人の悩みはほとんどが人間関係といわれています。
コミュニケーションがうまくいけば心の健康が保たれ、人間関係の悩みや、離職を抑制することにも繋がります。

後編の今回は、このコミュニケーションの分類を利用したそれぞれのタイプの人への接し方、円滑な人間関係を送るコツ、訪問看護への応用についてご説明していきます。
きっとみなさんの周囲のコミュニケーションが良くなるはず!
目次
ソーシャルスタイル理論を使って自分と相手の分類を知ろう
タイプ別のコミュニケーションの特徴
まずはソーシャルスタイル理論を使ったタイプの分類と特徴を表でおさらいしていきましょう。
自分と相手の違いを知る
自分のパーソナリティーがどれに似ているか、また、他の人からどのように見えているかを自分以外の人に評価してもらうことがおすすめです。
自分と相手のタイプを知ることができれば、相手とのコミュニケーションをより円滑に行うことができるようになります。
人がそれぞれ別々の性質を持っていると知ることにより、誤解や不満を避けることができるようになります。
そして、相手の性質に合わせた対応ができ、スムーズなコミュニケーションが取れるようになります。
コミュニケーションをとる相手のタイプも予想してみましょう。
自分の「苦手なタイプ」を探る
前編でも少しお話しましたが、同じタイプは相性が良く、上下左右の位置関係はまあまあ。
そして対角線になるタイプの同士は相性がよくないといわれています。
真逆の性質を持つ人ですので、衝突が起こりやすいのです。
ドライビングとエミアブル、エクスプレッシブとアナリティカルはお互いが斜めの位置にあります。
例えば、この状態から自分のタイプを確認することもできます。
「意見を押し付けてくる人が苦手だな…」と思えば、あなたはエミアブルタイプかもしれませんし、
「何を考えているかわからない人は嫌だな…」と思えば、あなたはエクスプレッシブタイプかもしれません。
または、この人と関わるときには自分はこのタイプになるな、という考え方もできます。
あなたが当たり前と思って行っていることも、斜めの性質の人にとっては違和感や不快感のもとであったりします。
真逆の人の嫌がる事、喜ぶことを考慮しつつ接してみてください。
コミュニケーションを良くするコツ
タイプ別の人の部下の褒め方
あなたが管理者や経営者であり、部下をまとめる立場の場合には、以下のようにタイプ別の褒め方・接し方をすることをおすすめです。
感情を強く表に出す人は「人」を大事にしています。
そのため、エクスプレッシブタイプやエミアブルタイプの部下には、その人の自体を褒めることや感謝を表現してみましょう。
それにより喜びを感じ、認められていると実感してもらうことができます。
それに対して、感情を表に出さない人は「事柄」を大事にします。
感情を表に出さないドライビングタイプ、アナリティカルタイプの人には、その人が行った成果・実績を評価することが良いでしょう。
それぞれのタイプと接するときに気を付ける簡単なポイント
それぞれのタイプによって考え方や特徴は全く違います。
コミュニケーションで気を付けてみるとよいポイントを上げてみます。
①ドライビングタイプ
- 指示・命令されることが苦手なので、上手にリーダーシップが取れるような状況を作る
- 何をしたいか、根拠や理論を明示しながら話すようにする
- 過程より結果を重んじているので、前置きが長い話し方は避ける
- 大げさに褒めることを不満に思うため、評価方法に注意
- 他者の意見・ニーズに耳を傾けないことがあるのでフォローする
②エクスプレッシブタイプ
- 新しいことを楽しんでやることができるので、業務改善などのアイデアだしを任せるなどの役割を与える
- 理屈で迫ったり、細かいことを聞かれるのが苦手なので注意
- なにかチームワークが必要な時にはメンバーに入れる
- 飽きっぽいところがあるので、時折、任せた仕事の進捗状況の確認をした方がよい
③エミアブルタイプ
- 人に貢献したり、人と一緒に何かを成し遂げることが好きなため、チームで動く作業を与える
- NOといえない人が多いので、仕事を抱えすぎていないか配慮しながら関わる
- やれたことに関して「〇〇さんのお陰!」と評価して褒める
- 共感を重視して、自己主張することや意見を必要以上に求めない
④アナリティカルタイプ
- 自分の中で分析して結果を出すのが得意ですが、時折冷たくみられてしまうため、孤立してしまわないように注意
- 一人で分析することが得意でなので過干渉は避ける
- 物事に対して熟慮する時間が必要なため、即断即決を求めることはしない
- 自己主張も感情表現も乏しいので、必要な時には報連相をしてもらえる関係を築く
訪問看護に応用してみよう
同僚のタイプが分かると人間関係がスムーズな職場に
私たち看護師・セラピストは患者さんや利用者さん、ご家族に対しては傾聴などの技術を使うことで、円滑な人間関係を形成し、相手に不快な気持ちを与えないようにコミュニケーションをとることが日常になっています。
しかし、慣れた同僚や家族・友人の間では、時折コミュニケーションのトラブルが起こる事や、相手の考えてることが分からなくなることがあります。
誰がどのタイプか共通認識を持っておくと、理解しにくい部分があるのは、相手のタイプの特徴だという受け取り方ができるようになりますから、うまく付き合っていくことができます。
お互いの仕事の進め方や大切にしていることが異なるのは、人としてのタイプ自体が違うからなのです。
また、慣れてくるとコミュニケーションの方法を人ごとに分けることができるようになります。
そして客観的に判断してもらったほうが正確ですので、もしも可能であれば、職場内でお互いが何タイプか予想してみましょう。
利用者さんや外部組織との相性にも使える




などの工夫をすることもできます。
全職員がすべての利用者さんやご家族、他職種とうまく連携できるとよいのですが、無理をさせては業務に支障が出てしまう場合もあります。
例えば新人看護師セラピスト、新規の利用者さんやご家族、以前クレームがあった他職種や他事業所とのやり取りなどに応用すると、効果が現れるのではないでしょうか。
すべてのタイプがいることでよいチームができる
看護師になる人の特性や性別から、タイプの分布に偏りが出がちになると思います。
それぞれのタイプがまんべんなくいるチームはバランスが良くなりますので、新しく人を採用する場合には、人数が少ないタイプを選ぶのが良いと思われます。
これらを考慮してチームを作っていくことにより、組織運営が円滑にすすみ、高いパフォーマンスを発揮するチームに成長させることができます。

























