食を続けると腸管血流が低下し、細菌叢が全身にまわり、バクテリアルトランスロケーションの状態になります。
最終的に、好中球が全身にまわり重要臓器を破壊し、重要臓器の機能不全を引き起こします。
セカンドアタックになる前に、原因を取り除くことが重要になります。
バクテリアルトランスロケーションを防ぐには
腸管には、腸管付属リンパ節装置(GALT)という体内で最大の免疫機能があります。
日本敗血症診療ガイドライン2016では、『数日内に経口摂取で十分な量のエネルギーを摂取できない見込みである場合は、早期(48時間以内)に経腸栄養を開始することを推奨する』としています。
経腸栄養による感染症発症率低下がセカンドアタックを予防します。

在宅でもこのような状態が起こりうることを念頭に置いておくことが大切です。
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前回に引き続き『ショック』についてお話します。
今回はセカンドアタックについて解説します。