【糖尿病の基本②】糖尿病の三大合併症

Ns藤井

みなさん、こんにちは!看護師の藤井美幸です。

第2回目は、「糖尿病の三大合併症」についてです。

糖尿病は、自覚症状がほとんどないまま、いつの間にか合併症が進行しするため、サイレント・キラーとも呼ばれているとても怖い病気です。

高血糖症状とは?

高血糖の症状として、以下のようなものがありました。

 

  • 口渇
  • 多飲
  • 多尿
  • 体重減少
  • 易疲労感

 

血糖値が高い=血液中のブドウ糖の濃度が高いということです。そのため、身体はブドウ糖濃度を下げようとして水分を欲するようになります。これが多飲です。

水分を多く摂った結果、尿量も増え、多尿となります。

多尿になると身体の水分が不足し、脱水傾向となります。そのため、口渇を感じやすくなります。

さらに、糖尿病が進行してくると、細胞内にブドウ糖を取り込めなくなるため、体重減少がみられるようになります。

 

糖代謝異常

では、ブドウ糖を取り込めなくなるため、体重減少が起きてくる原因を考えてみましょう。

ブドウ糖を取り込めなくなる=何も食べていない(飢餓状態)ということになります。

そのため、身体は筋肉や脂肪を分解し、エネルギーとして使用するようになります。結果、体重減少が起こってきます。

 

 

血糖値が高いとどうなるのか?

高血糖でもすぐには症状はありませんが、全身の血管は少しずつ障害されていくことになります。

血管の壁が傷つくと、そこにコレステロールが蓄積し、やがてプラークという塊を形成します。プラークにより血管は細くなり、血液が流れにくくなったり、血の塊(血栓)が詰まるといった現象を引き起こします。

 

 

糖尿病の三大合併症

糖尿病の三大合併症は、以下となります。いづれも、小さな血管の障害(細小血管障害)となっています。

 

  • 糖尿病神経障害
  • 糖尿病網膜症
  • 糖尿病腎症

 

糖尿病神経障害は、末梢神経が障害されることで、足指や足底などに痺れや感覚鈍麻がみられるようになります。動脈硬化も合併していることも多いため、下肢の壊疽から切断まで進んでしまう患者さん・利用者さんも少なくありません。

 

糖尿病の患者さん・利用者さんは、感覚障害があることで火傷などのリスクがあります。訪問時などは、下肢や足部のチェックが重要です。

 

糖尿病網膜症は、網膜細小血管が障害されることで起きます。目のかすみや視力の低下から始まり、徐々に進行すると出血や網膜剥離が起こり、やがて失明に至ります。糖尿病網膜症は、失明の原因として緑内障に次いで多くなっています。

 

糖尿病腎症は、腎臓の毛細血管が傷つくことで老廃物が排出できなくなります。そのままでは身体に毒素が溜まってしまう(尿毒症)ため、人工透析が必要となってきます。糖尿病腎症は、人工透析導入の原因として一番多くなっています。

 

 

「し・め・じ」と覚えましょう。

 

急性の合併症

一方、大きな血管での障害(大血管障害)は、以下のようなものがあります。

 

  • 壊疽 閉塞性動脈硬化症(ASO)
  • 脳梗塞 脳血管障害
  • 狭心症 急性心筋梗塞 虚血性心疾患

 

末梢神経障害のところでも触れましたが、壊疽閉塞性動脈硬化症が起こったりします。

脳の血管が障害されると、脳梗塞をはじめとした脳血管障害が引き起こされます。

心臓の血管が障害されると、狭心症急性心筋梗塞などの虚血性心疾患が引き起こされます。

 

 

「え・の・き」と覚えましょう。

 

まとめ

  1. 糖尿病は、無症状(サイレント・キラー)となりやすいです。
  2. じわじわと血管は障害されています。
  3. 放っておくと合併症が引き起こされます。

 

Ns藤井

以上、「糖尿病の三大合併症」のお話でした。

次回は、「糖尿病と運動療法について」お話したいと思います。

ありがとうございました。

ぜひ、動画の方もご覧ください。

 

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