フィジカルアセスメント 心電図:番外編 BLS(一次救命処置)

 

Ns辻本

今回はBLS(一次救命処置)について解説していきます。

BLSの流れをおさらいしましょう。

 

 

心停止とは

 

心停止とは、体に血液を送るための心臓のはたらきが、意味なくなっている状態であると言えます。

 

有効な心臓のはたらき

規則正しく動いて     → 心電図から読み取る

脈拍を生み出している状態 → 脈触知で判断する

 

心停止の心電図

 

 

致死的な不整脈の心電図は4つあります。

 

異常な動き

心室細動(Vf):細かく震えている状態

心室頻拍(VT):規則正しいが頻拍の状態

 

心臓が動いていない

心静止:心電図がフラットになった状態

無脈性電気活動(PEA):心拍があるように見えるが、心臓自体は止まっている状態

 

Ns辻本

この4つの波形のいずれかをみたら、心停止なのだと判断しましょう。

 

心停止の対応

 

心肺蘇生(CPR)

 

心停止の際は、必要性を判断して心肺蘇生(CPR)を行います。

救命処置を行うことで、心拍が再開し脳を保護することができます。

 

 

心停止後に何もしなかった場合、1分毎に7〜10%生存率が下がります

つまり、5分後には50%の生存率になります。

CPRを行うとこの割合が、3〜4%に下がります。

胸骨圧迫のみの場合でも、何もしていない場合に比べて生存率は上がります。

 

救命処置

 

救命処置には、一次救命処置と二次救命処置があります。

 

 

BLSについて

 

 

反応の確認

 

 

両肩を叩きながら大声で呼びかけます。

麻痺の可能性があるため、片方だけではなく両肩を叩きます。

 

反応がなければ

 

反応がなければ、すぐに応援要請をしましょう。

まずは人を集めて、その場から離れないようにしてください。

救急要請、AED(除細動器)を準備します。

 

呼吸と脈拍の確認

 

 

呼吸の確認をしながら、頭部後屈することで気道を開通して気道確保をしましょう。

同時に脈拍の触知も行います。

自信がなければ、まず呼吸の観察をして脈拍を触知しましょう。

頸動脈の触知は熟練していても困難のため、あまり時間をかけすぎないよう注意しましょう。

死戦期呼吸の場合は、呼吸停止、心停止として扱って胸骨圧迫を開始します。

 

胸骨圧迫

 

 

Ns辻本

「アンパンマンのマーチ」や「うさぎとかめ」の歌のリズムが、100〜120回/分と言われています。

 

胸骨圧迫と人工呼吸

 

 

人工呼吸は30:2の割合で行います。

胸骨圧迫の中断時間はできるだけ短くします。

人工呼吸ができない場合は、ひたすら胸骨圧迫を行いましょう。

 

AEDの使い方

 

AEDの使用手順

①電源を入れる

②パッドを貼る

③本体とパッドをつなぐ

④心電図解析を開始

⑤ショックの実施

⑥CPR再開

 

 

 

 

 

 

AEDが効くのは、心室細動(Vf)と心室頻拍(VT)です。

心静止、無脈性電気活動の場合、電気ショックをすると心拍再開をしなくなる恐れがあり、無効です。

 

まとめ

 

まとめ

・心肺停止した際は、心肺蘇生法(BLS・ALS)を実施

・在宅ではBLSを実施(日頃の訓練が大切)

・正確なCPRを行い、ALSに繋げる

・CPRを本人が望んでいるかも確認が大切

 

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ABOUT US
菅野貴文看護師/ライター
看護師/産業カウンセラー/大学で心理学学士取得後、看護師に。総合病院、訪問看護ステーションを経て精神科専門訪問看護ステーションに勤務。同じく看護師の同性パートナーと切磋琢磨しながら、理想の看護師になれるよう日々精進している。