「訪問看護ステーションに就職したいと考えていますが、どのような事業所が働く看護師にとって良い事業所ですか?」
このように「良い訪問看護ステーションとは何か?」と悩まれている看護師さんが多くいます。
職員にとって良い訪問看護ステーションとはどのような事業所を指すのでしょうか。
今回は、看護職員にとって働きやすいと言える良い訪問看護ステーションの特徴を詳しく解説していきます。
これから訪問看護に就職したいと考えている看護師さんはぜひ参考にしてください。
目次
職員にとって良い訪問看護ステーションの5つの特徴
職員にとって良い訪問看護ステーションは、「これから先もここで働き続けたい」と思うことのできる職場だと言えます。
今後も長く働きたいと思える事業所とは、どのような特徴があるのでしょうか。
複数の訪問看護事業所で働いてきた私の経験から、働く看護職員にとっての良い訪問看護ステーションとは以下の5つの特徴が挙げられます。
- 職員同士の関係性が良好である
- 希望休や急な休みが依頼しやすい
- スキルアップができる
- 福利厚生がしっかりしている
- 意見交換ができる
では、5つの特徴の詳細を一つずつ解説していきます。
1.職員同士の関係性が良好である
訪問看護師は基本的に、報告・連絡・相談及び情報共有をして事業所内での連携を図り、利用者さんやその家族が安心してご自宅で過ごせるようサポートしています。
しかし、スタッフ同士の関係性が良好でないと、報告・連絡・相談がうまく出来ないことがあります。
すると、業務に支障をきたし結果的に利用者さんに不利益をもたらします。
上記のようなことが続けば、クレームに発展することや訪問看護の利用が終了することも考えられます。
度重なるクレーム等により利用終了となった場合、事業所全体の士気が下がり働くスタッフとしては良い訪問看護ステーションであるとは言い難いでしょう。
そのため、管理者およびスタッフ同士が積極的にコミュニケーションを図り、気軽に相談できる環境を作ることが大切です。
訪問看護は、基本的に看護師1人で訪問するため、スタッフ同士が顔を合わせる時間は少ないです。
中には、直行直帰を取り入れている訪問看護ステーションもあります。
そのため、スタッフ同士が集えるよう工夫する必要があります。
スタッフ同士のコミュニケーションを活発化するために、以下のような取り組みがおすすめです。
- 朝礼をする
- オンラインミーティングを行う
- ランチミーティングを行う
- 定例会議をする
- 勉強会を開く
- 相談する連絡先を決めておく
- 食事会や飲み会などでスタッフ同士の交流の場を作る
スタッフ同士の関係性が良好だと仕事がスムーズに進みやすく、利用者さんにとっていいケアを生み出すことが可能です。
すると利用者さんからの信頼も得られ、さらにやりがいを持って訪問看護を実践できます。
職員同士の関係性が良好な事業所は、職員にとって良い訪問看護ステーションであると言えます。
2.希望休や急な休みが依頼しやすい
訪問看護では、子育てや介護をしながら働いている看護師さんが多いです。
そのため、希望休や急な休みが必要となることがあります。
小さい子供がいる看護師さんにとって良い訪問看護ステーションとは、子育てと仕事を両立できる事業所であることが優先順位に上がると思います。
中規模以上のスタッフ構成をもつ訪問看護事業所だと、急な休みにも対応しやすいです。
また、管理者や他のスタッフの理解も必要となります。
他のスタッフの希望休や急な休みに、自身も気持ちよく答えられる環境だと働きやすいですね。
そのためにも、相談しやすい良好な関係性を持てる事業所選びが重要となります。
3、スキルアップができる
医療や看護の現場では、年々移り変わる情報を取り入れ知識を更新することが必要です。
訪問看護の現場でも同じように、研修への参加などスキルアップにつながる機会が多くあります。
このような研修への参加を積極的に行うことのできる事業所は、働く看護師さんにとって良い訪問看護ステーションと言えます。
訪問看護における研修は、訪問看護協会や医療機関による集合研修だけでなく、オンラインセミナーなど多岐に渡ります。
スタッフ自身が学びたいと思える研修に参加できると、スタッフのやる気に繋がるだけでなく事業所としての強みにもなります。
4.福利厚生がしっかりしている
社会保険等の法定福利厚生だけでなく、様々な法定外福利厚生を取り入れている訪問看護ステーションが増えてきました。
- オンコール手当
- 訪問手当
- 資格手当
- 家族手当
- 育児手当
- SNSサポート手当
- 制服や訪問バックの支給
- 自転車手当
- バイク手当
- 雨の日手当
- 美容(ネイルサロン、エステ、ヘアサロン等)の割引手当
それぞれの訪問看護ステーション独自の法定外福利厚生があります。
手当が充実していることで、基本給に加えて収入を得ることができます。
24時間365日対応を行う訪問看護では、オンコールや夜間の緊急訪問で心身の負担を感じる看護師さんも少なくありません。
しかし、オンコール手当や訪問手当がしっかりと収入として返ってくるのであれば、また頑張ろうと感じられるのではないでしょうか。
このように、福利厚生がしっかりしている事業所は、働く職員にとって良い訪問看護ステーションと言えます。
5、意見交換ができる
訪問看護ステーションの経営者や管理者が、現場のスタッフと密にコミュニケーションを図り、経営・管理者側と現場のスタッフと意見交換が出来ると、スタッフのやる気に繋がります。
双方の一方的な意見の押し付け合いは、働きにくい訪問看護ステーションとなってしまいます。
現場の意見を聞き、反映できる部分を検討してもらえると、それぞれのスタッフ自身が訪問看護ステーションを“一緒に盛り上げたい”という意欲が湧いてきます。
経営側と現場側が対立でず共に話し合うことにより、現場のスタッフも訪問看護ステーションの売り上げに貢献していきます。
働く職員にとって良い訪問看護ステーションは、経営者や管理者が現場のスタッフの意見をしっかり聞いてくれる訪問看護ステーションと言えるでしょう。
まとめ
今回は、職員にとって良い訪問看護ステーションについて記事にしました。
職員にとって良い訪問看護ステーションの特徴は、以下の5つです。
- 職員同士の関係性が良好である
- 希望休や急な休みが依頼しやすい
- スキルアップができる
- 福利厚生がしっかりしている
- 意見交換ができる
職員にとって良い訪問看護ステーションの定義は、人それぞれ置かれた環境や優先順位によって異なります。
まずは訪問看護師として働く上で、自身が大切にしたいことを考えてみてください。
ビジケアでは、全国の訪問看護事業所に在籍する訪問看護師が情報発信をしています。
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