訪問看護の求人では、応募資格に「要自動車運転免許」と記載されていることがあります。
訪問看護への転職を希望していても、自動車運転免許を取得していない看護師さんや運転に自信のないペーパードライバーの看護師さんも少なくないのではないでしょうか。
今回は、訪問看護は自動車運転免許なしでも就職が可能なのか、訪問看護での移動手段の実際を詳しく解説していきます。
訪問看護の移動手段について情報収集をしている看護師さんはぜひ参考にしてください。
目次
訪問看護は運転免許なしでも可能?
訪問看護では、「自動車運転免許がなければ働くことができないのではないか?」というイメージをお持ちの方が少なくありません。
実際は、訪問看護は自動車運転免許を取得していない看護師さんでも働くことができます。
特に、東京23区内のように住宅が密集している場合には、移動距離が短いことから自動車を使用しなくても移動が可能です。
東京23区以外では、自動車運転免許を必須としている事業所が多くなる傾向にあります。
ただし、事業所によっては東京都23区でなくても、自動車以外の移動手段をとっているところもあります。
このように、どの地域でも事業所毎の特色やルールがありますので、入職を希望する事業所がある場合には自動車運転免許がなくても訪問が可能であるか問い合わせてみると良いでしょう。
訪問看護の移動手段
では、訪問看護の移動手段とはどのようなものがあるでしょうか。
訪問看護では、以下のような方法で利用者さん宅を訪問しています。
自動車での訪問看護
多くの訪問看護では、自動車を使用して利用者さん宅を訪問します。
普通自動車を使用する事業所もありますが、軽自動車を使用する事業所の方が多いです。
自動車での訪問看護は、自転車での訪問看護と比較して雨の日や暑い日の影響を受けにくいことが最大のメリットと言えます。
また、自動車には訪問バッグだけでなく、予備の医材料やケア物品を乗せて移動することができます。
訪問時には狭い住宅道路を走行したり、利用者さん宅の駐車場をお借りすることもあります。
住宅道路は一方通行や一時停止が多く、基本的な訪問看護業務に加え、正確な交通ルールの把握が必要となります。
そのため、運転に不慣れな看護師さんの場合には、自動車移動が負担になってしまうこともあるようです。
バイクでの訪問看護
訪問看護では、バイクで移動する事業所もあります。
原動機付自転車や3輪バイクを使用して訪問を行います。
特に3輪バイクは安定性も良く、屋根付きのものもあるため雨の日の訪問も可能です。
また、3輪バイクも原動機付自転車運転免許で運転可能であるため、自動車運転免許がなくても使用することができます。
原動機付自転車運転免許証は最短1日で取得可能であり、費用も普通自動車運転免許と比較して安価です。
駐車スペースも自動車に比較して小さく済むところもメリットと言えます。
自転車での訪問看護
自転車での訪問看護を行う事業所もあります。
メインの移動手段は自動車を使用する事業所でも、近場は自転車を利用して訪問する場合もあります。
電動自転車を導入している事業所も多く、坂道のある訪問ルートでも疲労を少なく移動することが可能です。
また、運転免許なしで使用できることも、運転免許をお持ちでない看護師さんにとっては安心です。
自動車や3輪バイクと異なり、雨風を避けにくいことや荷物を収納するスペースが少ないことなど工夫が必要なところはあります。
徒歩での訪問看護
事業所から近い訪問先の場合には、徒歩で訪問することもあります。
徒歩での訪問の場合は、運転免許の有無を問わず、すぐに始めることができます。
自動車やバイクと異なり、駐車スペースが不要なため利用者さんにとっても駐車場料金がかからず安心です。
しかし、徒歩での移動は天気の影響を受けやすく、また荷物もたくさん持ち運ぶことはできないため工夫が必要です。
利用者さんに必要な物品を予測し、最小限の荷物を持ち運ぶことで訪問看護師の負担軽減につながります。
まとめ
今回は、訪問看護は運転免許なしでも可能であるか、という質問に対しさまざまな移動手段の例を用いて解説しました。
上記にあるように事業所によっては自動車での移動をメインとしていても、自動車運転免許がない場合には事業所の近隣を訪問するルートを担当することで解決することもあります。
自動車運転免許がない看護師さんも、訪問看護への就職を諦めずチャレンジしてみることをお勧めします。
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訪問看護は自動車運転免許がないと働けませんか?