次世代訪問看護師紹介vol.77|樋口涼子さん

ビジケア広報・町田
「次世代訪問看護師」は、訪問看護の現場で実際に働いている人たちの働き方や想いを紹介するコーナーです。

今回は、ライフスタイルの変化を機に訪問看護に転職された樋口さんをご紹介します!

 

お名前

樋口さん
樋口涼子です。

よろしくお願いします!

 

働いている地域はどちらですか?

樋口さん
東京都あきる野市で働いています。

 

働いている職場(事業所)を教えてください

樋口さん
草花クリニック訪問看護ステーションです。

 

現在の仕事以前の職歴や経歴を教えてください

樋口さん
大学病院で2年、総合病院で6年、勤務しました。

血液内科、消化器外科、緩和ケア、ICUを経験しました。

 

現職(訪問看護師)歴は?

樋口さん
3年目になります。

以前は別の事業所で働いていましたが、出産を機に引っ越し、現在のステーションには2023年4月から勤務しています。

 

訪問看護に興味を持ったきっかけは?

樋口さん
友人の紹介でした。

当時、そろそろ結婚したいと思っていたので、出産や育児を視野に入れて土日休みの勤務先を探していました。

 

町田
病院だとどうしても勤務・生活パターンが不規則になりますからね。

結婚や出産など、ライフスタイルの変化を機に訪問看護に転職される方は多いですね。

 

訪問看護を始める前に感じていた、訪問看護のイメージは?

樋口さん
いろんな科を経験したベテランの看護師が集まっているのが訪問看護だと思っていました。

また、病院と違って在宅では使用できる医療物品も限られているため、豊富な知識と経験がないと働くのは大変そうと思っていました。

 

実際に始めてみて変わった・感じる訪問看護の世界

樋口さん
看護師の役割は、「療養上の世話と診療の補助」がメインとなります。

病院では、治療をメインとして整えられた環境を提供しています。一方で、在宅では、その人らしく自宅で過ごせるための環境の調整が必要になってきます。すでに整えられた環境の中に入院して治療を受けてもらうことと、その人のライフスタイルに合わせて環境を整えていくこと、その違いは大きいと感じました。

そのためコミュニケーションスキルが、病院時代以上にさらに重要になってくると思いました。利用者さんが発している言葉が意味することは何なのか、言葉以上の想いの汲み取り、そこが大切だと思っています。

病棟経験はもちろん重要だけれど、自宅で過ごす上でどんな工夫ができるのか、人間力を試される職業だと感じています。

 

町田
在宅では病院のように準備された環境に合わせてもらうのではなく、今ある環境の中でどう生活していくか?自宅の環境、家族の状況、経済面など多面的に見ていく必要がある・・・。

在宅は限られた環境や資源の中でいかに生活していくか、利用者さんの希望を叶えていくか、配慮や工夫がより重要になってきますよね。

 

訪問看護でやりがいや喜びを感じること・嬉しかったエピソードはありますか?

樋口さん
「あなたが担当でよかった」そう言われると、その方にとって必要な看護を提供できていると実感できました。

また、頂くわけにはいかないですが、訪問先で「暑い中来てくれると思って、ソーダを冷やしておいたの」などと言われたりすると、利用者さんの優しさを嬉しく感じますね。

 

町田
樋口さんと利用者さんの信頼関係が築けている証拠ですね。

その気持ちが嬉しいし、心が温まりますよね。

 

樋口さん
在宅では経過が長いため、回復過程を一緒に見ていくこともできます。

診療報酬の関係で在院日数がどんどん減っていく今、退院してからがリハビリや看護の本領発揮というのも楽しいですね。

 

働く中で、大変だった・苦労した場面やエピソードを教えてください

樋口さん
訪問看護を始めて1ヶ月目の時、救急車に同席してはいけないというのを知らずに、利用者さんと一緒に救急車に乗って病院に行ってしまい、ステーションまで戻ってくるのが大変でした・・・。

 

町田
それは大変でしたね・・・!

1カ月目で救急要請となると動揺も大きかったと思います。

 

樋口さん
訪問看護は基本的に一人で訪問するため、その時の判断を委ねられることも多いです。

その瞬間のアセスメントでそれで合っていたのか、他にもっとやれることがあったのではないか、悩むことも多いですね。

 

町田
チームに相談しながらできることもありますが、その場ですぐに対応が必要な場面もありますからね・・・。

私も「あれでよかったのか?」と悩んだり振り返ることはありますね。

 

これから先、どんな訪問看護師になっていきたいですか?

樋口さん
利用者さんの「在りたい自分」を支えられる看護師でいたいです。

ご自宅で、どんなふうに過ごしたいか。どんな人と暮らしたいか。どんなことにチャレンジしてみたいか・・・それを一緒に考えながら、その人らしく、過ごせるような支援をしていきたいです。

 

町田
ひとつひとつの言葉から、樋口さんの利用者さんを想う気持ちや芯の強さが伝わってきました・・・!

樋口さん、ありがとうございました!

 

活動紹介:樋口さん・草花クリニック訪問看護ステーション

・樋口さん Instagram

・草花クリニック訪問看護ステーション ホームページ

 

次世代訪問看護師紹介・掲載希望者募集中

町田
他の訪問看護師の方の働き方紹介はこちらから♪

また、看護師紹介記事も含めビジケアの最新記事情報・イベント情報をキャッチしたい方は、ぜひ公式LINEへの登録をお願いいたします。

「自分の働き方も紹介してほしい!」という方がいらっしゃいましたら、お気軽に公式LINEまでご連絡ください!(※やりとりはすべてオンライン上で行います)

 

ビジケア公式LINEに登録すると、訪問看護に関する最新情報(診療報酬や介護報酬改定を中心とした内容)が月に2回無料で配信されます。

最新セミナー情報やお得なご案内も配信していますので、よろしければ登録をお願いします。

友だち追加

 

ABOUT US
町田 舞広報
ビジケア広報・ウェブ担当。 看護師/フリーランス。看護メディア(マイナビ看護師、ナース専科、月刊ナーシング等)で執筆・編集経験多数。在宅医療研究会レポート担当。システムエンジニアだった経験を活かしウェブ・SNS・ITの力でヒト・モノ・コトの橋渡しを軸に活動。ITとリアルの融合で人がつながり支え合う地域包括社会を目指す。訪問看護師・ウェブライター・看護師オンラインサロン運営・看護師のメンタル・キャリアカウンセリングなど、複業を並行しながら働くパラレルキャリア。