皆さん、こんにちは!緩和ケア認定看護師の村上です。
今回は、「家族ケア」について、皆さんと一緒に考えていきたいと思います。
かつて、ご家族を「患者さんを支えるための資源の一つ」として捉える考え方が主流でした。
つまり、ケアの対象は主に患者さんであり、ご家族は私たち医療者と同じように患者さんを支えるべき存在、と考えられていたのです。
しかし、その考え方では、ご家族それぞれの状況や感情に十分な配慮ができていなかったのではないか、と私は考えています。
ある在宅クリニックの看板にこんな言葉がありました。
「誰かの支えになろうとする人こそ、一番支えを必要としています」
これは本当に真理だと思います。
患者さんを一生懸命支えているご家族もまた、ケアを必要としている存在なのです。
この認識を持つことが、質の高いケアを提供する上で非常に大切になります。