訪問看護ステーションにおける理学療法士の学生見学実習の流れを紹介します!

理学療法士の学生が行う見学実習は、多くの学校は1年生の時に行います。

多くの実習先は病院や施設であり、その経験をされた理学療法士の方は多いと思います。

最近では、訪問看護ステーションの見学実習も行われています。

今回は、訪問看護ステーションにおける理学療法士の学生見学実習の流れを紹介します

 

この記事を読んでほしい人
  • 訪問看護ステーションで理学療法士の学生見学実習を受け入れる予定の人
  • 訪問看護ステーションで理学療法士の見学実習に興味がある人
  • これから訪問看護ステーションへ見学実習に行く学生

 

 

訪問看護における理学療法士の学生見学実習の流れ

 

理学療法士の学生見学実習は、以下の流れになります。

 

  1. 学校の先生と情報交換
  2. 理学療法士の学生と連絡
  3. 実習時のスケジュール調整
  4. 実習開始

 

では、1つずつ詳しく紹介していきます。

 

学校の先生と情報共有

 

実習前には、必ず学校側から実習受け入れについての連絡が来ます。

学校の先生からは、以下のような内容を情報共有しておきましょう。

 

学校の先生と情報共有すべき内容
  • 学生について(キャラクター、授業態度、体調、授業の理解度など)
  • 授業の進行具合について(座学、実技など)
  • 実習の目標
  • その他注意点など

 

見学実習の多くは1年生時に行われます。

1年生というと、座学や実技はまだまだ学んでいる途中ですよね。

学生にとってより良い実習にするためには、事前に学校の先生との情報共有が重要です。

学生についてだけでなく、実習の目標を学校としてどのように考えているかを聞いておくと良いですね。

学生は、初めての実習ということもあり、とても緊張して実習初日を迎えます。

そのため、予期せぬハプニングに見舞われることもあります。

何かあった時、すぐに連絡ができるように先生との連携を深めておくことも大事です。

 

理学療法士の学生と連絡

 

理学療法士の学生は、およそ実習1週間前に、実習先に挨拶の電話をします。

初めての実習ということもあり、きっと緊張して電話をかけていると思います。

緊張していると、聞くべき内容を忘れてしまうこともありますよね。

それもフォローできるよう、実習担当者は伝えるべき内容をまとめておきましょう

 

学生に伝えるべき内容
  • 集合場所
  • 集合時間
  • 持ち物
  • 服装
  • 実習までに準備や予習をしておくこと
  • 事前に伝える必要のある事業所のルールなど

 

最近は、電話に慣れていない学生も多いです。

そこもこちらが理解しながら、電話対応できると良いですね。

 

実習時のスケジュール調整

 

理学療法士の学生が実習時、同行するためのスケジュール調整を行う必要があります。

利用者さんに、あらかじめ理学療法士の学生が見学実習で同行訪問することを説明し同意を得ておく必要があります。

そして、学生がフィードバック等を含めて適切な時間に帰宅できるようなスケジュールである必要があります。

実習担当者だけでは、利用者さんが足りない場合もありますよね。

他のスタッフとも協力をして、余裕を持った同行訪問のスケジュールを組み立てましょう。

 

実習開始

 

ここからは、実際に見学実習が開始となってからの流れを紹介します。

 

見学実習初日

実習初日は、オリエンテーションを行います。

初めての実習で、理学療法士の学生は、緊張していることが多いです。

緊張をほぐすためにも、しっかりオリエンテーションを行いましょう。

 

オリエンテーションのポイント
  • 実習の目標を共有
  • 実習期間中の流れの説明
  • 指定の提出書類の確認
  • 同行訪問時のマナーや注意点など

 

病院や施設と比べて、訪問看護ステーションでの実習は、よりマナーや礼儀が目につきます

なぜかというと、利用者さんの実際の生活空間だからです。

利用者さんに悪い印象を与えないよう、同行訪問の前に学生に伝えておきましょう

学生が同行する時のマナーについては、こちらの記事をご参照ください。

 

 

同行訪問中

オリエンテーション後、あらかじめ調整したスケジュールで同行訪問をしていきます。

訪問中は、見学実習なので、主には見学してもらうことになります。

学生の多くは、生理学、運動学、解剖学といった基礎的な内容を授業で習ってきています。

これを踏まえて、利用者さんの状態や評価、治療内容、リハビリの目的などを伝えると良いです。

難しい専門用語は、まだ習得していないことが多いです。

学生の1年生時代を思い出しながら、できるだけ簡単な言葉で解説していくと良いですね。

見学実習ですが、ただの見学では学生も身につくものが限られます。

学校の実習前の実技練習の程度にもよりますが、血圧測定や体温測定など、利用者さんと直接関わることで、学生にとって良い経験となります。

また、実習担当者と学生の間でのコミュニケーションも重要です。

移動中に簡単なフィードバック等を行うと、信頼関係が深まります。

 

1日のフィードバック

同行訪問後、事業所に戻って1日の振り返りを行います。

 

1日の振り返り内容
  • 1日の気付き
  • 良かったところ
  • 改善すべきところ
  • 疑問点
  • 自宅で学習することなど

 

見学実習2日目以降

翌日には、デイリーノートを提出してもらい、内容を確認します。

できれば同行訪問前に確認し、簡単にフィードバックを行うと良いですね。

またその日の目標などもあれば、共有しておくと良いです。

 

見学実習最終日

見学実習最終日は、全体を通してのフィードバックを行います。

どのようなことを学ぶことができたか、学生から聞けると良いですね。

さらに、足りないことなど今後の学生生活に活かせる内容があるとより良いと思います。

確認しておくべきことは、学校への提出書類です。

学校によって提出物が異なるため、学生に確認し提出書類を揃えておきましょう

 

訪問看護ステーションにおける理学療法士の見学実習とは

見学実習は、学生にとっては初めての実習となることが多いです。

まずは、理学療法士とはどのような仕事なのかということを知ってもらうことが重要です。

さらに、訪問看護ステーションで働く理学療法士はどのような役割かを理解してもらうとより良いですね。

これからは、新卒でも理学療法士を採用する訪問看護ステーションも増えてくると思います。

理学療法士の学生にとって、訪問看護ステーションで働くことが一選択肢となるよう、有益な見学実習になるようにしたいですね。

 

 

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ABOUT US
石川 成美理学療法士
理学療法士/愛知県在住/総合病院、地域活動を経て現在は訪問看護ステーション勤務/訪問看護でリハビリをしながら広報を担当/子育て中/職場の働きやすさ改革中/趣味は旅行