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気管支喘息の急性増悪
喘息はアレルゲン等の刺激により、気管支が慢性の炎症を起こすことで、咳や呼吸困難を生じる疾患です。
正常な気道は上のイラストのように気道が開通していますが、炎症を起こした気管支は平滑筋や基底膜が肥厚し気道が細くなります。
また、気道分泌物が増加することで、より呼吸苦が生じやすくなっています。

気管支喘息では、以下の一つでも症状があれば重症を示唆します。
- 頻呼吸・頻拍
- チアノーゼ
- 会話困難
- 呼吸音消失
- 呼吸補助筋の使用(肩で息をする、腹筋が硬くなっている等)
このような症状がある場合は、救急要請し速やかに酸素投与をして、搬送します。
うっ血性心不全とCOPDの増悪の場合にも喘鳴を聴取することがあるので、鑑別が必要です。
治療は、吸入ステロイドまたはβ2刺激薬が中心です。
元々喘息の治療をしている人であれば、吸入薬が近くにあるか確認をして使用します。
喘息のフィジカルアセスメント
問診
- 睡眠障害の有無(呼吸苦の影響によるもの、朝方の発作がないか等)
- 運動後の増悪か否か(労作性の呼吸困難)
- 服薬状況(特にテオフィリン)
- ステロイド・短時間作用性β2刺激薬吸入の使用頻度
- 喘息入院歴と救急受診歴
- 喫煙歴
- 薬物アレルギー(NSAIDs過敏性喘息、アスピリン喘息とも言われる)
- 最近の環境変化
- COPD・心疾患の有無
身体所見
- バイタルサイン
- SpO2と呼吸数
- CO2貯留(血圧上昇、頻脈、意識混濁)

喘息では、呼気性の喘鳴に注意が必要です。
息を吐きづらいことにより、呼吸回数が低下するため呼吸回数が正常でも油断しないようにしましょう。
- 重症度判定
- 頻呼吸・頻拍
- チアノーゼ
- 会話困難
- 呼吸音消失
- 呼吸補助筋の使用
- Wheezeの程度(Jonsson分類)
Wheeze音は、日本語では笛声音と言われ、笛が鳴るような高い音が聴診できます。
Grade0:聴取しない
Grade1:強制呼気時でのみ喘鳴(思い切り息を吐いたときに聞こえる)
Grade2:平静呼気で喘鳴(普通の呼吸で聞こえる)
Grade3:平静呼吸で吸・呼気喘鳴(気道が狭い状態だと吸気でも聞こえる)
Grade4:呼吸音減弱
- 心不全の鑑別として右心不全徴候(頸静脈怒張、下腿浮腫)
- 皮疹の有無(アナフィラキシーの可能性)
対応
大発作であれば問診の前に初期治療を行います。
在宅の場では、自宅にあれば吸入薬を使用し、救急要請を速やかに行いましょう。
救急搬送中に換気補助、酸素投与、短時間作用型β2遮断薬吸入、点滴確保などを行い、病院到着後は、鑑別のため胸部X線撮影や、血液ガス分析を行います。

在宅の場から病院へ搬送された後の治療の流れもおさえておきましょう!
喘息発作の重症度と対応

喘息発作の強度に応じた管理法を、上の表にまとめています。
- 呼吸困難の消失
- 体動・睡眠・日常生活を正常に戻す
- SpO2>95%以上にする
呼吸困難の程度、動作の具合、SpO2の値によって、重症度と治療が変わってきます。
軽度(小発作)までは、頓用薬で対応ができ、自宅で療養することが可能です。
中発作以上の状態では、アドレナリンやステロイド、抗コリン薬などの薬剤の投与や酸素投与が必要になってきますので、病院での治療が必要になってきます。

症状と対応法を知っておくと、緊急対応の必要性の判断ができるようになるでしょう。
まとめ
- 喘息の重症度をVSと呼吸困難で迅速に評価する
- 吸入ステロイド又はβ2刺激薬が治療の中心となるため、 喘息治療中の場合はすぐに頓用し、緊急コールを行う
- 喘息治療は、日ごろからの患者のアドヒアランスが重要
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今回は気管支喘息について解説していきます。
今回も緊急対応に繋げることを目標に、学習を進めていきます。