【精神科訪問看護講座】ストレスコーピング(ストレスへの対応)について紹介します!

Ns田端
みなさん、こんにちは!精神看護専門看護師の田端恭平です。

現代社会はストレスまみれですが、すべてのストレスが悪い訳ではありません。

ストレスは、個人個人で受け止め方が異なるため、ストレスへの対応も様々になります。

このストレスへの対応が悪い場合には、心身へ枠悪影響を与えることがあります。

そんなストレスへの対応術である「ストレスコーピング」について、今回は紹介していきます!

よろしくお願いします。

 

ストレスによる問題

 

ストレスの問題として、最たるものとして自殺が挙げられます。

コロナ禍では生活様式の変更、経済的な困窮などの影響により、自殺率が高まってしまったとされています(下図)。

 

 

特に10~20代の若者、40~50代の働き世代の自殺率の上昇が目立っています。

これは、失業してしまったことだけでなく、リモートワークによる働き方の変更に伴うドメスティックバイオレンスの増加も関係していると言われています。

そのため、様々なストレスが自殺に関係してしまうと考えられます。

精神科訪問看護では、「死にたい」という自殺願望がある利用者さん、自傷行為や自殺未遂をしてしまう利用者さんもいるため、自殺予防の観点からもストレスコーピングは大事になると思います。

 

ストレスについて

 

 

ストレスとは、ある出来事(ストレッサー)をきっかけにして、心身に生じる変化(ストレス反応)を指しており、その出来事の評価(ストレスへの認知、受け止め方)によって、対処の仕方(コーピング)が人それぞれで異なるため、良くも悪くも身体・行動・気持ち・考えに影響していきます。

 

 

ストレスはたまっていくものではないと言えます。

ストレッサーが直接、ストレスに反応に関係しているのではなく、ストレスを受けた人の考え方だけでなく、周囲のサポートによってもストレス反応が変わっていきます。

 

 

コーピングとは

 

 

コーピングとは、ストレッサーが与えられても精神状態を一定状態に保とうとすることを指しています。

つまり、ストレスのきっかけとなる出来事が対する刺激をなくしたり、ストレッサーによって精神が落ち込まないように抵抗したり、落ち込んでしまった精神を元に戻る取り組みになります。

コーピングは、技術であり、学習可能なものであると言われています。

 

 

 

1.刺激に対するコーピング

 

 

刺激に対するコーピングでは、ストレッサー(刺激、きっかけとなる出来事)が明確にすることで除去、軽減が可能になります。

方法としては、①自力で克服するか(ストレッサーと感じない)、②相手に働きかけるか、③回避するかの3つに分けられます。

例えば、職場にストレッサーとなる同僚がいた場合に、同僚に何を言われても気にしない対処は①自力での克服、職場の仲間に話を聞いてもらう対処は②相手に働きかける、退職してストレッサーになる同僚と関わらないようにする対処は③回避するになります。

 

 

2.評価に対するコーピング

 

 

評価に対するコーピングでは、ストレッサーを認め、解決策に注目する合理思考を行うことになります。

ストレッサーになる問題を起こしてしまった時に、問題に対する原因ばかり考えてしまうと自分を責めてしまい、強いストレスになってしまいます。

反対に、解決策に注目して考えるようにすると、未来の自分へ期待を持つことができるため、ストレス回避が可能になります。

解決策に注目する合理思考ができるように支援する方法として、認知療法があります。

 

 

3.反応に対するコーピング

 

 

反応に対するコーピングでは、ストレス反応によってイライラする、倦怠感や体がこわばるなどの時に行うことになります。

方法としては、①休む・睡眠、②リラクゼーション、③ストレッチ、④自己訓練法(自己催眠)が挙げられます。

自己訓練法とは、それぞれの人が快適であると感じる体勢、衣服、環境で自己暗示を行いながら、気分や感情の安定を図ることを目指したものになります。

 

 

4.社会的支援のコーピング

 

 

社会支援のコーピングでは、自分の力だけでは解決しない時に周囲のサポートを得ることになります。

例えば、上司や先輩、同僚、主治医、友人、家族、同僚に相談したり、愚痴を聞いてもらったりすること、一緒に食事やレジャーを楽しむことなどが挙げられます。

社会支援のコーピングは、ストレスを受けた時、ストレスに対処する時、ストレスにより心身に変化が生じた時、どのプロセスの時でも活用できます。

 

 

ストレスマネジメント

 

ストレスマネジメントでは、上記で説明したコーピングを活用する順番がポイントになります。

 

 

ストレスを受けた時には、まず初めに睡眠やリラクゼーションなどの反応に対するコーピングを行い、イライラや興奮などをしずめましょう。

その後、刺激に対するコーピングを行い、状況を分析しながらストレッサーを明確にし、軽減もしくは、除去する(逃避を含む)対処をします。

そして、最後に評価に対するコーピングを行い、未来に向けて解決策を考え、実行に移していきましょう!

 

Ns田端
今回は、ストレスへの対応術である「ストレスコーピング」について紹介しました!

ストレスを分析し、解決策を考えることの重要性を感じて頂けると幸いです。

最後まで、読んで頂き、ありがとうございました!

 

 

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