訪問看護師の数の推移は?厚生労働省のデータを元に解説します!

看護師はどこも人が足りないといった印象ないですか?

 

実際、よく病院や施設でも看護師募集をしているのを見ることが多いです。

また、看護師はどこの地域にいっても需要の高い職業になります。

そんな看護師の中でも訪問看護師の需要は今後さらに高まります。

今回は訪問看護師の数はどのように変化しているか、厚生労働省のデータを元に解説していきたいと思います。

 

なぜ訪問看護師の需要が高くなるか?

今後、高齢者の数はどんどん増えて、医療が必要な人がさらに増えてきます。

在宅医療が必要とされる者は29万人に達すると言われ、在宅医療のニーズも高まります。

 

引用)厚生労働省医政局指導課 在宅医療推進室 在宅医療最近の動向 

 

そんな在宅医療を支える中心的なサービスともいえるのが訪問看護ですね。

そして、訪問看護ステーションはどんどん増えてきています。

 

引用)社会保障審議会−介護給付費分科会 第142回(H29.7.5) 参考資料2 厚生労働省

 

訪問看護ステーションでは指定基準に看護師の人員基準があります。

最近は訪問看護に理学療法士が増えていますが、人員基準に含まれていません。

リハビリ職はあくまでも看護師の代わりになります。

なので、今後在宅にとって必要な訪問看護ステーションを増やすには、訪問看護師を確保しないと成り立ちません。

なので、在宅医療を支えるうえで最も重要になってくる職業が看護師といえるかもしれません。

訪問看護の指定基準については以下の記事をご参照ください。

 

 

訪問看護師の数の推移は?厚生労働省のデータを元に解説します!

就業看護師の全体的な数と推移

訪問看護ステーションに必要な職種は看護師だけでなく、保健師、准看護師も含まれます。

そのため、看護師だけでなく、保健師や准看護師も含めて解説したいと思います。

まずは全体的な看護師の就業者数は以下の通りになります。

 

令和2年、看護師、保健師、准看護師の就業者数

看護師:1,280,911人(男104,365人、女1,176,546人)

保健師:55,595人(男1,598人、女53,997人)

准看護師:284,589人(男20,726人、女263,863人)

 

そして、上記各職種の年次推移は以下のようになります。

 

引用)厚生労働省 令和2年衛生行政報告例(就業医療関係者)の概況

 

准看護師は年々低下していますが、保健師、看護師ともに増加していることが分かります。

そして、准看護師の低下した分を差し引いても全体的に増加していますね。

この10年の傾向では看護師は2年ごとに6万人も増えていることが分かり、需要が高いことも分かりますね。

また、性別別に見て男性の項目で保健師、看護師ともに大幅に増加していることが分かります。

昔は看護師といえば女性ばかりの印象でしたが、今では男性看護師もめずらしくはありませんね。

また看護師は勤務も不安定でよく動かなければいけないために、体力仕事となります。

男性看護師は臨床現場では非常に頼もしい存在なのではないでしょうか。

 

訪問看護師の数の推移

本題である訪問看護師の人数の推移はどうでしょうか?

 

引用)厚生労働省 社会保障審議会−介護給付費分科会 第182回(R2.8.19)参考資料3 

 

やはり、訪問看護ステーションの数も増えているため、訪問看護師の数も年々増えていますね。

訪問看護ステーションの看護師の人数はこのようになっています。

 

引用)厚生労働省 令和2年衛生行政報告例(就業医療関係者)の概況

 

「平成30年衛生行政報告例(就業医療関係者)の概況」と比べると令和2年では平成30年の訪問看護師よりも1万人近く増えています。

 

まだ看護師の数は足りない

就業者看護師や訪問看護師の数は順調に増えていることが分かりましたが、2025年問題がありますね。

前述した在宅医療の必要な方が増える理由として、団塊の世代の方が75歳以上になるのが2025年であり需要が高くなります。

厚生労働省は2025年には約196~206万人の看護師等が必要と推計しています。

今後順調に増えたとしても、最大で13万人の看護師等が不足するという試算もしています。

参照)広報誌 「厚生労働」

なので、まだ看護師の求人倍率が高く、就職先に困らない状況のようです。

看護師の求人倍率は全国的にも1.0倍を越えており、全国値では2.36倍となっています。

その全国値の求人倍率より、さらに高くなるのが訪問看護です。

 

引用)厚生労働省医政局看護課 令和5年度 看護関係予算案の概要  令和4年12月

訪問看護は需要が高くなるため、人材確保が特に困難なようです。

今後もまだまだ看護師の確保が課題になりますね。

 

まとめ

今回は訪問看護の需要や全体的な看護師の数を踏まえ、訪問看護師の数の推移について解説させていただきました。

新しい看護師が毎年増えているのに、看護師募集の施設が多い理由を少し理解できたのではないでしょうか。

看護師が不足していると言われる原因として、看護師の資格を持っているが就業していないことや離職問題なども背景にあるようです。

在宅生活を支えるうえで必要な訪問看護ステーション、そのステーションに必須である訪問看護師はきっとやりがいのある仕事ができると思います。

病院にいる看護師や離職している、または訪問看護に興味のある看護師は是非訪問看護で働いてみてください!

ビジケア公式LINEに登録すると、訪問看護に関する最新情報(診療報酬や介護報酬改定を中心とした内容)が月に2回無料で配信されます。

最新セミナー情報やお得なご案内も配信していますので、よろしければ登録をお願いします。

友だち追加

 

ABOUT US
稲葉 長彦理学療法士
石川県在住/PT/介護士として8年経験し、PTを目指し夜間学校に通い資格取得。千葉県の総合病院病棟で2年、診療所にて7年(整形外科外来)を経験。現在は訪問看護ステーションに勤務し、田舎での地域医療に貢献出来るよう 訪問でのリハビリを勉強中。