
目次
検査値でみるショックの徴候
乳酸値
乳酸の働き
通常、酸素が十分に供給されていると細胞の中にある、ミトコンドリアがTCA回路を通して効率的にエネルギーを産生します。
酸素が不足している状態ではミトコンドリアでエネルギーを産生できないため、代償として乳酸でエネルギーを産生します。
しかし、ミトコンドリアのTCA回路で38ATPエネルギーが産生できるのに対して、乳酸では2ATPしかエネルギーを産生できません。
ショックや低酸素、腸管虚血になると乳酸は溜まっていきます。
乳酸が溜まっていくと体内はアシドーシスに傾き、カテコラミンが効かないなど体にとってマイナスの状態になります。
正常値と異常値
乳酸値の正常値は0に近く約0.03mmol程です。
2mmolを超えると高値と判断し、病院によっては2mmol以下にならないとICUから一般病棟へ転棟はできないと判断するところもあります。
10mmolを超えると死亡率が高くなると言われています。

運動をして乳酸値が溜まるのは、活動量が多くなり相対的に酸素が不足するためです。
SvO2
SvO2とは
SvO2は、混合(中心)静脈血酸素飽和度のことです。
酸素化する直前の静脈血の酸素飽和度をみるために、スワンガンツカテーテルを使い肺動脈で血液を採取します。
肺動脈では、上大動脈と下大動脈の血液が混ざるために混合静脈血と呼ばれます。
正常値と異常値
SvO2が60%以下で低いと判断します。
低い場合の原因としては、酸素を含むことができない、血液を運べない、組織で酸素を使いすぎているなどのことが考えられます。
SvO2が80%以上で高いと判断します。
高い場合は、組織で酸素を使えない酸素利用障害が考えられます。

次回はショックの対応について解説します。
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今回は前回に引き続き『ショック』についてお話します。
検査値でみるショックの徴候について学習しましょう。