- 訪問看護ってどんな感じ?
- 大変なことも多いの?
- 実際訪問看護で働いている現役訪問看護師の本音を聞いてみたい!
超高齢化社会となり、病気を抱えながらも在宅で過ごす方が増え、訪問看護のニーズが高まっています。
その中で訪問看護に興味を持つ看護師も増えている印象です。
訪問看護に興味があるあなたにとって「訪問看護で働いている看護師の本音」はとても気になることではないでしょうか?
実際に訪問看護で働いている看護師の心からの本音、ぜひ聞いてみたいですよね。
当記事では、現役訪問看護師のリアルな本音を徹底解説します!
良いところだけではなく、大変なところやキツイところも包み隠さずお伝えしますので、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。
ではさっそく解説します。
目次
訪問看護師のリアルな本音7選
訪問看護師として働く中で感じる本音はたくさんありますが、以下のことはどの訪問看護師も感じていると思います。
訪問看護師のリアルな本音は以下の7つです。
- 訪問看護は楽ではない
- オンコールのキツさは職場の状況にもよる
- 訪問看護は季節や天候の影響大
- 潔癖症だとキツイかも
- 運転技術はある程度必要です
- ママナースにとっての訪問看護は働き方とサポート体制が重要
- 自分に合うと働きやすいしやりがいも大きい!
順番に解説します。
本音1:訪問看護は楽ではない
「訪問看護は楽そう」
もしかするとこのようなイメージを持っている方がいらっしゃるかもしれません。
しかし、「訪問看護は決して楽ではない!」というのが現役訪問看護師の本音です。
訪問看護が楽そうというイメージは以下のような印象からではないでしょうか?
- 在宅は病状が落ち着いている人が多い
- ゆったり関わることができる
- 病棟と比べると治療も処置も少ない
このようなイメージを持つ方は多いと思います。
もちろん間違いではないのですが、訪問看護は病棟看護とはまた違った大変さがあります。
- ひとりで訪問し対応する
- 在宅看護の視点をしっかり持ちサポートする
- 0歳から高齢者まで幅広い年齢層の対象者がいる
- 疾患も多岐にわたる
- 利用者さんやご家族に受け入れていただけるコミュニケーション技術が必要
- さまざまな多職種との連携
- 介護保険や医療保険制度の学習
決して楽ではありません。
真剣に訪問看護と向き合う看護師は、悩むことも、不甲斐なさを感じる場面もたくさんあります。
しかし、利用者さんやご家族により良いケアが提供できるよう日々精進しています。
「訪問看護は決して楽ではない」は、訪問看護師の本音です。
本音2:オンコールのキツさは職場の状況にもよる
訪問看護と言えば、オンコールについても気になる方が多いでしょう。
現役訪問看護師の本音としては、「オンコールのキツさは職場の状況にもよる」と感じます。
- 月のオンコール当番の回数
- オンコール当番時の出動頻度
- オンコール当番翌日の勤務状況
- 利用者さんの重症度
- オンコール当番時のフォロー体制
各訪問看護ステーションによって上記の状況は異なります。
月のオンコール当番の回数が多く、出動頻度も高い訪問看護ステーションだとオンコールがキツイと感じやすいです。
また、慣れないうちはオンコールを持つだけでも緊張するもの。
そのような中での職場のフォロー体制がどのようになっているかもキツさを大きく左右します。
- 迷った時に相談できる体制が整っている
- 安心して相談できる
- フィードバックをもらえる機会がある
上記のようだとキツさを感じず、逆にやりがいを感じより良く成長していけます。
しかし、正反対だとかなりキツイです。
現役訪問看護師の本音としては、「オンコールのキツさは職場の状況にもよる」と感じます。
オンコールの実際の対応についてもっと見てみたいあなたは下記の記事を参照してみてください。
本音3:訪問看護は季節や天候の影響大
多くの訪問看護師が感じている本音、それは「訪問看護は季節や天候の影響大」ということ!
訪問看護はかなり季節や天候の影響を受けます。
- 春や秋
- 気持ちよく晴れた青空の日
春はあちらこちらに咲いているきれいな花を眺めながら訪問できたり、秋は移りゆく季節を肌で感じながら訪問できます。
気持ちよく晴れた日の訪問は自分の気持ちも晴れやかになります。
しかし、そんな日ばかりではありません。
- 真夏や真冬
- 大雨や台風
- 大雪
真夏は危険な暑さの中の移動となります。
自転車移動の訪問看護ステーションの場合さらに大変。
正直、移動だけでかなりしんどいです。
真冬も然り、寒さで体調を崩しやすくなります。
真夏、真冬、それぞれの入浴介助も本当に大変。
真夏は汗だく、真冬は風邪をひく可能性も…。
大雨、台風、大雪の日もとにかく移動が大変。
訪問看護師にとって天気予報チェックは欠かせないことのひとつです。
訪問看護は季節や天候によって働きやすさがかなり左右されるという本音があります。
本音4:潔癖症だとキツイかも
潔癖症だと訪問看護はキツイかもという本音もあります。
訪問看護では各利用者さんのご自宅に訪問して看護を行いますが、利用者さん宅の住居環境は実にさまざまです。
チリひとつ落とすことも許されないような非常に綺麗なお宅もあれば、ゴミや物だらけで足の踏み場もないお宅もあります。
カビだらけ、虫もいる、そんなお風呂場でシャワー介助をすることも…。
「自分は潔癖症だな」と感じるあなたにとっては訪問看護はちょっとキツイかもしれません。
本音5:運転技術はある程度必要です
訪問看護で必須なのが「利用者さん宅までの移動」。
移動手段は各地域や訪問看護ステーションによってさまざまですが主な移動手段は以下です。
- 車
- 自転車
- バイク
移動手段が車である訪問看護ステーションは多く、その場合ある程度の運転技術が必要です。
- 道を覚える
- 細い道でも運転できる
- 狭い駐車場でも停められる
- 雪道運転(地域によっては)
運転は場数を踏むうちに徐々に上達します。
しかし、運転が苦手な方の場合、最初は困難を覚えるかもしれません。
筆者も最初は苦労しました。
「運転技術はある程度必要」は、訪問看護師の本音です。
本音6:ママナースにとっての訪問看護は働き方とサポート体制が重要
子育て中の看護師の中には「訪問看護は働きやすいのかな?」と知りたい方もいらっしゃると思います。
現役ママ訪問看護師の本音としては「働き方とサポート体制が重要」と感じます。
子育てしながら仕事をする際に大変なことは以下です。
- 子供の体調不良での急なお休み
- 子供の学校行事等でのお休み
- 保育園や学校が休みの祝日の勤務
- 保育園や学童のお迎えまでに仕事を終わらせること
- 帰宅後の家事や子供の世話
- 子供が小さいうちは夜勤はできない
訪問看護はママ看護師にとって働きやすいイメージがありますが、クリアしなければならないことも結構あります。
- 常勤勤務だとオンコール当番がある
- 常勤勤務だと保育園や学童のお迎えに間に合わない可能性がある
- 訪問看護ステーションによっては急なお休みを取ることが難しい場合がある
- 土日祝日も仕事の訪問看護ステーションがある
雇用形態や訪問看護ステーションの状況によっては、仕事と子育ての両立が難しいことも…。
ママ看護師が訪問看護で働く場合は以下のことをよく考えて勤務することをおすすめします。
- 雇用形態(常勤かパートか)
- 勤務時間や勤務曜日
- オンコール当番の有無
- 子供の体調不良時の預け先(両親のサポート、病児保育など)
- 子供の体調不良時の預け先がない場合は、急なお休みをいただくことは可能か確認し、ミスマッチを防ぐ
詳しくはこちらの記事も参照してください。
本音7:自分に合うと働きやすいしやりがいも大きい!
包み隠さず現役訪問看護師の本音をお伝えしてきましたが、最後にとても大事な本音をお伝えします。
「訪問看護は自分に合うととっても働きやすいし、やりがいもとても大きい!」ということです。
訪問看護は病棟看護とは性質が違います。
- 病院は病気を治療する場
- 在宅は生活の場
在宅は生活の場です。
訪問看護師は、医療者としての視点を持ちつつも、そこで生活する利用者さんやご家族が大切にしたいこともしっかり踏まえて在宅生活をサポートしていきます。
利用者さんやご家族が病気を抱えながらも住み慣れた我が家で暮らしていく伴走者となります。
このような在宅看護に「なんかいいな」と興味を惹かれるあなたは訪問看護にきっと向いています。
大きなやりがいを感じながら楽しく働いていけるでしょう。
また、訪問看護はあなたのライフスタイルやライフステージに合わせた働き方を選ぶことも可能です。
四季折々の自然を感じながら働けることや、ずっと室内での勤務ではなく外移動があることも、合う人にとってはよい一面となります。
「訪問看護はとても素敵な仕事」
「利用者さんの笑顔がなにより嬉しい」
「訪問看護楽しい!」
「訪問看護をずっと続けていきたい」
これが、今訪問看護に従事していてリアルに感じる現役訪問看護師の本音です。
興味のある方はぜひチャレンジしてみてほしいなと思います。
訪問看護師の本音を参考にして訪問看護にぜひチャレンジ!
訪問看護の道に進んだあとに「こんなはずじゃなかった…」と挫折しないためにも、訪問看護師のリアルな本音を知っておくことは良いことだと思います。
繰り返しますが、訪問看護はとても素敵な仕事です。
良い面、大変な面、もちろんいろいろありますが、それはどんな仕事でも同じ。
一緒に楽しく訪問看護を担う方がもっともっと増えてくれると嬉しいです。
ビジケアには訪問看護にまつわるさまざまな記事がありますので、ぜひ気になることをたくさん検索してみてくださいね。
最後まで読んでいただきありがとうございました。