訪問看護では利用者さんの家族との関わりが重要!知っておくべき4つのポイントを紹介します!

訪問看護では、利用者さんの疾患だけでなく、住環境や家族などの背景も含めて評価し在宅生活を支援していく必要があります。

その中でも、訪問看護師が利用者さんの「家族」と適切に関わり、身体的、精神的な負担の軽減を図ることが最も重要になると考えます。

利用者さんの家族が身体的、精神的な負担により体調を崩し、在宅生活の維持が難しくなってからでは取り返しがつきません。

今回は、利用者さんの家族と関わる上で知っておくべき4つのポイントを紹介します。

 

訪問看護で利用者さんの家族と関わる時のポイント

 

訪問看護で利用者さんの家族と関わる時のポイントは、以下の4つになります。

 

  1. 担っている役割の把握
  2. 管理業務の把握
  3. 方針の尊重
  4. 家族特性

 

それぞれのポイントについて紹介していきます。

 

担っている役割の把握

 

利用者さんの家族の役割には、大きく分けると3つあり、それぞれの家庭によって役割分担や仕事量が異なっています。

 

 

介護

1つ目の役割は、食事の支度や着替え、入浴などの「介護」になります。

この役割は、利用者さんの身体・精神状況だけでなく、家族の心理によっても負担感が変わってきます。

例えば、食事や着替えの介助には負担感がない家族でも、おむつ交換に対しては負担感を感じる家族の方もいます。

 

コンディションチェック

2つ目の役割は、「コンディショニングチェック」になります。

これは、体温や血圧、食事や水分の摂取量、排便確認などの体調面だけでなく、便秘時の座薬挿入やスキンケア、喀痰吸引なども含まれます。

医師や看護師、薬剤師から説明を受けて初めて行うことがほとんどになるため、家族の理解度や心理状態によって、負担感が変化します。

 

本人の代理

3つ目の役割は、「本人の代理」になります。

利用者さんのことを最も良く理解している家族は、今後のケアの方針、介護サービスの導入などの意思決定に関係してきます。

この役割は、利用者さんの配偶者ではなく、娘や息子が担っていることもあります。

利用者さん自身が意思決定できない場合には、家族に決断が委ねられるため、重圧を感じる方が多いです。

 

家族と関わる上でのポイントは、担っている役割の種類の把握だけでなく、身体的・精神的な負担感の程度について実際に話を聞き、利用者さんだけでなく家族もケアしていきましょう。

 

管理業務の把握

 

利用者さんの家族は、様々な社会資源を活用して在宅生活を送っているため、訪問看護や訪問介護のスタッフとのスケジュール管理、頼まれた物品の購入、必要書類の申請手続きなどの管理業務を行っています。

 

 

例えば、訪問介護が入浴時に使う石鹸やタオルの購入、訪問看護が起床時のバイタルチェックのような些細な事をお願いしたつもりでも、蓄積することで家族の負担になってしまうことがあります。

また、保険や公費の申請に伴い負担を感じてしまう家族もいます。

例えば、今年の指定難病受給者証の更新は新型コロナウィルス感染症の影響により、必要書類をまとめて郵送するように変更され、混乱していた家族が多かったです。

家族と関わる上でのポイントは、利用者さんの介護や看護などに直接的に関わること以外にも、家族との雑談を積極的に行い、困っていることがないかを確認するようにしてみましょう。

 

方針の尊重

 

家族が負担と感じていることは、人それぞれ違います。

家族の担っている役割や管理業務の負担を軽減させてあげたいと考えて、入浴はデイサービス、食事は宅配弁当、家族の休息のためにショートステイのように、訪問看護師が方針を設計するは望ましくないと思います。

 

 

家族自身が負担と感じていないことに対して方針を変更するように提案されると、ストレスに感じてしまう家族もいるでしょう。

逆に、在宅生活を送る上の方針のすべてを、家族が決定するように委ねられることもストレスを感じてしまでしょう。

家族と関わる上でのポイントは、家族が困っていて解決したいと考えていることに対する提案をなるべく2つ以上行い、家族が方針を決めやすいようにサポートしてみましょう。

 

提案する時には、「~するべき」、「~した方が良い」のような決めつけ表現ではなく、「~があります」、「~が良いかもしれません」のように柔らかい表現で行うと良いと思います。

 

家族特性

 

家族であるがゆえに、過度な要求をしたり、利用者さんの体調や生活状況について恥を隠すように「何も問題ない」と言う方もいます。

逆に、利用者さんの事は放任する、または無頓着な方もいます。

 

 

家族と関わる上でのポイントは、とにかく家族特性を理解しようと努めてみましょう。

決して、看護師から家族と関わることを諦めてはいけないと思います。

心理的行動の1つに「ピグマニオン効果」というものがあります。

これは、人間は他者から期待を受けたり、熱心に関わってもらうことで信頼関係が築かれ、意欲的な行動を取りやすくなるというものです。

家族との関わりにおいては、看護師からの積極的な話しかけ、そして、適切な傾聴を行ってみましょう。

傾聴を行う上でのポイントは以下の記事を参考にしてみてください。

 

 

 

まとめ

 

今回は、利用者さんの家族と関わる上で知っておくべき4つのポイントを紹介しました。

 

  1. 介護士や看護師の代わりとなて担っている役割を把握しましょう。
  2. 利用者さんのスケジュールや必要物品の準備などの管理業務を把握しましょう。
  3. 療養生活を送る上での方針は、家族が考えやすいようにサポートしましょう。
  4. 様々な家族特性を理解し、家族との信頼関係を築きましょう。

 

利用者さんの望む在宅生活を支援してくれて、身近で多くの仕事を行っているのが家族になります。

その家族が知らず知らずのうちに身体的・精神的な負担を溜め込んでしまえば、どんなに素晴らしい看護ケアを提供したとしても、在宅生活を続けることが難しくなります。

利用者さんだけでなく、家族にも寄り添い、訪問看護師としてケアできると素晴らしいと思います。

 

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ABOUT US

君成田 弘八
訪問リハビリテーション事業所と訪問看護ステーションで併せて7年の作業療法士。利用者さんの思考や心情を考察し、行動へ導くコミュニケーションを重要と考え、仕事しています!様々な利用者さんとのコミュニケーションアイディアをnoteで記事にしています!noteはこちら