
目次
事例①
80歳代の女性。肺炎で入院中。
呼吸数24回/分、肩で息をしている。
血圧96/50mmHg、体温38.3度。
少しそわそわして、うわ言をぶつぶつ言っている。
医師の指示通り、クーリングと解熱剤投与を続けた。
上記のような事例の場合、今まで学んできたことを振り返ると敗血症を疑うと思います。
STEP1で、qSOFAでまず敗血症を判断します。
入院後にあたるSTEP2では、採血等の検査データでSOFAスコアで評価します。
敗血症が疑わしい場合、輸液を行い、血圧の目標数値を確認しながら昇圧薬を使用します。
また、循環評価のため血清乳酸値も確認します。
このような対応をしながら、敗血症性ショックか判断していきます。
SOFAは上の表の基準で評価をし、ベースラインから2点以上上昇していれば敗血症と診断されます。
STEP3では、平均血圧65mmHg以上、血清乳酸値2mmol/L以上を目標とします。
事例②
75歳の男性。尿路感染症で一般病棟に入院。
血圧98/55mmHg、脈拍110回/分。
呼吸回数26回/分、体温38.8度、SpO2:96%。
意識レベル清明、WBC14000/µL、CRP21.0mg/dl。
この事例を評価してみます。
呼吸回数と血圧が該当し2点となりました。
尿路感染とqSOFA2点のため、敗血症を疑うことができます。
以前敗血症の診断指標は、SIRS(全身性炎症反応症候群)が使われていました。
近年、再びSIRSの評価の重要性が指摘されています。
事例②でも、血圧、呼吸回数が該当しています。
事例③
75歳の男性。
意識障害で搬送された。救急車で嘔吐あり。高度意識障害あり。
気管挿管施行。頭部CTで脳出血の診断でICU入室。
入院日の状態は、血圧140/80mmHg、脈拍100回/分、呼吸回数20回/分、体温37.8度、P/F比:320、GCS:E2VtM4(計7点)、Cre1.0、尿量1100ml/日、WBC8000/mm3、CRP18.2mg/dl、血小板数20万、T-bil0.9、気管吸引で吐物が引ける。
入院日の状態を評価するとSOFAスコアは、4点となります。
入院日の状態は、血圧138/78(98)mmHg、脈拍110回/分、呼吸回数24回/分、体温38.5度、P/F比:170、GCS:E2VtM4(計7点)、Cre1.0、尿量800ml/日、WBC14000/mm3、CRP18.2mg/dl、血小板数20万、T-bil0.9、黄色粘稠痰を認め、胸部レントゲンで右浸潤影を認める。
翌日の状態は、SOFAが6点となり、入院日より2点増加し、肺炎の疑いがあるため、敗血症が疑われます。

敗血症は早期の発見が重要です。
管理、治療がわかっていれば重要性も自ずと理解できると思います。
今回は、敗血症のイメージをしてもらうため、事例で振り返りをしました。
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今回は、敗血症について、今まで学んだことを事例で振り返ります。