このような不安・疑問を解決する記事です。
訪問看護では、利用者さんの居宅において看護が行われます。
住み慣れた我が家で暮らす利用者さんを支える看護を行うためには、必ず気をつけてほしいことがあります。
当記事では、訪問看護が初めての看護師が気をつけたいことを3つにしぼってお伝えしていきます。
- 訪問看護で働き始めたばかりの方
- 訪問看護に興味のある方
- 在宅看護の実習に行く看護学生さん
上記のような方はぜひ最後まで読んでみてくださいね。
ではさっそく解説します。
目次
訪問看護が初めての看護師が気をつけたいこと3つ
訪問看護が初めての看護師がまず気をつけたいことは以下の3つです。
- 利用者さん主体の看護を考える
- マナーを守る
- 多職種連携
順番に解説します。
利用者さん主体の看護を考える
まず1つ目は、利用者さん主体の看護を考えるということです。
これは、治療が目的でどちらかと言うと医療者主体となる病院での看護と大きく異なる点であり、訪問看護が初めての方はまず心に留めておきたいことです。
治療が目的である病院では、病気を治すことが最も優先されるため、患者さんの希望や要望は二の次になることがあります。
- 食べるもの
- 睡眠
- 清潔
- 活動 など
さまざまなことに対して優先されるのは「病気を治すこと」や「病院で過ごす上でのルール」でしょう。
しかし、在宅ではそうとは限りません。
基本的には、利用者さんの「こうしたい」「こうなりたい」という思いが最も優先される事柄となります。
生活の場では利用者さんが主役です。
訪問看護師の関わりとしては、伝えるべきことは伝え、それを踏まえた上で利用者さんやご家族が意思決定できるよう支援し、より良い療養生活を整えていくことです。
決して医療者の意見を押し付けず、かと言って言いなりにもならず、利用者さん主体という視点で看護を考えていくことが大切です。
マナーを守ること
2つ目は、マナーを守ることです。
利用者さんの居宅にお邪魔する訪問看護では、「お客」としてマナーを守ることが大切です。
例えば、このような訪問看護師があなたの家に来たらどのように感じるでしょうか?
- 玄関で脱いだ靴を揃えず脱ぎっぱなし
- あいさつが適当
- タメ口
- 身なりがだらしない
- 偉そう
- 物を乱雑に扱う
- 家の中を汚しても平気な顔 など
きっと不快に思い、「この人には来てほしくない」と思うのではないでしょうか?
訪問看護では、マナーが悪いとクレームや訪問拒否につながります。
利用者さんが普段生活されているご自宅にお邪魔させていただくという意識をしっかり持ち、マナーをわきまえ、誠実で丁寧な対応を行うことが大切です。
信頼関係を築いていく上でも、マナーを守ることは欠かせないことです。
多職種連携
3つ目は、多職種連携です。
利用者さんの在宅生活をより良く支えていくためには多職種連携が必要不可欠です。
利用者さんの在宅生活を支えている人やサービスは、訪問看護だけではありません。
- 医師
- ケアマネジャー
- リハビリ職(PT、OT、ST)
- 薬剤師
- 訪問介護
- 訪問入浴
- デイサービス
- 福祉用具専門員 など
さまざまな人やサービスが関わっています。
携わるサービス関係者皆で利用者さんの状況や希望を共有することで、利用者さんの在宅生活がより安全で、安楽で、希望に沿ったものとなります。
訪問看護師として介入させていただく際には、この「多職種連携」ということを必ず念頭に置き、必要な情報はしっかり共有していく意識が大切です。
訪問看護師の仕事内容
訪問看護が初めての看護師がまず気をつけたいこと3つを解説してきましたが、訪問看護が初めての場合、訪問看護師の具体的な仕事内容も気になるのではないでしょうか?
訪問看護の仕事内容としては、以下のようなものが挙げられます。
- 病状の観察
- 療養上の世話
- 医療処置
- 服薬の管理
- 褥瘡の予防や創傷処置
- 医療機器の管理
- 介護予防や介護支援
- リハビリテーション
- 精神疾患のケア
- 家族ケア
- ターミナルケア
- 他職種連携
- 24時間電話対応及び緊急訪問 など
利用者さんの病状や状態に合わせて、上記のような支援を実施していきます。
以下の記事で詳しくわかりやすく解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。
訪問看護ってきつい?
訪問看護が初めての方は、「訪問看護はきつい?」「自分にちゃんと務まるのか?」という不安も少なからずあると思います。
訪問看護は、慣れるまでは少し大変なこともあるかもしれません。
- 自分1人で訪問し対応する
- 病棟看護とはまた違う在宅看護の視点が必要
- 時間管理が必要 など
最初は失敗や落ち込むこともあるのではないかと思います。
しかし、訪問看護は1人で訪問には行きますが、決して1人ではありません。
訪問看護は「チーム」です。
困ったり悩んだりしたときは、先輩や同僚にどんどん相談してほしいです。
「1人じゃない」
「頼れる仲間がいる」
悩んだり困ったときは相談し、実践し、経験を積んでいくことで、辛いこと、大変なことは必ず乗り越えていけます。
訪問看護は、利用者さんの人柄や人生に触れ、利用者さんのこれからの生活(生き方)を支えるお手伝いができるとても魅力的な仕事です。
ぜひ訪問看護にチャレンジしていただけたらなと思います。
訪問看護をはじめてみませんか?
初めての訪問看護はとても不安だと思います。
しかし、最初はそう感じていた看護師も、経験を積み、生き生きと楽しく訪問看護をやっています。
ぜひ訪問看護をはじめてみませんか?
一緒に頑張れる仲間が増えるととても嬉しいです。
この記事が少しでもどなたかのお役に立てますと幸いです。
新人訪問看護師です。訪問看護が初めての看護師が気をつけたいことってどんなことがありますか?心しておきたいのでぜひ教えてください!