
目次
はじめに
まず皆さんは、看取りケアと聞いて何をイメージするでしょうか?

患者さんは、看取りケアと聞いて人それぞれイメージするものが違います。
それを意識しながら、患者さんへの声かけやケアを行っていきましょう。
看取りの場面で、自分は力になれるのか?
看取りの場面で意識する3つのポイントがあります。

看取りの場面において、専門職ではない家族にもできることがたくさんあります。
本人や家族のためにも、家族にできることは、家族の負担が強くならない範囲で任せていくことも意識していきましょう。
また、「もっとこんな風にしたらいいのに」と医療職が思った際に、その主語は誰か?自分のエゴになっていないか?に注意しながら関わりましょう。
研究データから見る在宅療養について
痛みが少ない療養先に関する研究データがあります。
また、療養先別のがん患者家族への調査はこちらです。

研究データからも、在宅での療養を望む人が多いことが頷けるかと思います。
医療用麻薬の消費量
日本は、世界と比較すると医療用麻薬の消費量が圧倒的に少ないという研究データが出ています。

看護師の役割として、本人の苦痛を先生に理解してもらえるように代弁し、細やかな疼痛コントロールを行っていくことが必要だと思います。
介護とマズローの5段階欲求

介護士は、上位にある社会的欲求や承認、実現の欲求を大切にしている人が多いですが、看護師は下位の欲求を重視するように習っているかと思います。
どれも大切な項目なので、介護士と共同しながら、私たち看護師は生理的欲求や安全の欲求を整えていく必要があります。
また、マズローの欲求は教育の場面でも活用できます。相手がどの欲求が満たされていないのか意識しながら、教育も行なっていくと良いかと思います。
エンゼルケアについて
今回は、エンゼルケアの概要についてお話していきます。
- 恒常性の停止により不可逆的にさまざまな身体変化が進む
- 変化が起きるゆえんを知り、対処をするタイミングと方法を考える
- 冷却処置は、腐敗進行を抑えるためにマストな対応である
身体変化について
恒常性の停止により、死後には不可逆的な身体変化が生じます。

身体変化が始まる前に可能な範囲で穏やかな変化となるように対応することがポイントになります。また、慌てずに家族の心配を和らげる空気づくりを心がけていきましょう。
循環の停止に伴い、重力に抵抗できない状態であり、蒼白化現象や創部からの浸出液を認める場合があります。創部にパッドを当てるなどに、抵抗がある家族もいるので家族の想いを聞きながら、対応していきましょう。
対応時のポイント
身体変化を意識しながら、対応していく必要があります。特に、保湿は重要です。

保湿の際は、油分のあるワセリンやオリーブオイルなどの軟膏を選択しましょう。エンゼルメイクにおいても、粉系ではなく、クリームファンデーションなど油分の多いものの方が良いです。
髭剃りなどは、乾燥に注意しクリームやシェービングを使用して最後に油分を塗布しましょう。
ご遺体をきれいに保つためには保湿だけでなく、腐敗を防ぐための冷却処置も必要になります。

腐敗を防ぐ冷却処置により、菌の繁殖による身体変化や匂いを排出しないこと、腸や肺にあるものが出てこないように血管を収縮させて臓器の動きを停止させることに繋がります。
まとめ
では、今回の講義のまとめです。
- 看取りケアのイメージは人それぞれであることを意識して本人や家族と関わる
- 看取りの場面において、家族にできることを負担のない範囲で指導していく
- 看護師はマズローの欲求の生理的欲求を整えるアプローチを行い、介護士とともに共同しながら働きかける必要がある
- エンゼルケアにおいて、保湿と冷却処置が重要である
動画で勉強する

次回は、死後の身体的変化とエンゼルケアについてより詳しく話していきます。
お楽しみに!
























こんにちは。がん看護専門看護師の具志堅です。
今回は、看取りケアについての概要をお話ししていきます。