- 訪問看護で利用者さんのお宅に伺う時間はぴったりのほうがいい?
- 人によってばらつきがある…。
- 訪問時間に関しての注意点ってどんなことがある?
このような疑問を解決する記事です。
結論から言うと、訪問看護では時間ぴったりに訪問するほうが良いです。
当記事では、訪問看護で時間ぴったりに訪問するほうが良い理由や、時間ぴったりに訪問するために必要なことを解説します。
訪問看護において時間管理は非常に大切です。
基本的なことですが、改めて一緒に考えていけると嬉しいです。
気になるあなたはぜひ最後まで読んでみてくださいね。
ではさっそく解説します。
目次
訪問看護で時間ぴったりに訪問したほうが良い理由3選
訪問看護では、決められた予定時間ぴったりに利用者さん宅を訪問したほうが良いです。
その理由は以下の3つです。
- 利用者さんやご家族に迷惑をかけないため
- 利用者さんやご家族との信頼関係を壊さないため
- ケアマネジャーからの信頼を失わないため
順番に解説します。
利用者さんやご家族に迷惑をかけないため
訪問看護で時間ぴったりに訪問すべき理由として、利用者さんやご家族に迷惑をかけないためということが挙げられます。
時間が早すぎても遅すぎても迷惑がかかる可能性があります。
- 看護師が来る前にしようと思っていた予定が狂う
(例えば、トイレを済ませる、ケアに必要なものを準備する、家の中を少し片付けるなど)
- まだかと心配させてしまう
- イライラさせてしまう
- 訪問後になにか予定がある場合はそれにも影響を及ぼす
このような事態が起こり得ます。
利用者さんやご家族に余計な心配や迷惑をかけないためにも、時間ぴったりに訪問できたほうが良いです。
利用者さんやご家族との信頼関係を壊さないため
時間ぴったりに訪問することは、利用者さんやご家族と信頼関係を築いていく上でも非常に重要です。
時間のルーズさは信用問題に直結するからです。
利用者さんやご家族は訪問看護のために時間を空けて待っていてくださいます。
訪問看護師が時間にルーズで時間通りに来ないことは信用をなくす行為であり、信頼関係を築くどころか事業所変更を希望されてしまう場合もあります。
人それぞれ時間に対する価値観は違いますが、時間を守ってもらえないことを非常に不快に感じる方も多くおられます。
時間を守ることは基本的なマナーです。
信用を失わないためにも時間はしっかり守り、できる限り時間ぴったりに訪問できると良いです。
ケアマネジャーからの信頼を失わないため
時間ぴったりに訪問することは、ケアマネジャーからの信頼を得ることにもつながります。
逆に言うと、時間にルーズな行為はケアマネジャーからの信頼を失います。
介護保険で行う訪問看護は、ケアマネジャーが作成したケアプランに沿って実施します。
それには訪問看護の介入時間もきちんと決められており、それに則って訪問する必要があります。
正当な理由やケアマネジャーへの一報もなく、決められた時間に訪問できていないことは一気に信用を失う行為です。
ケアマネジャーからの信頼を失わないためにも、時間を守って訪問することは非常に大切です。
訪問看護で時間ぴったりに訪問するために気をつけるべきこと5選
繰り返しますが、訪問看護で利用者さん宅へ伺う際の訪問時間は、決められた時間ぴったりに伺うほうが良いです。
とは言え、何の時間管理もせずに業務に当たってしまうと、決められた時間ぴったりに訪問することは難しいです。
時間ぴったりに訪問するために気をつけるべきことは以下の5つです。
- 事前にしっかり準備をして訪問に臨む
- 時間を気にしながらケアを行う
- 提供時間を守り、事業所内で差が出ないようにする
- 次に訪問するご自宅までの所要時間を把握しておく
- 万が一遅れそうなときは必ず連絡する
順番に解説します。
事前にしっかり準備をして訪問に臨む
事前にしっかり準備をして訪問に臨むことは非常に大切です。
どのようなケアをどのような時間配分で行うか等をしっかりシミュレーションしておくことで、滞りなく必要なケアを行うことができるからです。
- バイタルサイン測定に5分
- 情報収集に5〜10分
- ケアに25分
- 家族指導に10分
- 記録に5分
- その他5分
だいたいの時間配分を考えておくことは、訪問をスムーズに行う上でとても有用です。
時間配分に加え、以下のことも事前にシミュレーションしておくと良いでしょう。
- 今日の訪問で必要な情報収集内容
- 予測される利用者さんの状態変化
- 状態変化時の自分の行動(主治医や管理者への連絡、独居の方の場合はキーパーソンの連絡先など)
しっかり事前に準備して訪問に臨むことで、決められた時間でケアを行うことができます。
時間を気にしながらケアを行う
訪問中は時間を気にしながらケアを行うことも大切です。
なぜなら訪問中の時間は案外あっという間に過ぎてしまうからです。
事前に準備していてもその通りにはいかないこともやはりあります。
時々時間を気にしながらケアを行い、時間通りに訪問を終えることができるように心がけることは大切です。
提供時間を守り、事業所内で差が出ないようにする
決められた提供時間を守り、事業所内で差が出ないようにすることも大切です。
訪問看護は、介護保険または医療保険に基づくサービスです。
訪問看護において提供される訪問時間は、介護報酬および診療報酬の算定上遵守されることが基本です。
訪問看護の提供時間は以下のように定められています。
- 20分未満
- 30分未満
- 30分以上60分未満
- 60分以上90分未満
- 30~90分の範囲
時間管理に対する意識が薄い場合、決められた提供時間より極端に短かったり、気にせずオーバーしてしまったりすることが起こり得ます。
これは、訪問した実績を請求をするにあたって虚偽の申請をしているとも捉えられてしまう可能性があります。
もし違う看護師が訪問し、しっかり提供時間を守ってケアを実施した場合、「前の人はもっと早く帰っていた」や、逆に「前の人はもっとやってくれた」等のクレームにつながる恐れもあります。
決められた訪問の提供時間を守り、事業所内でも差が出ないようにすることは大切です。
もしケア内容が多く、毎回訪問時間をオーバーしてしまう等の状況がある場合は、ケアマネジャーにその旨を相談し、ケアプランや提供時間の見直しを検討する必要があるかもしれません。
利用者さんの訪問に責任を持ち、事業所全体で取り組んでいく意識が大切です。
次のご自宅までの所要時間を把握しておく
次に訪問するご自宅までの所要時間を把握しておくことも必要です。
把握しておかないと時間ぴったりを目指せません。
何度も訪問したことがあるご自宅の場合、所要時間は把握できていると思います。
しかし、まだ行き慣れないご自宅の場合は事前にしっかり所要時間を確認しておきましょう。
だいたいの所要時間はナビで把握することができます。
面倒に思わず、必ずやっておきましょう。
万が一遅れそうなときは必ず連絡する
そして、万が一遅れそうなときは必ず次に訪問する利用者さんに連絡をしましょう。
誠実な対応が今後につながるからです。
交通事情や前の訪問で緊急対応をした等の理由でどうしても決められた時間に間に合わないことはあります。
そのような時は必ず少し遅れる旨を連絡しましょう。
利用者さんは訪問看護師の到着を待っています。
余計な心配やストレスをかけないためにも、遅れる場合は必ず連絡をすることが大切です。
訪問看護での時間管理は大切!しっかり意識しよう
訪問看護において時間管理は非常に大切です。
利用者さんやご家族に対するマナーとしても、介護保険・医療保険に基づき行われるサービスであるという観点からも、時間を守るということは必要不可欠です。
時間を守ることは、意識するだけで誰でもすぐ改善できます。
誠実により良い訪問看護を行っていくためにも、時間管理をしっかり意識していきましょう。
ビジケアでは日々の訪問看護に役立つ記事を多数ご用意しています。
検索窓(ページのいちばん上右側)に知りたい内容を入力して、ぜひいろいろ調べてみてくださいね。
共に利用者さんやご家族に良い訪問看護を届けていきましょう!