訪問看護における減価償却について分かりやすく解説します!

訪問看護ステーションを経営するにあたって必ず必要になる減価償却。

しかし、「減価償却する意味が分からない」、「減価償却の方法が分からない」とお困りの訪問看護経営者の方も多いのではないでしょうか?

そこで今回の記事では、減価償却とは?、減価償却の方法について分かりやすく解説していきます。

ぜひ、参考にし訪問看護ステーション経営に役立ててください。

 

この記事でわかること

・そもそも減価償却とは?
・減価償却をする意味ってなに?
・減価償却できる資産には何がある?
・減価償却できない資産には何がある?
・減価償却の会計処理の方法は?
・減価償却はいつから始めるべきなの?
・耐久年数の確認方法は?
・減価償却の仕訳方法
・減価償却の計算方法

 

 

そもそも減価償却とは?

減価償却とは、固定資産を購入した際の費用を利用年数に応じて分けて費用に計上していく勘定科目(複式簿記や財務諸表に表示する金額)のことを指します。

 

たとえば、訪問看護ステーションであればステーションの建物や、電子カルテシステム、などのソフトウェア、利用器具、備品など使えば価値が減っていく資産を「減価償却資産」と呼びます。

 

減価償却資産は、1度に経費計上することはできない仕組みで使用期間に渡って分割し購入金額を計上していくこととなります。

 

たとえば、利用者さんのご自宅に訪問するために必要な自動車を180万円の経費で購入した場合には、一気に180万円を費用計上することはなく、毎年30万円ずつを6年かけて経費計上していくこととなります。

 

減価償却とは、資産購入にかかった費用を何年間に分けて分割し費用計上していくことを指す言葉と言えるでしょう。

 

減価償却をする意味ってなに?

訪問看護ステーションにおける減価償却の意味は、「毎年の利益を正確に表すため」です。

「毎年の利益を正確に表すため」と聞いても分かりにくいと思いますので、実際の訪問看護ステーションを例に考えてみましょう。

訪問看護ステーションを経営していくために100万円の自動車を3台購入したとします。

それを、減価償却せずそのまま経費計上するとどうなるでしょうか?

自動車購入にかかった費用300万円をそのまま経費としたらそれまで黒字であった訪問看護ステーションが赤字となる可能性がでてきます。

赤字になると銀行から融資を受けるのが難しくなったり従業員を継続して雇用しつづけるのが難しくなる可能性も高まります。

そこで、出てくるのが減価償却です。

減価償却で固定資産を購入するのに必要な資産を分割して計上できれば訪問看護ステーションが赤字になることは無くなり、毎年の利益を正確に表すことができるようになるのです。

 

減価償却できる資産には何がある?

減価償却できる資産は、「減価償却資産」と呼ばれます。

減価償却資産は、以下の項目にあてはまるものとされています。

 

減価償却資産
●業務で使用している資産

●時間が経つにつれて劣化する資産

 

減価償却ができる形のある資産

建物 建築物、パソコン、プリンター、自動車など

 

減価償却できる形のない資産

電子カルテシステム、特許権、商標権など

 

減価償却できない資産には何がある?

固定資産であっても減価償却できない資産は存在します。

以下の項目に当てはまる資産は減価償却できません。

 

減価償却できない資産
●業務につかっていない固定資産

●時間が経っても劣化しない固定資産

 

訪問看護ステーションを建てている土地は減価償却できないので注意しましょう。

 

減価償却の会計処理の方法は?

「減価償却の会計処理の方法が分からない」、「減価償却の会計処理の仕組みが分からない」という方も多いのではないでしょうか?

そこでここからは、減価償却をいつから始めるべきか?耐久年数の確認方法、減価償却の仕訳方法・計算方法について解説していきます。

 

減価償却はいつから始めるべきなの?

減価償却は、「購入した固定資産を事業のために利用したときから始める」という決まりがあります。

 

そのため、訪問看護ステーションにおいては購入した固定資産。たとえば、自動車や電子カルテシステム、パソコンなどを訪問看護ステーション運営のために利用し始めたときから始めるべきです。

 

固定資産購入の費用の支払いが済んでいたのか?は関係ないので注意しましょう。

 

耐久年数の確認方法は?

減価償却を計上するには、耐久年数(その資産の利用可能年数)を確認する必要があります。

減価償却における耐久年数は固定資産によって細かく定められており、大きく異なりますので間違えのないように注意が必要です。

 

耐久年数の確認は、以下のURLからできますので参考にしてください!

https://www.tax.metro.tokyo.lg.jp/shisan/info/taiyo_nensu.html

 

減価償却の仕訳方法

減価償却の仕訳方法は、直接法と間接法に分けられます。

 

直接法
直接法とは、減価償却費を固定資産日から直接引く方法。

現在の固定資産の価値が一発で分かるという特徴がある

 

間接法
間接法とは、減価償却の累計額を計上する方法。

これまでの減価償却額の合計を確認することが可能

 

減価償却の計算方法

減価償却の計算方法は、定額法と定率法に分けられます。

 

定額法

毎年、一定額を減価償却する方法。

1年の計算式としては、(固定資産の購入価額)×(定額の償却率)となる。

 

定額法で計算すると帳簿がシンプルになり金銭の流れが把握しやすいというメリットがあります。

 

定率法

定率法は、毎年一定の割合で減価償却をしていく方法。

計算式としては、「(取得金額-毎年までの償却費の合計額)×償却率」となる。

 

※上記の計算式の結果が償却保証額より低かった場合は(改定取得額)×(改定償却率)
ぼ式を使用します!

 

定率法を利用すると、減価償却初年度の減価償却費が高くなり早めに減価償却が終わり費用を回収できるという特徴があります。

 

まとめ

 

まとめ

●減価償却とは、固定資産を購入した際の費用を利用年数に応じて分けて費用に計上していく勘定科目のこと

●訪問看護ステーションで減価償却は、「毎年の利益を正確に表すため」に行う

●減価償却は、「直接法」「間接法」を用いて仕訳し、「定額法」「定率法」を利用し計算する

 

今回は、訪問看護ステーションの経営に必須である減価償却について解説してきましたがいかがだったでしょうか?

 

減価償却は、訪問看護ステーションの利益を正確に表すために重要な要素です。

減価償却の意味、方法を理解し訪問看護経営に生かしましょう。

 

以上、最後まで読んでいただきありがとうございました!

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ABOUT US
上間 あんず看護師/ライター
看護師/ライター/回復期リハビリテーション病棟にて勤務中 沖縄県出身/文字を書くことが大好き過ぎて看護師をしながらライターをしています! ナース専科でも執筆中です 役立つ情報を分かりやすく発信していきます♪