
目次
食事療法のポイント
糖尿病腎症の食事療法のポイントは、以下の3つです。
- タンパク質制限
- カリウム制限
- 塩分制限

糖尿病腎症
本題に入る前に、糖尿病腎症について簡単に解説します。
血糖コントロールが不十分で高血糖状態が長く続くと、腎臓にある糸球体が障害されます。
糸球体は濾過装置の役目をしているため、濾過機能が低下します。
正常であれば、糸球体からは尿だけが排泄されます。
一方で、糸球体の機能が低下していると、尿中にタンパク質が漏れ出てしまい、タンパク尿が出ます。
このように、高血糖により腎機能が低下した状態を、糖尿病腎症といいます。
腎機能が低下していることを見て見ぬふりをして、いつも通りの食事でタンパク質を摂り過ぎると、腎臓の負担が大きくなります。
そのことが腎症の進行を早めてしまい、いずれは透析が必要となってしまいます。

食事療法 ①タンパク質制限
食事療法は、医師の指示に基づいて行っていきます。
しかし、エネルギー量やタンパク質量は、腎症の進行に合わせて少しずつ異なってきます。
腎症の病期分類は以下の通りです。
- 第1期(腎性前期)
- 第2期(早期腎症期)
- 第3期(顕性腎症期)
- 第4期(腎不全期)
- 第5期(透析療法期)
それぞれ違いをみていきましょう。
各病期のタンパク質量
各病期のタンパク質量は以下の通りです。

タンパク質制限のポイント
タンパク質制限のポイントは、以下の3つです。
- 低タンパク食品の活用
- タンパク質の少ない食材を選ぶ
- 少ない量でも多く見えるように工夫する
それぞれ解説します。
①低タンパク食品の活用
現在は、スーパーなどで様々な低タンパク質食品を購入できるようになってきています。
これらを活用することも一つの方法です。
ただし、気になるところは味だと思います。
正直、味がしないし美味しくありません。
健康のためとはいえ、食事が美味しくないというのは味気ないですよね。
そのため、「好きな物を食べて死んだ方がまし」となってしまう患者さんもいらっしゃいます。

美味しくないを美味しいに変えるひと工夫を紹介します。

諦めずに試してみて下さい。
②タンパク質の少ない食材を選ぶ
タンパク質の少ない食材は、以下の3つです。
- 鶏肉
- 魚
- たまご
それぞれ解説します。
鶏肉
皮つきのもも肉・むね肉がオススメです。
魚
カレイ、サバ、サケ、アジがオススメです。
たまご
良質なタンパク質を摂取するための、最適な食材といえます。
③少ない量でも多く見えるように工夫する
なぜ、そのような必要があると思いますか?
タンパク質は、ほとんどの食材に含まれています。
そのため、タンパク質を制限することは、見た目の食事量が減り、満足感がなくなる可能性もあります。
そこで、少ない量を多く見えるポイントとして、以下をオススメします。
もやしや白菜、しらたきなどを活用してかさまししていきます。
また、肉や魚の代わりに、豆腐やはんぺんを使用することで量が多く見えます。

まとめ
- エネルギー量やタンパク質量は、腎症の進行に合わせて少しずつ変化する
- 早期にしっかりと食事療法に取り組むことで、病気の進行を遅らせることができる
- タンパク質制限のポイントは、①低タンパク質食品の活用、②タンパク質の少ない食材を選ぶ、③少ない量でも多く見えるように工夫する

以上、「糖尿病腎症」part2でした。
ありがとうございました。
ぜひ、動画の方もご覧ください。




















みなさん、こんにちは!看護師の藤井美幸です。
前回に引き続き今回も「糖尿病腎症」についてお話したいと思います。