訪問看護で使う連絡ノートとは?具体的活用について解説します

 

悩める訪問看護師

訪問看護で働き始めたばかりなんですが「連絡ノート」って何ですか?どのようなものなのでしょうか?よくわからないので教えてほしいです。

 

このような疑問を解決する記事です。

訪問看護では「連絡ノート」を活用するケースがあります。

ご家族や他職種との情報共有のために使用することが多いですが、具体的な活用方法や留意点など理解できていると現場で戸惑わずに済みます。

当記事では、訪問看護における連絡ノートの活用について解説していきます!

 

  • 訪問看護を始めたばかりの方
  • 連絡ノートをうまく活用していきたい方
  • 連絡ノートの活用に悩んでいる方

 

そんなあなたはぜひ最後まで読んでみてくださいね。

ではさっそく解説します。

 

訪問看護で活用する連絡ノートとは?

 

訪問看護で活用する連絡ノートとは、主にご家族や他職種との情報交換・情報共有のために使用するものです。

近年は、高齢者の独居世帯や、高齢夫婦の二人暮らしというご家庭が増えています。

家族と同居している場合でも、日中は家族が仕事に出ているため、高齢者がお一人で過ごされているというケースもあります。

そのようなご自宅に訪問看護で介入させていただいた際には、その日に行ったケアやその他の情報共有をご家族等とその場で行うことはできません。

 

  • 仕事を終えて帰ってこられたご家族
  • 時々様子を見に訪問されるご家族
  • 訪問看護以外の介護サービス提供者(訪問介護や訪問入浴など)

 

連絡ノートがあると、利用者さんに関わるさまざまな人々との情報共有に非常に役立ちます。

 

訪問看護での連絡ノートの具体的活用手引5つ

 

訪問看護での連絡ノートの具体的な活用手引として、以下の5つをお伝えします。

 

  • ノートを準備する
  • その日の訪問で行ったケアや伝達事項等を記入する
  • 言葉遣いに気をつけて記入する
  • 丁寧に見やすく書く
  • 家族や他職種にも活用してもらう

 

順番に解説します。

 

ノートを準備する

まずはノートの準備です。

ノートは、ご本人ご家族に準備してもらう場合と、訪問看護ステーションの方で準備する場合があります。

ご本人・ご家族に準備してもらう場合は一般的な大学ノート等が多いですが、特に決まりはないためどのようなものでも大丈夫です。

訪問看護ステーションで準備する場合は、あらかじめ以下のようなフォーマット(記入欄)を自由に決めて印字しておくことが可能です。

 

  • バイタルサイン
  • 行ったケア
  • 申し送り事項 など

 

あらかじめフォーマットが決まっているので書き込みやすいメリットがありますが、フォーマットを作成する手間や用紙のコストは多少かかります。

 

その日の訪問で行ったケアや伝達事項等を記入する

連絡ノートには、以下のようなことを記載します。

 

  • バイタルサイン
  • その日の訪問で行ったケア
  • 気づいたこと
  • 引き続き様子を見てほしいこと
  • 介護方法の伝達
  • 必要事項の伝達 など

 

状況に応じて分かりやすく記載します。

訪問看護では、ご家族に伝達しなければならない事柄もよくあります。

 

  • ケア物品の補充依頼(おむつ、石鹸、おしりふきなどなくなりそうな時)
  • 保険証類の確認
  • 訪問看護費の領収書・請求書の受け渡し
  • 看護計画の開示 など

 

必要に応じて電話連絡を行うこともありますが、連絡ノートがあれば伝達できる内容も多く、連絡ノートの活用は有意義であります。

 

言葉遣いに気をつけて記入する

連絡ノートを書く際には、言葉遣いに十分気をつける必要があります。

ノートでのコミュニケーションは、文章から伝わるものが大部分を占めるからです。

対面でのコミュニケーションだと、言葉遣いだけではなく、表情や声色なども印象の良し悪しを左右しますが、ノートでのコミュニケーションではそれらがありません。

文章そのものが印象を左右します。

自分(ご家族)が不在でも、こんな訪問看護師さんに来てもらえているなら安心

そう思ってもらえるよう、丁寧で思いやりのある言葉遣いを意識しましょう。

 

丁寧な字で見やすく書く

丁寧な字で見やすく書くことも大事なポイントの一つです。

ノートを書くのには多少時間を要すため、つい雑になってしまうことがあるからです。

限られた時間で書くので大変ではありますが、できる限り見やすく丁寧に書くことを心がけましょう。

あまりに小さい字だと、相手にとっては読みにくい場合もあります。

 

  • 丁寧に
  • 大きく
  • 読みやすく

 

これらを意識して書けると良いと思います。

 

家族や他職種にも活用してもらう

連絡ノートはご家族や他職種にも活用してもらえるとより良いです。

訪問看護師からの発信ばかりでなく、ご家族や他職種からも以下のようなことを発信してもらいましょう。

 

  • 気になること
  • 相談
  • 伝達事項 など

 

ご家族や他職種からの反応があると、一方的なコミュニケーションではなくなるため訪問看護師も嬉しいです。

ご家族や他職種がどのように考えているのかを知ることができると、ケアにつなげることもできます。

ご家族は利用者さんと過ごす時間が一番長い存在であることも多いため、ご家族だけが気づいている変化もあるかもしれません。

皆さん忙しい中なので強制ではありませんが、ぜひ活用してほしいことを伝えていけると良いでしょう。

 

連絡ノートを上手に活用して訪問看護を届けよう!

 

訪問看護における連絡ノートは、大切なコミュニケーションツールの一つです。

ぜひ上手に活用し、より良いコミュニケーションを取りながら、安心安全なケアをお届けできると良いですね。

 

 

ともに頑張っていきましょう!

 

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シュガー看護師/ライター
看護師|総合病院で9年勤務後訪問看護の道へ。訪問看護師歴は11年目。2児の母でもあり現在は訪問看護パート勤務で仕事も家庭も奮闘している。隙間時間を活用し訪問看護転職を応援する「ママさん訪問看護師のブログ」を運営中。最近ハマっている食べ物はそば。