次世代訪問看護師紹介vol.42|上野仁美さん

関口
「次世代訪問看護師」は、訪問看護の現場で実際に働いている人たちの働き方や想いを紹介するコーナーです。

今回は、広島県にある島でコミュニティナースもしている上野仁美さんをご紹介します!

 

お名前

上野さん

上野仁美です。

よろしくお願いします。

 

働いている地域はどちらですか?

上野さん

広島県呉市の南東に位置する下蒲刈島〜愛媛県今治市の岡村島を7つの橋で結ぶ「とびしま海道」で働いています。

その7つの島の1つである大崎下島にステーションがあり、訪問エリアは無人島を除いた5つの島になります。大崎下島は、柑橘系が多く栽培されています。

 

関口

7つの島すべてが訪問エリアなんですね!移動が大変そうです!

 

上野さん

端から端まで30分くらいで移動できるので、そんなに大変ではないです。7つの島それぞれに特徴があって、ドライブするのも楽しいですよ!

地域おこし協力隊が各島に一人ずつ配置されていて、カフェやシェアハウスを運営しています。若者が参入しながら、地域づくりが盛んになってきている地域ですね。

 

 

働いている職場(事業所)を教えてください

上野さん

Nurse and Craft合同会社の訪問看護ステーションうらにわで働いています。

『「100年生きたら、おもしろかった」と誰もが言える世界の実現』というvisionを掲げ、訪問看護以外にも3Dプリンターを活用したモノづくりや、テクノロジーを活用したプロジェクトを行なっています

 

関口

会社のホームページ拝見させていただいたんですが、とてもおしゃれですね!

missionが「人生100年時代の新しい暮らし方をつくり、それを支えるナースの精神を調整する」と書かれていたんのですが、どんな取り組みをされているんでしょうか?

 

上野さん

週4日勤務の中で、訪問看護師としての業務は一定量に抑え、兼務としてクラフト部門でのものづくりやビジネス開発部門でのテクノロジー開発、地域コミュニティの活性化等にの業務に従事することができます。

私の場合は、「まちぐるみの介護」というミッションを自分の中で抱げてコミュニティナースとして活動しています。

看護師としてではなく「近所に住んでいる上野」として関わりながら、困った時は相談に乗るよというスタンスで、弁当配達や地域の高齢者さんと雑談をしています。

 

現在の仕事以前の職歴や経歴を教えてください

上野さん

新卒で消化器内科外科混合病棟に4年間勤務、その後に病院附属の介護老人保健施設で4年働きました。

施設で働いてからは、時間的にも気持ち的にも余裕が持てるようになり、「自分のやりたいこと」について考えるようになりました。

いろいろな場に顔を出したり、調べたりしていく中でコミュニティナースを知り、講座を受講しました

講座を受けた後に、もっと地元のことを知りたいと思ってUターンし、知人のカフェや農業のバイトをしながら、週2回の訪問看護も始めました。

 

関口

カフェや農業でもバイトされていたんですね!

一般的に看護師と出会うのは、病気になった後になってしまうと思うので、カフェなど普段の生活の延長線上で出会えるのはいいですね。

 

現職(訪問看護師)歴は?

上野さん

前のステーションには、週2日で1年程勤務していました。

今のステーションは2020年1月に入職しているので、合わせて2年半くらいになりますね。

 

訪問看護に興味を持ったきっかけは?

上野さん

地域看護学の授業が面白くて予防事業に興味を持ちました。行政で発行している広報誌が好きで、隅々まで読んでいたので、授業の内容が頭に入ってきやすかったのかもしれません。

地域活動をしていきたいと思っていた時に、コミュニティナース講座を受け、その後地元に帰ることを決めました。

地元に帰ったタイミングで、知人の紹介で地域活動をしている看護師と知り合い、更に訪問看護の仕事に誘われました。「週に1回だけ、2人で訪問できるから」ということだったので、失業保険期間中にお試しでやってみてもいいかも思ったことがきっかけでした。

 

関口

お試し体験だったんですね!

それが今も続いているのは、働き方的に上野さんに合っているのかもしれませんね。

 

訪問看護を始める前に感じていた、訪問看護のイメージは?

上野さん

学生時代の在宅看護学の実習のイメージで「あらゆる疾患の人を対象にしていて責任が重く、看護師があらゆる事に対応できないといけない」というイメージでした。

 

実際に始めてみて変わった・感じる訪問看護の世界

上野さん

利用者さんの暮らしを身近に感じながら、課題に対してどうすればいいかを一緒に考えていく過程がとても面白いなと思っています。

あとは、正解がないというところもいいですね。

病院で働いていた時は、患者さんの意向が見えづらく、治療における正解を追い続けているように感じることが多々ありました。訪問看護では、正解がなく、患者さんの言葉や思いに沿ったケアができると感じています

 

関口

正解がない部分、面白さと難しさを感じることがありますよね。

医療的な正解が、その人にとっての最善とは限らないですし、その人の希望が最善とも限らないので、対話を通して折り合いをつけていくことが訪問看護のやりがいで楽しさのように私も感じています!

 

訪問看護でやりがいや喜びを感じること・嬉しかったエピソードはありますか?

上野さん

入浴介助で訪問している利用者さんがいるのですが、介入当初は体力低下しており、家の外に出ることが困難な状況でした。

介入していくうちに少しずつ体力がついてきて、ある日、外の門までお見送りしてくださったんですよ。

お話しが好きな方で、「喋りたりんけぇ、許してね。楽しいんよ、こうやって話せるのが。」と言ってくださったことが嬉しかったですね。

 

関口

身体的なケアをすることだけでなく、一緒に過ごす時間が心理や社会的にケアに繋がっていることがあると実感するエピソードですね。

門まで送ってくれると、帰るのが名残惜しくなってしまいそうです!

 

働く中で、大変だった・苦労した場面やエピソードを教えてください

上野さん

住民との距離が近い分、訪問看護師として関わるのか、近所の人として関わるのか悩むことがあります。

近所の人として関わってボランティアになってしまう部分が多々あり、それでは事業が継続していけないので、スタッフ同士で足並みを揃えていく必要があるなと感じています。

線引きが難しいですが、継続した支援を続けていくためには、自分の会社の利益も重要であるため、利用者さんとも話していきながら、考えていきたいと思います。

 

これから先、どんな訪問看護師になっていきたいですか?

上野さん

生活の中に楽しみを一緒に見つけることができる人になりたいです。

看護師としてだけでなく、地域の一人の人として関わりながら、その人にとっての生きがいや楽しみを一緒に見つけて作っていく関わりがしていきたいと思います。

 

関口

看護師としてだけではなく、一人の人としても、利用者さんと向き合う上野さんだからこそできる関係性や看護があるように思います。

これからの上野さんのご活躍もとても楽しみです。

お話し聞かせていただき、ありがとうございました!

 

上野仁美さんの活動紹介

Nurse and Craft合同会社 訪問看護ステーションうらにわ

コミュニティナース

Instagram

いなかパイプ(「いなか」と「とかい」のハイプウェブ)

とびしまライフ

 

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