
目次
スピリチュアルペインとは
スピリチュアルペインとは、「自身の存在を失うこと、つまり死を意識することで自身の生きる意味を失う苦しみ」のことをいいます。
精神症状とは違うので注意が必要です。
スピリチュアルペインの条件
スピリチュアルペインは「時間存在」「自律存在」「関係存在」の3つの存在で評価する必要があります。では、一つ一つ詳しく説明していきます。
時間存在

スピリチュアルペインが出てきた時は、患者さんが死を認識し始めた証拠でもあります。
その点を意識しながら、介入をしていきましょう。
関係存在
自律存在

終末期になると、どうしてもできることは少なくなってきます。その中でも本人の意思や残存機能を活かしてセルフケアを支援していくことが、個別性のあるケアにもつながります。
スピリチュアルペインのアセスメントシート
フローシートに沿って、まずアセスメントしてみましょう。
精神科薬の使い方
精神薬には、使い方が決まっています。
しかし、冒頭でも話したようにスピリチュアルペインは精神症状とは異なるため、薬剤では解決できません。

薬剤では解決できないため、非薬理学的介入を併用することが重要となります。
非薬理学的介入①マッサージ
非薬理学的介入②タッピングタッチ

10分〜15分触れることで、セロトニン分泌が促進されるため、時間の目安は15分で説明すると良いでしょう。
他にも、非薬理学的介入にはさまざまなものがあるため、最後にリンクを貼っておきますね。
傾聴とは
傾聴の効果は、主に3つあります。
- 考えの整理
- 感情表出によるストレス緩和
- 価値観の修正

多弁な人は、考えの整理ができていないことが多いです。そのため情報提供は行わず、まずは感情の表出を促して話しを聞いていきましょう。
話していくうちに、考えの整理ができることで、自分にとって必要な情報が判断できるようになります。
メラビアンの法則
言語と姿勢や表情が一致しない場合、相手に最も影響を与えるのは視覚情報であると言われています。

どんなにコミュニケーションスキルを取得しても、自身の態度や表情で効果が薄れます。
相手からの見られ方を意識しましょう!
よくある質問コーナー
ここで4つほど、現場でよく出会う事例について考えていきたいと思います。
死にたいと言われた場合
終末期の方と関わる現場において、誰もが一度は経験したことがあるのではないでしょうか?

死にたいと言われた場合、重要なことは「そんなこと言わないで」と励ますことは絶対にNGです。
「死にたい」と言わざるを得ない背景を問いかけるように意識していきましょう。
同じ話しを繰り返す時の対応

聴き方を変えて質問をすることで、新しいその人の一面を知ることができたり、その人の人生において重要なお話しに出会えたりすることもあります。
話しが止まらない場合
話しが止まらない場合に大切なことは、最初に時間を決めて共有することです。

限られた時間のなかで、相手とともに話の優先度を確認しながら、相手が一番話したいこと、困っていることに焦点を当てていきましょう。
なんだか改善がみられないように感じる

訪問者を変えるというのも、一つの手かもしれません。
事業所内で相談しながら、一人で抱え込まないようにしましょう。
自分自身のセーフティネット
終末期の方と関わることで、自分の気持ちが揺らぐことはよくある反応です。

揺らぐことが正常であると理解しながら、自分自身の特徴(どんな時に熱量が強くなるか、利用者さんと共依存になっていないかなど)を把握し、他者と共有相談していきましょう。
まとめ
では、今回の講義のまとめです。
- スピリチュアルペインとは、「自身の存在を失うこと、つまり死を意識することで自身の生きる意味を失う苦しみ」のことであり、精神症状とは異なる
- スピリチュアルペインは「時間存在」「自律存在」「関係存在」の3つの存在で評価する
- 非薬理学的療法が有効である。マッサージの目安は15分
- コミュニケーションの際は、相手からの見られ方を意識する
- 自分自身のセーフティネットを持とう
非薬理学的療法のまとめサイトはこちら
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今回の講義はいかがだったでしょうか?
次回は、「看取り前後の身体的変化と家族への説明」についてお話ししていきます。お楽しみに!
























こんにちは。がん看護専門看護師の具志堅です。
今回は、スピリチュアルペインについてお話ししていきます。