フィジカルアセスメント 症状編 〜頭痛〜

 

Ns辻本

今回は頭痛について解説していきます。

緊急対応につなげることができるようにしましょう。

 

 

頭痛の概要

 

頭痛の種類

 

頭痛とは頭頸部に生じる痛みのことです。

頭痛には大きく2つに分類することができます。

 

一次性頭痛

 

一次性頭痛には緊張型頭痛片頭痛があります。

緊張型頭痛は、ストレスや姿勢が原因で起こります。

後頭部から肩にかけての緊張状態が原因と言われています。

緊張型は両側の圧迫感がありますが、ドクドクとした拍動感はありません。

片頭痛は三叉神経の炎症や脳血管の拡張によって起こります。

こめかみから目のあたりの拍動感を伴う痛みを感じます。

これらの頭痛は緊急性はありません

 

二次性頭痛

 

二次性頭痛は緊急性の高い頭痛になり、生命に関わります。

それぞれの疾患の特徴をあげていきます。

慢性硬膜下血腫は、受傷1~2か月後に発症し、意識障害や麻痺、記憶力の低下、歩行障害などの症状がみられます。

脳腫瘍は、腫瘍が拡大し脳実質を圧迫した際に、嘔気・嘔吐、麻痺、失語、痙攣、めまいなどの症状が起こります。

脳内出血は、出血部位により症状が異なりますが、片側麻痺、歩行障害の症状がみられます。

髄膜炎は、発熱、嘔吐、全身倦怠感、頂部硬直がみられます。

くも膜下出血は、Ottawa SAH ruleで判別します。

下記の表の項目をすべて満たすと、くも膜下出血となります。

 

 

急性かどうかは、痛みの強さよりも発症様式を重視します。

 

頭痛鑑別のフローチャート

 

 

上の図のフローチャートを参考に頭痛の鑑別を行ってみてください。

上部が一次性頭痛で、下部が二次性頭痛になっています。

★の数が多い疾患ほど、緊急性が高くなります。

 

緊急対応の流れと申し送り

 

緊急対応の流れ

 

 

頭痛が生じたら、まずは意識状態の確認を行いましょう。

意識レベルの低下があれば、救急搬送をしましょう。

バイタルサインを確認し、異常があれば救急搬送をしましょう。

急激な殴られたような痛みかなど、頭痛の程度を確認し、その他の症状も確認しましょう。

麻痺、痙攣を伴う場合は救急搬送が必要です。

安静して頭痛が緩和するが、日常生活に支障がある場合は、緊急受診をしましょう。

日常生活に支障がなければ、後日受診するよう勧めましょう。

 

緊急対応時の申し送りのポイント

 

  1. 頭痛の状態や痛み方(ずきずき、激しいなど)
  2. いつから頭痛があるのか(覚えているか)
  3. 麻痺症状の有無
  4. 瞳孔の異常
  5. その他症状(嘔気・嘔吐、発熱、痙攣、意識障害は緊急を要する
  6. 頭部外傷や転倒の既往

 

まとめ

 

まとめ
  • 頭痛には、一次性と二次性があり、後者が緊急性が高い
  • 痛みの強さよりも発症様式に要注意
  • 意識障害、麻痺、痙攣、VSの異常に要注意
  • 迷ったときは緊急コールを躊躇しないことが重要

 

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ABOUT US
菅野貴文看護師/ライター
看護師/産業カウンセラー/大学で心理学学士取得後、看護師に。総合病院、訪問看護ステーションを経て精神科専門訪問看護ステーションに勤務。同じく看護師の同性パートナーと切磋琢磨しながら、理想の看護師になれるよう日々精進している。