みなさんの訪問看護ステーションでは、電子カルテを導入されていますか?
病院などの医療機関での電子カルテ導入がどんどん進んできていますが、訪問看護ステーションでの電子カルテ導入にはどんなメリットがあるか分かりますか?
手書きのカルテをお使いの方や、電子カルテの導入を検討中の方に読んでいただきたい記事です。
- 電子カルテと紙カルテとの違い
- 訪問看護ステーションにおける電子カルテ導入のメリット
もっと電子カルテの導入についてさらに詳しくお知りになりたい方にはこちらの記事もおすすめです!
目次
訪問看護で電子カルテを導入するメリット5つ
訪問看護で電子カルテを導入するメリットは以下の5つです。
訪問看護記録の負担軽減
手書きカルテをご使用の場合、利用者さんのお宅でメモをして、それを後で記録用紙に転記したりしていませんか?
電子カルテであれば訪問看護記録Ⅱをその場で入力してしまえば、訪問後の転記は必要なくなります。
時間が足りないときでも、バイタルサインはその場で入力、記述式の記録部分はメモ程度に内容を残して仮保存しておけば詳しい内容は後からでも入力可能です。
電子カルテでは観察項目がプルダウンで選択することができるため、手書きで起こりがちな記録の漏れを省くことができます。
また綴じ込みの必要はないので、手書きの用紙をファイルに挟み込む作業もいりません。
音声入力機能が付いたものでもありますので、パソコンやタブレットの操作が苦手なスタッフにも負担が少なく使ってもらえそうです。
入力時に該当保険の内容や、訪問種別も選択できるため、のちの請求業務の時間短縮にも繋がります。
紙カルテの管理が不要
電子カルテは場所を取らずかさばらないため、管理する場所が必要なくなります。
個人情報の扱いには注意が必要ですから、鍵付き書庫も必要となり、その分コストもかさみますよね。
現在、多く使用されている電子カルテはクラウド上に情報の保存が可能ですから、必要最低限の書類を保存するスペースのみ確保できていれば大丈夫です。
古い情報を取り出すときに、何冊もある紙カルテを倉庫から探し出す、なんて作業もいりません。
褥瘡や創傷などの状態を共有したい場合、紙カルテの中に写真をプリントしたものを挟んだりしてはいませんか?
電子カルテの場合は、タブレット端末で撮影した画像をそのままカルテに取り込むことができます。
カメラで撮った写真を転送してプリントアウト、穴を開けてカルテに綴じ込み。
この作業がすべて省略できることになります。
また、事業所外の訪問診療医とアプリケーションで利用者さんと情報共有する際にも、電子カルテで入力した記録は送信しやすく便利です。
利用者さん情報の把握ができる
電子カルテでは、指示書や情報提供書、サマリーなどの資料もスキャンして取り込むことができるので、情報把握がタブレット1台でできるようになります。
緊急の訪問時にも、事業所に情報を取りに行くことなく利用者さんのもとにきちんと情報を持ったうえで伺えますし、もし救急搬送やサマリー作成、なんて同時に作業が必要になっても複数の端末から複数人が同時に情報を確認できるのはありがたいですよね。
休日・夜間の待機はストレスがあるかと思いますが、情報が分かっていれば状況把握もできますから、電子カルテの導入によりそのストレスが緩和されるかもしれませんね。
請求業務にも使える電子カルテでの効率UP
請求業務に使用できる電子カルテを導入していれば、手作業の請求業務が赤なり簡素化されます。
電子カルテの導入により、報酬改定による変更などにも対応してくれるので、請求漏れやミスが少なくなります。
特に管理者が請求業務を兼務している場合には検討されると、かなり負担軽減になるのではないでしょうか。
通常の看護師業務の合間や就業後に残って請求業務、なんてことはありませんか?
訪問看護記録Ⅱが帳票や実績と連動しているため、事務作業が減少します。
端末の有効活用で仕事の効率化
これまでは何か連絡事項があると個別で電話をしたり口頭で伝えていませんでしたか?
タブレットの中に様々なアプリをダウンロードすることで多くの業務が効率化できます。
電話に出られない訪問中でも、個々が所持しているタブレット端末でメッセージで訪問の合間でやり取りすることができます。
スケジュールの管理にも役立ちますし、地図アプリがあれば利用者さんのお宅にも迷わずに行くことができるでしょう。
Webミーティングを利用すればどこからでも会議への参加が可能ですし、現在の新型コロナウイルス感染症の流行の対策にも一役買ってくれます。
まとめ
今回は訪問看護で電子カルテを導入するメリットを5つ紹介しました。
多くの業務が効率化されるということが分かったいただけましたでしょうか?
導入にはコストもかかりますが、業務を簡素化するのに大変役立ちます。
電子カルテの利用で皆さんも効率よく訪問看護ステーションの運営をされませんか?
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