
目次
痙攣の概要
痙攣とは、発作的に起こる不随意な筋肉の収縮のことです。
痙攣には、全身性と局所性のものがあり、全身性の痙攣のほうが、重症度は高くなります。
てんかんによる全身性の痙攣は、大脳の電気刺激が局所的に起こり生じますが、重責発作にならない限り薬物でコントロールできるため、予後は比較的良いと言われています。
脳血管障害や心室細動等の致死的な不整脈による脳への血流障害により痙攣が起こることもあります。
命に関わるものとして、脳血管疾患によるものか、心源性によるものなのか確認するようにしましょう。
発熱がある場合、脳炎や髄膜炎の可能性があるので注意しましょう。
痙攣の種類(硬直性、間代性)と意識障害の有無を確認するようにしましょう。
緊急対応の流れ
1.安全の確保
痙攣が起こったらまずは安全の確保をしましょう。
家具や危険な物(ストーブ等)を遠ざけます。
衣服により締め付けられ呼吸困難にならないよう、身に着けているものを緩めます。
意識がなくなる場合もあるため、誤嚥予防で体を横に向けるなど姿勢にも注意をします。
2.バイタルサイン、意識状態の確認
意識がない場合は、救急搬送をしましょう。
意識がある場合、けいれんの状態の観察をしましょう。
痙攣の種類(硬直性、間代性)、どこから痙攣が始まっているか、痙攣の持続時間を確認します。
痙攣が5分以上続く場合は、救急搬送します。
5分以内に治まる場合でも、痙攣では酸素消費量が多くなる(通常の酸素消費量の3倍)ため、血圧低下や頻脈、SpO2の低下を観察し、状態によっては救急搬送しましょう。
バイタルサインや状態に変化がなければ、後日受診することを促しましょう。
緊急対応時の申し送り
- 意識の有無
- 発作を起こした場所
- 直前の行動(何をしていたか)
- いつから、どこから始まって、どのように広がったか
- どの様な状況で起こったか
- 発作はどの程度続いたか
- 眼球の偏位があるか(脳疾患の可能性)
- 頭や手足に震えやひきつりなどの症状の有無
- 呼吸困難、歯のくいしばり、尿失禁、口から泡がでる等の症状の有無
- 痙攣状態からどれくらいで回復したか
- 抗痙攣薬の内服の有無と飲み忘れの有無
- 転倒・転落による外傷の有無
眼球の位置や動き
脳出血の場合、出血部位により下のイラストのように眼球の偏位が起きることがあります。
偏位の有無、瞳孔不同、瞳孔の大きさを確認するようにしましょう。
まとめ
- 痙攣の原因はてんかんが多い
- 痙攣の原因が頭蓋内疾患、心源性の場合、緊急度が高い
- 意識障害が5分以上続くか否か、バイタルサインの変動に要注意
- 迷ったときは、緊急コールを躊躇しないことが重要
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今回は痙攣について解説していきます。
緊急対応につなげることができるようにしましょう。