次世代訪問看護師紹介vol.54|大串優太さん

ビジケア広報・町田
「次世代訪問看護師」は、訪問看護の現場で実際に働いている人たちの働き方や想いを紹介するコーナーです。

今回は、名古屋で訪問看護ステーションを立ち上げ、代表取締役を務めながら看護師としても働く大串優太さんをご紹介します!

 

お名前

大串さん
大串優太です。

よろしくお願いします!

 

働いている地域はどちらですか?

大串さん
愛知県名古屋市です。

 

働いている職場(事業所)を教えてください

大串さん
Footage訪問看護ステーションです。

仲間と一緒にステーションを立ち上げ、代表取締役を務めています。

 

現在の仕事以前の職歴や経歴を教えてください

大串さん
サービス付き高齢者住宅にて、施設長として働いていました。

 

現職(訪問看護師)歴は?

大串さん
3年になります。

 

訪問看護に興味を持ったきっかけは?

大串さん
サービス付き高齢者住宅の施設運営をしている中で、地域で暮らしている方々に対する社会資源が不足していると感じ、「訪問看護であれば、住み慣れた地域で最後まで暮らすお手伝いができるのではないか?」と感じたためです。

また、地域で働く看護師が不足している現状を知り、”看護師が地域で働くこと”が看護師のキャリアの一つとなり、看護師自身のキャリアや生活にも新しい選択肢が生まれるのではないかと考えました。

 

町田
自分の働き方としてだけでなく、地域の生活・看護師の働き方・・・多角的に考えたうえで「訪問看護」を始めるに至ったんですね!

 

訪問看護を始める前に感じていた、訪問看護のイメージは?

大串さん
「経験年数の長い看護師・レベルの高い看護師がバリバリ働いている」というイメージでした。

在宅看護のイメージが看護学校での実習で止まっていたため、紙カルテ中心でICTの導入が進んでいない印象がありました。

 

町田
そのイメージ、私もどちらもありました・・・!

確かに今の訪問看護はICTありきですが、数年前までは”紙ベース”がほとんどだった気がしますね。

 

実際に始めてみて変わった・感じる訪問看護の世界

大串さん
業界全体でいえば、徐々にではありますが・・・業務効率化と看護の質の向上に向けて、ICTの導入が進んできているのを感じています。

従来の訪問看護のイメージは「現場のことは現場で、なるべく一人で解決する」であったと思います。それがビデオ通話や社内SNSの普及に伴って、訪問中でもチームメンバーのサポートを受けることができるので、従来のような”熟練看護師でなければ務まらない”という環境ではなくなってきていますよね。

また、弊社も同様ですが、訪問看護へ参入する若い看護師が増加しているので、就業数の世代格差も埋まってきていると感じます。

 

町田
確かに・・・ICTの普及が進んだことで、リアルタイムで情報共有ができるようになったことで、”一人でその場で判断しなければならない”という、それまでの訪問看護の課題に変化が生まれましたよね。

写真やビデオ通話・グループトークなどで即座に情報共有や相談・連携ができるようになったことは、若手参入や業務効率化など、訪問看護業界の大きな変化のきっかけですよね・・・!

 

訪問看護でやりがいや喜びを感じること・嬉しかったエピソードはありますか?

大串さん
病院や施設看護では、管理的な看護を提供することに重きが置かれていましたが・・・訪問看護では利用者の生活の一部としての看護提供を行っているので、その方の人生に携われることに喜びを感じます。

利用者様ご本人・ご家族・関連機関の全員が利用者様のことを考え、真剣に話し合って行動し、ご本人の満足度が高い介入ができたときは嬉しいです。

そのような介入は、その時々ですぐにできるものではなく、今までの関係性や経験・知識などに基づくものであるため、それらが集積されて生まれた結果だと思うと・・・感慨深いですね。

 

町田
訪問看護って数ヶ月・数年とその利用者様に関わっていくので、関係性が積み上げられたからこそできるケアや生まれる変化ってありますよね・・・。

 

大串さん
また、在宅医療は訪問看護だけで完結するものではなく、多事業所間での連携が求められるため、他の法人に所属しているスタッフとの信頼関係を築くことも重要ですよね。

利用者への看護提供ももちろんですが、災害対策など、地域の医療福祉の構築に取り組むことができるのも面白さのひとつだと思っています!

 

働く中で、大変だった・苦労した場面やエピソードを教えてください

大串さん
Footageでは毎日、利用者様のことを話し合う「FootageTime」というカンファレンスの時間を設けています。

その際に看護提供等について話し合うのですが、全員が納得するまで話し合うので、なかなか決まらないときは大変です。

 

町田
全員が納得するまで話し合う!素晴らしいことですが、在宅では特に、正解がないことがたくさんありますよね。

だからこそ“全員が納得する”ってなかなか難しそうですが、そこまで話し合えるFootageのスタッフの熱量を感じます・・・!

 

大串さん
そうですね・・・。僕たちは自主経営組織という組織形態で運営しているため、自分の給与や働き方を自分で決めるのですが、その際にも話し合いの形式を取っています。ここでもチーム全員が納得できるまで話し合いをすることになります。

都度、色々なところで話し合いが発生するのですが、全員が納得がいくまで話し合うことの難しさは感じていますし、難しいからこそ楽しい部分だと思ってます!

 

町田
自主経営組織!給与を自分で決める、ってなかなかない形ですよね。

難しいからこそ、納得ができたとき、チームでモチベーション高く心地よく働けそうですね!

 

これから先、どんな訪問看護師になっていきたいですか?

大串さん
難しい問いですが・・・その時々で自分の役割にきちんと徹することができる看護師になっていきたいです。

自分の特性を無視するという話ではなく、自分の特性も踏まえた上で「今はどのような関わり方が良いのか」を常に考え、行動に移したいと思います。

 

町田
業界全体を俯瞰して捉えて、深く広い視野や考えを持ち、仕事に臨まれている大串さんの姿勢が伝わってきました。

大串さん、ありがとうございました!

 

Footage活動紹介

・Footage(フッテージ)訪問看護ステーション:HP

 

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町田
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ABOUT US
町田 舞広報
ビジケア広報・ウェブ担当。 看護師/フリーランス。看護メディア(マイナビ看護師、ナース専科、月刊ナーシング等)で執筆・編集経験多数。在宅医療研究会レポート担当。システムエンジニアだった経験を活かしウェブ・SNS・ITの力でヒト・モノ・コトの橋渡しを軸に活動。ITとリアルの融合で人がつながり支え合う地域包括社会を目指す。訪問看護師・ウェブライター・看護師オンラインサロン運営・看護師のメンタル・キャリアカウンセリングなど、複業を並行しながら働くパラレルキャリア。