在宅での足浴|手順や工夫を現役訪問看護師が解説します!

 

このような疑問を解決する記事です

  • 在宅で行う足浴について知りたい
  • 実際の現場ではどのように行っているの?
  • 工夫している点もあれば教えて!

 

病気を抱えながらも、住み慣れた我が家で療養される方に対する看護を『在宅看護』と言いますが、在宅で行う看護技術のひとつに足浴があります。

病棟のように物品がしっかりそろわない在宅で、安全かつ快適に足浴を行うためには、手際や工夫が大切です。

当記事では、そんな在宅における足浴の手順や工夫について解説していきたいと思います。

 

こんなあなたにオススメの記事です

  • 訪問看護師として働き始めたばかりの方
  • 在宅で介護をされている方
  • 看護学生の方

 

足浴は、工夫次第で、より安楽に快適に実施することができます。

最後まで読んでぜひ参考にしてみてくださいね。

ではさっそく解説します。

 

在宅で行う足浴の目的3選

 

まずは足浴の主な目的について解説します。

足浴の主な目的は以下の3つです。

 

  • 足の清潔を保つ
  • リラクゼーション効果
  • 異常の早期発見

 

順番に解説します。

 

足の清潔を保つ

足浴の目的として、まず足の清潔を保つことがあげられます。

定期的に入浴ができない方にとっては、特に必要な清潔援助と言えます。

入浴ができている方でも足先は汚れが溜まりやすい部位であり、定期的に実施できると良いケースもあります。

 

リラクゼーション効果

足浴にはリラクゼーション効果もあります。

疲労回復や安眠などにも非常に有効です。

利用者さんからも「気持ちいい」との声がよく聞かれ、リラックスした状態で会話が弾むこともあります。

 

異常の早期発見

足浴は異常を早期に発見する機会にもなります。

麻痺や糖尿病による神経障害があると、足部の皮膚損傷や潰瘍等に気づきにくいため、知らぬ間にトラブルが起きていることがあります。

足は利用者さん自身で確認しにくい部位であり、足浴時に足の状態をしっかり観察することは非常に重要です。

在宅療養されている方の中には、下肢浮腫が見られる方も多いため、浮腫の状態観察の機会にもなります。

異常や変化を早期発見することは大切な目的のひとつです。

 

在宅で行う足浴の手順と工夫7選

 

では、実際に在宅で行う足浴の手順や工夫を解説していきます。

以下の7つについて解説します。

 

  • 体勢を整える
  • 使用物品は家にあるものを使う
  • まわりが濡れない配慮をする
  • 湯温を保つ
  • 入浴剤やアロマを使ってみる
  • 浴後の足を冷やさない
  • 爪切りをセットで行う

 

順番に解説します。

 

体勢を整える

まずは安楽に足浴を実施するための体勢を整えます。

安定した端座位が取れる方であれば、ベッドサイドや椅子に座った状態で行います。

歩行可能な場合は浴室でシャワーを使って行うことも。

端座位保持が難しく臥床のまま行う場合は、膝下に枕を入れて下肢の緊張を緩め、姿勢を安定させます。

安楽に実施できるようしっかり体勢を整えましょう。

 

使用物品は家にあるものを使う

足浴に使用する物品は、基本的にはご自宅にあるものを使わせていただきます。

 

準備するものは…

  • バケツやたらい、洗面器など
  • かけ湯用のお湯
  • タオル(足を拭く)
  • 石鹸
  • 45Lゴミ袋やレジャーシート(濡れないように敷く) など

 

かけ湯用のお湯は、洗面器に汲んでも良いですし、500mlペットボトルを使用することもあります。

物品は利用者さんやご家族と相談しながら準備しましょう。

 

 

まわりが濡れない配慮をする

ベッドや床が濡れない配慮も必要です。

足浴時は、どんなに気をつけていても多少お湯がはねてしまうことがあります。

 

ベッドや床を濡らさない工夫

  • 45Lゴミ袋を敷く
  • レジャーシートを敷く
  • バスタオルを敷く など

 

しっかり配慮し、濡れない工夫をしましょう。

 

湯温を保つ

足浴をより気持ちよく効果的に行うために、湯温を保つ工夫もできると良いです。

大きなビニール袋の中に湯を張ったバケツ等を入れ、足を入れたらビニール袋の口を軽く結びます。

こうすることで湯温が冷めにくく、温かさを持続させることができます。

その上から大きめのバスタオルや毛布をかけるとさらに温かさアップ。

寒い冬場は特に重宝する方法です。

 

入浴剤やアロマを使ってみる

入浴剤やアロマを使う工夫も一案です。

足浴のお湯の中に入浴剤を少量入れることで、温熱効果を高めることができます。

また、好みの香りの入浴剤やアロマを入れると、リラックス効果もより高まります。

少しの工夫で、いつもの足浴がまた違ったものになるので、とてもオススメです。

ただし、下肢に創がある場合は入浴剤やアロマの使用は避けましょう

 

浴後の足を冷やさない

足浴後の足を冷やさない工夫もしてみましょう。

足浴でせっかく温まった足も、湯から出して片方の足のケアをしている間に冷えてしまうことがよくあります。

湯から出した方の足は、しっかり水分を拭き取って、タオルで包み込むと良いです。

少しの配慮で気持ちよさがぜんぜん違いますよ。

 

爪切りをセットで行う

足浴のあとは爪切りをセットで行うことが多いです。

足浴後の爪は、足浴前に比べやわらかくなっているため切りやすいです。

爪切りに加え、爪の周りや皮膚と爪の間に溜まっている汚れも、爪ゾンデや歯ブラシなどを用いてやさしく除去できると良いでしょう。

 

在宅での足浴|工夫して安楽・快適に実施しよう

 

在宅で行う足浴は、よく行う援助のひとつです。

ご紹介した手順や工夫で、安楽で効果的な足浴になるよう、ぜひ実施してみてくださいね。

足浴が終わった後の片付けも、気を抜かずしっかり行いましょう。

各家庭によって、実施後の汚れた湯を流す場所にもこだわりがあるかもしれませんので、よく確認して行うと良いですよ。

 

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ABOUT US
シュガー看護師/ライター
看護師|総合病院で9年勤務後訪問看護の道へ。訪問看護師歴は11年目。2児の母でもあり現在は訪問看護パート勤務で仕事も家庭も奮闘している。隙間時間を活用し訪問看護転職を応援する「ママさん訪問看護師のブログ」を運営中。最近ハマっている食べ物はそば。