次世代訪問看護師紹介 vol.2|なぎささん

ビジケア広報・町田
「次世代訪問看護師」は、訪問看護の現場で実際に働いている人たちの働き方や想いを紹介するコーナーです。

第2回となる今回は、救急の現場から在宅に転向した滋賀のママさんナース・なぎささんをご紹介します。

 

お名前

なぎささん
なぎさと申します!

よろしくお願いします。

 

町田
(笑顔が素敵・・・!)

よろしくお願いします!

 

働いている地域はどちらですか?

なぎささん
滋賀県で働いています。

生まれも育ちも滋賀で、地元が大好きです!

 

働いている職場(事業所)を教えてください

なぎささん
あうんケア」というところで働いています。

 

現在の仕事以前の職歴や経歴を教えてください

なぎささん
三次救急の病院で、ICUと救急センターで4年ほど勤めました。

 

町田
ずっと救急系の科で働いていたんですね!

そこから在宅に転職されたいきさつが気になります。

 

現職(訪問看護師)歴は?

なぎささん
産後半年のときに今の事業所に入職して、約1年になります。

常勤で働いています。

 

訪問看護に興味を持ったきっかけは?

なぎささん
以前から、救急センターやICUに運ばれてこられた患者さんをみていく中で「この方は、救命処置や延命治療を果たして望んでいたのだろうか?」「この方は、死についてどう向き合ってきたのだろう?向き合ってこれなかったのだろうか?」と考えることがあり、在宅療養中から一緒に考えていきたいと思っていました。

看護師5年目を迎えた時に、今後のことを考えて「これからは在宅医療が必要!勉強したい!!」と強く思って。

それから妊娠・出産もきっかけとなり、訪問看護に転職しました。

 

町田
生死に直結する救急の現場にいたからこそ、人の家での生活・人生のあり方などを考えるきっかけになったんですね・・・!

 

訪問看護を始める前に感じていた、訪問看護のイメージは?

なぎささん
一人で訪問することが不安でした。

私の場合、病棟経験がないので「退院調整もしたことないのに、訪問看護師なんて無理!」と前の上司に言われてたので、不安になりました・・・。

 

実際に始めてみて変わった・感じる訪問看護の世界はどうでしたか?

なぎささん
実際は一人での訪問が不安ということはほとんどありませんでした

慣れてくると自信もついて「意外と一人のほうが行きやすいかも?」って思うようになりました。利用者さんと一対一でゆっくりお話しできるので、より関係性が深まります。

とはいえ安心して訪問ができるのは、携帯やタブレットを使えることで、先輩にすぐ報告も相談もできる環境があったことが大きかったと思います。

 

町田
「電話やメールがすぐにできるから意外と安心だった」という意見は訪問看護師の方からよく伺います。

連絡ができる環境・関係性は大きな安心感につながりますよね。

 

なぎささん
そうですね!

私の上司の考えがあるからかもしれませんが、若い人も多い職場だったので、ICT化がどんどん進んでいて・・・初めは驚きました!

車で訪問してて直行直帰もできるので、子育て中の身としてすごくありがたいです・・・!

 

訪問看護でやりがいや喜びを感じること・嬉しかったエピソードはありますか?

なぎささん
1年くらい訪問していた利用者さんなんですが、その方はずっと「急変時にどうするか?」をはっきりと決められていなくて・・・。

それが、具合が悪くなったことを機に「最期は家で過ごす」「皆さんにお任せしたい」と言ってくださって、ご家族も「看取りを家でする」と決めてくれました。

そのとき「安心して任せてもらえるほど信用してもらえたんだ、家族も本人も一緒に最期と向き合えた!」と思ってやりがいを感じました。

 

町田
信頼関係ができた結果ですね!

とはいえ、高齢になっても「最期の過ごし方」を話す・決めるって簡単なことではないですよね。

ACP(アドバンスケアプランニング)の必要性が問われているけど、日本では「死」と向き合えない人が多いと言われている現状がありますし・・・。

 

なぎささん
そうですよね・・・。

ただ最近、コロナウイルスの感染拡大を機に、利用者さんやご家族と「生き方」「急変時」「最期」について語る機会が自然と増えました。

 

町田
なるほど・・・。病気や死を身近に感じることは、よりよい生き方を考えるきっかけになりますね。

そして長く関わって信頼関係を築いてきた訪問看護だからこそ、そういった話がしやすいのかもしれませんね。

 

なぎささん
死も大切な人生の一部ですよね。

その人らしい生涯にじっくり寄り添えるのは、訪問看護の醍醐味なのかなと思います。

 

働く中で、大変だった・苦労した場面やエピソードを教えてください

なぎささん
オンコールが思ったより負担でした。

スタッフが産休に入ったり人員が減って、回数が増えてしまって・・・人数がいるときはよかったんですが、2~3人での持ち回りのときもあって。休日を家族と思いっきり過ごすことができず、拘束感を感じることもありました。

 

町田
少人数の事業所に勤めている方から、そういうお話しを聞くことがあります。

うまくローテーションできて、回数が少なくなるといいですよね。

 

なぎささん
そうですね・・・。

人数が増えてたくさんのスタッフで共有できたら、もっと負担が軽減されるのかなぁと思います。

 

これから先、どんな訪問看護師になっていきたいですか?

なぎささん
予防医療でも、治療でも、ターミナルでも・・・「常にその人らしい生き方を追求して、一緒に考えることの出来る看護師になりたい!」と思っています。

 

町田
本人の考えや選択を尊重して関わり寄り添っていく・・・って在宅・訪問看護の醍醐味といわれていますよね。

「その人らしい生き方を追求して一緒に考える」とっても素敵だと思います。

なぎささん、ありがとうございました!

 

 

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町田
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ABOUT US
町田 舞広報
ビジケア広報・ウェブ担当。 看護師/フリーランス。看護メディア(マイナビ看護師、ナース専科、月刊ナーシング等)で執筆・編集経験多数。在宅医療研究会レポート担当。システムエンジニアだった経験を活かしウェブ・SNS・ITの力でヒト・モノ・コトの橋渡しを軸に活動。ITとリアルの融合で人がつながり支え合う地域包括社会を目指す。訪問看護師・ウェブライター・看護師オンラインサロン運営・看護師のメンタル・キャリアカウンセリングなど、複業を並行しながら働くパラレルキャリア。