訪問看護における入浴介助後の片付けのポイントを5つ紹介します!

新人訪問看護師

 

入浴介助のとき、片付けで注意をすることはありますか?

お宅によって注意することがさまざまなので、ポイントを確認したいです。

 

 

訪問看護では、入浴やシャワー浴の支援を行うことが多くあります。

安全に入浴介助を行うことはもちろん大切ですが、入浴介助をして終わりではなく入浴後の片付けまでが支援の一部です。

たかが、片付け?

いえいえ、されど片付けです。

「お風呂のお手伝いをしてもらうのは嬉しいけれど、来てもらった後はお風呂場が散らかって大変。」

そんな風に利用者さんや、家族に思われてしまったら本末転倒です。

入浴介助後の片付けについて、1度考えてみませんか?

この記事では、訪問看護における入浴介助後の片付けのポイントを説明します。

 

 

訪問看護における入浴介助後の片付けのポイント

 

訪問看護における入浴介助後の片付けのポイントは以下の5つです。

 

・物品を元あった場所に戻す

・ゴミを片付ける

・入浴用福祉用具を片付ける

・洗濯物をまとめる

・忘れ物をしない

 

以下で1つずつ説明していきます。

 

物品を元あった場所に戻す

訪問看護では、利用者さん宅にある物品を使用し看護を提供します。

物品は丁寧に使用し、使用した後は元あった場所に戻します。

使ったものを元あった場所に戻すことは片付けの基本です。

入浴介助の際も、利用者さんのお宅のシャンプーや石鹸、洗体用のタオルなど使用したものは最初に置いてあった場所に戻しましょう。

入浴介助の場合に限らず、心がけておくことで、利用者さんの物を壊してしまうことや紛失してしまうなどのトラブルも避けることができます。

 

ごみを片付ける

 

入浴中に出たごみは必ず片付けましょう。

利用者さんが貼っていた傷テープや、ガーゼ、髪の毛などがごみの例として挙げられます。

創傷処置をしている場合、入浴介助時にガーゼを剥がして創の洗浄を行うことがあります。

また、人によっては洗髪をすると髪が多く抜けることもあり、そのことを気にする利用者さんもいます。

抜けた髪の毛がお風呂の床に散らばったままにならないように、簡単にまとめて取り除くようにしましょう。

 

入浴用福祉用具を片付ける

安全に入浴ができるように、入浴時には福祉用具を使用することがあります。

浴室用のシャワーチェアは通常の浴用椅子に比べ大きく重さがあります。

浴槽内で使用する浴槽台や、滑り止めマットは接地面に吸盤がついているものもあり、浴槽から取り出すときや片付ける際に力が必要になる場合があります。

高齢者や力の弱い方にとっては、片付け自体が負担になったり、事故の原因になることもあるでしょう。

入浴介助後は、折りたためる福祉用具はたたむ、浴槽から取り出せるものは出しておくなど福祉用具の片付けも行いましょう。

 

 

洗濯物をまとめる

 

利用者さんが脱いだ洋服や使用したタオルなどの洗濯物は、一か所にまとめておきます。

脱いだ洋服や使用したタオルをそのまま置いておくのではなく、後で片付けやすいように簡単に畳んでおきましょう。

利用者さんによっては、洗濯するものは全て洗濯機に入れて欲しいという場合もあります。

お宅によって対応方法も異なるため、サービス開始時に確認しておくことが大切です。

 

忘れ物をしない

利用者さんのお宅に、看護師が持参した物品を置いて帰らないように気を付けましょう。

入浴介助のために、入浴用エプロンや看護師が使用するタオルなどを持参する場合があると思います。

後で片付けるつもりで浴室に置いたままにして、持ち帰るのを忘れるということがないように注意しましょう。

同様に利用者さんのお宅のタオルなどを持ち帰らないように区別をすることも大切です。

 

まとめ

 

訪問看護における入浴介助後の片付けのポイントを5つ説明しました。

 

・物品を元あった場所に戻す

・ゴミを片付ける

・入浴用福祉用具を片付ける

・洗濯物をまとめる

・忘れ物がないように注意する

 

利用者さんのお宅によって、浴室の場所や大きさ、物品のある場所などは様々です。

気を付けるポイントの内容も異なります。

どの看護師が訪問しても、同様の対応や片付けが出来るように留意事項は分かりやすくまとめて看護師同士で共有できるようにしましょう。

それでも、訪問中片付けのやり方について困ったり悩んだときは、利用者さんやご家族に直接確認します。

家事や掃除を行うご家族が不在の場合は、メモを残しておいても良いでしょう。

訪問看護では、浴室やトイレなど家族以外の人があまり使用しない場所に立ち入ることも多いです。

そのような場所に他人が入ることに抵抗を持つ方もいます。

利用者さんの生活を支えるために訪問していても、片付けがおろそかになり、利用者さんや家族に嫌な印象を与えることがないように心がけましょう。

一方で、訪問看護の業務に本格的な浴室の掃除は該当しません。

浴室使用に伴う掃除が必要な場合は、家族や訪問介護に依頼をします。

時間制限がある訪問業務では、つい片付けがおろそかになってしまうこともあると思います。

この記事が、日々の業務を振り返るきっかけになったら幸いです。

 

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ABOUT US
清水 千夏ライター
東京都在住/看護師・保健師/ 卒業後大学病院9年勤務 その後、派遣看護師としてクリニックやデイサービス、訪問入浴などを経験。 現在は訪問看護ステーションの立ち上げメンバーとして奮闘中です。