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リフィリング
事例
尿路感染症による敗血症ショックで入院中。
感染コントロールがついてきている。
入院4日目の朝、酸素はカヌラ3L/minでSpO2:95%維持できていたが、呼吸苦および泡沫状痰が出現し呼気喘鳴も聴取。
SpO2も80%台に低下し酸素を増量した。
この事例では、何が起こったのでしょうか?
この事例からは、リフィリングが起こったことが考えられます。
侵襲から回復してくると細静脈、リンパ管を介してサードスペースにあった体液が血管内に戻ります。
そうすると、血漿量は増加します。
この現象を、リフィリングといいます。
腎機能、心機能が正常であれば、尿量が増加し、浮腫も改善していきますが、スムーズに尿として排泄されないと、血漿量が過剰になります。
その結果、心不全や肺水腫になってしまいます。
リフィリングは、侵襲後2~4日目に始まることが多く、特別な介入をしなくてもリフィリング期を過ぎることが多いです。
ですが、下記の状態の患者は要注意です。
- 術中や初期蘇生時の輸液量が多い(術中輸液出納がプラス2L以上の患者は呼吸循環合併症が多い)
- Cre値が高いなど急性腎不全を合併している
- もともと慢性腎不全に罹患している
- もともと心機能が低下している
術後や過大侵襲後から2、3日以降で、湿性咳嗽・水泡音の出現、酸素飽和度の低下、血圧上昇などを見かけたら、リフィリングに臓器の反応がついていけていない可能性があります。
対応として、以下のことを実施します。
- 水分出納バランスの是正
- 利尿剤の投与
- 呼吸状態増悪があれば、酸素投与・NPPV装着
上記でも状態が増悪する場合は、挿管を行う場合もあります。
最悪のことを想定して、注意深く観察することが重要になります。
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前回に続き、事例から生体反応を見ていきます。