- 訪問看護に興味があるけど、連休って取れるのかな?
- 今訪問看護で働いてるけどなかなか連休が取れない
- 訪問看護師が連休を取りやすくする工夫があれば教えてほしい!
訪問看護師が連休を取り、しっかり休息・リフレッシュすることはとても大切です。
しっかり休息を取り、心身ともに健康な状態でいないと、長くより良く訪問看護師という仕事を続けていくことが困難になる可能性があるからです。
連休があると、休みを通じて英気を養うことができ、ますます仕事に邁進できる好循環が生まれます。
当記事では、訪問看護師が連休を取りやすくする工夫を5つお伝えします。
この記事に書かれていることを実践すれば、訪問看護師でも連休が取りやすくなる体制を整えていくことができます。
気になるあなたはぜひ最後まで読んでみてくださいね。
ではさっそく解説します。
目次
訪問看護師は連休が取りやすい?
そもそも訪問看護師は連休を取りやすいのでしょうか?
結論を言うと、取りにくい可能性があります。
なぜなら、訪問看護では訪問に穴を開けるわけにはいかないためです。
各訪問看護ステーションによって状況は異なり、しっかり連休が取れる体制を整えている訪問看護ステーションもあります。
しかし、「決められた時間に看護師が利用者さんのご自宅を訪問して行うサービス」である訪問看護は、その特徴から連休の取りにくさがあることは事実です。
訪問看護師が休みを取る場合、以下のことを行う必要があります。
- 他のスタッフに訪問をお願いできるか確認
- 訪問スケジュール調整
- 利用者さんへの連絡
- ケアマネジャーへの連絡(必要時)
- 申し送り
これらのことが必要で、単に休み希望を出すだけでは休めないことがあります。
しかし、訪問看護師自身の心身の健康はとても大切なことであり、体を休め、リフレッシュするための休暇は絶対に必要です。
長年看護師は、「生活者」としてよりも「専門職」として仕事を優先させることを求められてきました。仕事を優先させられない場合は満足する形での職業継続がほとんど不可能でした。しかし看護師も生活者であり、その個人としての生活が成り立たなければ看護職の継続就労や専門性の向上は望めません。
昨今、日本看護協会も上記のように働き方改革を掲げています。
在宅医療の最前線として働く訪問看護師は、社会に欠かせない存在です。
訪問看護師自身が健康な状態で、利用者さんにより良いケアを行っていくためにも、スタッフ皆で協力し合える職場づくりや仕事の効率化を進め、連休を取りやすい工夫をしていく必要があるでしょう。
訪問看護師が連休を取りやすくする工夫5選
では、訪問看護師が連休を取りやすくするためには、具体的にどうしていけば良いのでしょうか?
結論は、スタッフが休んでも困らない体制を作ることです。
訪問看護師が連休を取りやすくする具体的工夫として以下の5つを挙げます。
- 定期的なミーティングでの情報共有
- 普段から訪問同行を積極的に行う
- 申し送りの充実
- 利用者さんに不安を与えない事前説明
- 一人ひとりのスタッフが交代で休暇を取っていこうという意識を持つ
順番に解説します。
定期的なミーティングでの情報共有
定期的なミーティングでの情報共有は、訪問看護師が連休を取るための体制づくりとして必要です。
各スタッフが全利用者さんのことを把握できると、代行訪問がしやすくなるからです。
ミーティングでは主に状態変化のある方や、看護の方向性に迷う方が議題に上がると思います。
訪問に行ったことがない利用者さんでも、定期的なミーティングがあれば、状況や看護の内容を把握できる良い機会になります。
ミーティングでの情報共有を定期的に続けていくことは、ひいては訪問看護師が連休を取りやすくなることにつながります。
普段から訪問同行を積極的に行う
普段から訪問同行を積極的に行うことも、訪問看護師の連休の取りやすさにつながります。
代行訪問の際にスムーズに訪問することができるからです。
- 利用者さんのご自宅の場所
- 車を停める場所
- 入室方法(たまに玄関から入らないお宅もある)
- 利用者さんやご家族の顔
- お人柄
- 自宅内の様子
- ケアの内容
- 使う物品の位置
- 留意事項 など
これらのことを直接目で見て聞いて、確認・理解することができます。
一度も訪問したことのない利用者さんの訪問は、想像以上に心理的ハードルが高いです。
逆に、一度でも同行したことのある利用者さんの訪問は、心理的ハードルが下がります。
訪問同行するにはあらかじめ利用者さんやご家族に許可を得る必要がありますが、可能な場合は積極的に訪問同行できると、訪問看護師の連休の取りやすさにつながります。
申し送りの充実
申し送りの充実は、訪問看護師が連休を取るにあたって非常に重要です。
代行訪問するスタッフが困らないためや、必要なケアが提供されず利用者さんの迷惑となることを防ぐためです。
訪問看護師が休みを取る多くの場合は、自分が行く予定の訪問を他のスタッフに代わってもらう必要があります。
前述したように訪問同行ができると良いですが、できない場合でも、代わりに訪問するスタッフが同じ水準のケアを提供できるよう、詳細な申し送りが必要です。
- 利用者さんのご自宅の場所
- 車を停める場所
- 入室方法(たまに玄関から入らないお宅もある)
- 医療管理の有無(膀胱留置カテーテル・在宅酸素・点滴・人工呼吸器など)
- 主治医
- 主治医への連絡方法
- 利用している福祉サービス
- ケアの内容
- 使う物品の位置
- 留意事項 など
上記のような内容が必要となるでしょう。
訪問看護師が交代で連休を取る工夫として、申し送りの充実はとても大切です。
利用者さんに不安を与えない事前説明
利用者さんに不安を与えない事前説明も必要です。
いつも来ている訪問看護師以外のスタッフが訪問することに対し、不安を感じる方もいらっしゃるからです。
サービスを受ける利用者さんやご家族に安心していただくためには、事前に丁寧な説明をすることが必要不可欠です。
看護方式がチーム制ではなく、受け持ち制の場合は特に、担当スタッフの代わりに違うスタッフが訪問することを事前に説明し、安心して訪問を受けることができる状況を整えましょう。
もちろん、看護の質の担保のために、できる限りの訪問同行やしっかりとした申し送りも必須です。
一人ひとりのスタッフが交代で連休を取っていこうという意識を持つ
一人ひとりのスタッフが、交代で連休を取っていこうという意識をしっかり持つことも大切です。
思いの相違や不公平さがあると協力し合うことが難しいからです。
訪問看護師が連休を取る場合、スタッフ同士の協力が必要不可欠です。
- 積極的に利用者さんに関する情報を共有する
- スケジュール調整や代行訪問を快く引き受ける
- お互い様精神や思いやりを持つ
- 声をかけ合う
- 知恵を出し合う
上記のような意識がとても大切です。
協力して連休を取っていこうという意識が高まると、ミーティングや訪問同行、申し送りに対する姿勢も積極的なものになります。
結果、訪問看護ステーション全体としての看護の質の向上にもつながり、利用者さんにとっても良い影響があると考えられます。
皆で気持ちよく連休が取れるよう協力し合い、心身ともに健やかに前向きに、良い訪問看護を続けていくことができると本当に素晴らしいと思います。
訪問看護師も連休を取りやすい工夫をしていこう!
訪問看護師にもリフレッシュできる休暇は必要です。
今回紹介した内容は、組織全体として取り組んでいきたい内容です。
- 公休(土日等)と合わせて連休にする
- 受け持ち利用者さんが少なめの日に休む
連休を取るための工夫としては上記のようなこともできると思いますが、そもそも組織全体として連休を取りやすくするための工夫を積極的に考え実施していくことは大切です。
- 休めないプレッシャーやストレスからの解放
- 休めることでの心身の健やかさの維持
- リフレッシュしたからこその仕事への意欲向上
- スタッフ間の協力、思いやりの広がり
- 協力、思いやりが広がった先にある良好な人間関係
連休が取りやすい工夫を積極的に行うことは、訪問看護ステーション全体としても、スタッフにとっても、いくつものメリットがあるでしょう。
一長一短ではいかないこともあると思いますが、訪問看護師の連休の取りやすさに向けた工夫がどんどん進み、訪問看護師も、利用者さんも、組織も、三方良しとなれたら良いですね。
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