次世代訪問看護師紹介vol.69|タカさん

ビジケア広報・町田
「次世代訪問看護師」は、訪問看護の現場で実際に働いている人たちの働き方や想いを紹介するコーナーです。

今回は、精神科訪問看護の世界に飛び込んだタカさんをご紹介します!

 

お名前

タカさん
タカです。

よろしくお願いします!

 

働いている地域はどちらですか?

タカさん
大阪府大阪市です。

 

現在の仕事以前の職歴や経歴を教えてください

タカさん
元々はスポーツトレーナーを目指して専門学校を進学しましたが、卒業後は飲食店、自転車便のアルバイトとして働きました。その後は23〜25歳までオーストラリアにワーホリに行き、スターバックス、看護助手を経て32歳で看護師になりました。

現在看護師7年目ですが、一般病棟、回復期リハビリ病棟、療養病棟、オペ室・外来、その他派遣で介護医療院、訪問入浴、放課後デイサービス、デイサービス、特養、新型コロナワクチン関連業務など様々な職場・働き方を経験してきました。

 

町田
すごい・・・!

看護師でも看護師以外の仕事でも、多様な仕事を経験をされてきたんですね!

 

現職(訪問看護師)歴は?

タカさん
3か月ほどになります。

 

訪問看護に興味を持ったきっかけは?

タカさん
看護師2年目の時に高校時代のバスケ部の後輩から誘われ、訪問看護ステーションで2年間働いたことがありました。そこで実際に訪問看護を経験し、「急性期でもう一度臨床経験を積みたい」と病院に戻りました。

そして色んな病院でそれまで経験したことなかった様々な部署を経験しましたが・・・やっぱり自分には急性期は向いてない、いや病院勤務自体が向いてないということに改めて気が付きました。

そして訪問看護に戻りたいと思った時に、未経験だけどずっと興味のあった精神科の看護を経験したいと思い、今度は精神科の訪問看護の世界に飛び込みました!

 

町田
実際に経験していくことで、自分に合わない分野・合う分野を見つけていったんですね。

何が合うかって本当に人それぞれですよね。

 

訪問看護を始める前に感じていた、訪問看護のイメージは?

タカさん
精神科訪問看護のイメージとしては、ありきたりかもしれませんが「怖い」と感じていました。

あとは「メンタル的に利用者さんに引っ張られそう」とかそういうイメージを持っていましたね。

 

実際に始めてみて変わった・感じる訪問看護の世界

タカさん
さまざまな精神疾患の利用者さんと関わる中で「自分もいつ、利用者さんのような状況になってもおかしくない」と思いました。誰にでも起こりうる病気であり、他人事ではないと考えさせられます。

そして精神科訪問看護は病院のように相手(患者さん)が治療を求めて来るのではなく、こちらが相手のホームにお邪魔させてもらっている立場なので、すごくシビアな世界だと思います。

嫌だと思ったら断られますし・・・病院や一般の訪問看護のように目に見える治療や援助をするというわけではないので、自分の人間性がより試される環境だと思います。

 

町田
訪問看護は“人対人”の場だとよく言われますが・・・心と向き合う精神科訪問看護はさらにその真髄ですよね。

身体の病気もですが心の病気も、誰がいつ患ってもおかしくない。軽々しくは言えませんが、自分の人間性が試されそうですし、だからこそ援助する自分たちの心も磨かれそうですね・・・。

 

訪問看護でやりがいや喜びを感じること・嬉しかったエピソードはありますか?

タカさん
まだ働き始めたばかりなのに「こんなことを利用者さんに聞いたの?」と知られたら怒られそうですが・・・統合失調症の利用者さんに「自分が訪問に来る意味があるのか?」と聞いてみたことがあるんです。

その方は服薬管理も自分でされていて、表現は適切ではないかもしれませんが、疾患がないかのように普通にコミュニケーションが取れる方で、自分のことは自分でされていて訪問看護の必要性がわからなくて。

その時に利用者さんから「こうやって座って向き合って、じっくり話を聴いてもらえるだけでありがたいんです。相手に話しているうちに思考が整理されるんですよ」と言われました。

それを聞いたときに、「なるほど!」と思い、精神科訪問看護のやりがいを感じました。

 

町田
すごく深みがある言葉ですね・・・。

精神疾患の方に限らないと思いますが、“誰かときちんと向き合って、話す・聴く”って貴重な時間だと思います。ただの会話ではなく“対話”をする相手がいること、それがその利用者さんにとって精神科訪問看護師が来る大切な意味なんでしょうね。

 

働く中で、大変だった・苦労した場面やエピソードを教えてください

タカさん
まだ入職して間もない頃・・・同行訪問の時に普段は出てこないというゴキブリが、僕が行った時に限って4~5匹出てきたことですね(苦笑)

足の踏み場もないような狭い家でゴキブリが何度も頭上を飛び交い、発狂しそうになりました!

 

町田
ゴキブリ・・・訪問看護の天敵ですよね・・・。

私も“出る家”の訪問を思い出して鳥肌が立ってきました(苦笑)

 

これから先、どんな訪問看護師になっていきたいですか?

タカさん
まだ精神科訪問看護をはじめたばかりで何とも言えませんが、やっぱり訪問看護は利用者さんや家族さんとじっくり向き合うことができるので良いですね。

自分一人の力で利用者さんが良くなったりすることは難しいと思いますが、看護師間や多職種間でしっかり連携して、その人がより良く地域で生活できるように関わりたいと思います。

あとは自分が訪問することで少しでも利用者さんが楽な気持ちになったり、笑ってもらえたり、そんな関わりができたらいいなと思っています!

 

町田
タカさんが日々、自分にできるより良い関わりを考え、利用者さんの心に真摯に向き合っていることが伝わってきました!

タカさん、ありがとうございました!

 

タカさんの活動紹介

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町田
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ABOUT US
町田 舞広報
ビジケア広報・ウェブ担当。 看護師/フリーランス。看護メディア(マイナビ看護師、ナース専科、月刊ナーシング等)で執筆・編集経験多数。在宅医療研究会レポート担当。システムエンジニアだった経験を活かしウェブ・SNS・ITの力でヒト・モノ・コトの橋渡しを軸に活動。ITとリアルの融合で人がつながり支え合う地域包括社会を目指す。訪問看護師・ウェブライター・看護師オンラインサロン運営・看護師のメンタル・キャリアカウンセリングなど、複業を並行しながら働くパラレルキャリア。