
目次
コーピングの効果はどう?
コーピングの効果を検証するための視点として、以下の2つがあります。
- ストレス反応が1%でも緩和・軽減されたか?
- 短期的にも長期的にも良い効果があるか?

①ストレス反応が1%でも緩和・軽減されたか?
1つ目は、ストレス反応が1%でも緩和・軽減されたか?という視点です。
今回はコーピングを以下の2つに分けています。
- 認知的コーピング
- 行動的コーピング
この場合は、ほとんどが対症療法になっていると考えられます。
元々の原因となっているストレッサーに対する対策ではありません。
でもこれでOKです。
ほとんどのストレッサーは、自身ではコントロールすることができないからです。
怒りっぽい上司を穏やかにしたり、大切な日の天気を雨から晴れにすることはできません。
とはいえ、ストレッサーについて考える必要はあります。
まずは自身に起こっているストレス反応が1%でも緩和・軽減されたかを考え、効果を検証しましょう。
それを繰り返して自身の心の充電が上がると、ストレッサーについて考えることができるようになります。

心の充電が低い状態でストレッサーと向き合おうとすることは大変です。
②短期的にも長期的にも良い効果があるか?
2つ目は、短期的にも長期的にも良い効果があるか?という視点です。
これは比較的イメージしやすいと思います。
例えば、ストレッサーの影響で毎日の夕食やデザートをお腹いっぱいまで食べるなどです。
その日のストレス反応には対処できていますが、長期的には良くない影響が考えられます。

また、仕事が大変だった時に、家で家族に八つ当たりをしてしまうといった例も挙げられます。
ここでのポイントは、長期的に見たときに悪影響になってしまうコーピングはやらない方が良いということではありません。
良いも悪いもなく、自身を助けてくれるものはすべてコーピングとなります。
やけ食いや八つ当たりも大切なコーピングです。
ですが、そればっかりになってしまうことは良くないです。
そのため、長期的にみて悪影響になってしまうコーピングは、以下のような対処法が必要です。
- 回数を減らす
- 最終手段とし、その前に他のコーピングを試してみる
もう少し具体的に考えてみましょう。
Aさんは仕事で新しいプロジェクトを任され、ものすごく忙しいです。
そのストレスを無意識にお菓子を食べることで発散していました。
お菓子を食べた後のごみを見て、食べ過ぎたなと反省します。
それでもお菓子を食べることは止められず、体重が増えたことで保健指導の対象となってしまいました。
この場合、減量をするためにお菓子を食べることを止めるといった対策をしてもうまくいきません。
他のコーピングがないからです。
お菓子は食べることは最終手段として、他のコーピングを試してみることが大切です。

コーピングの効果を検証する
コーピングの効果を検証する方法をまとめます。
効果検証には、以下の2つの視点が必要です。
- ストレス反応が1%でも緩和・軽減されたか?
- 短期的にも長期的にも良い効果があるか?
1つ目
まずはストレス反応を改善して心の充電を上げてから、ストレッサーの対策へと進んでいきましょう。
例えば、スマートフォンの充電が1桁だったら、カメラが起動しないことと同じです。
負荷が高いことをするのであれば、フル充電からにしましょう。
まずはストレス反応の緩和・軽減です。
2つ目
両方に良い作用のあるコーピングを優先的に実施しましょう。
ですが、長期的にみて悪影響のコーピングをやめようということではありません。
それらのコーピングも自身を助けてくれる大切なコーピングです。
そのため、それらは最終手段で、その前に他のコーピングを試しましょう。

まとめ
- コーピングの効果を検証するためには2つの視点がある
- ストレス反応を緩和・軽減することでストレッサーについて対処できるようになる
- 長期的にみて悪影響なコーピングは対処法を工夫する

ありがとうございました。
ぜひ、動画の方もご覧ください。




















リアクション公認心理士の岡本雅佳(まどか)です。
今回は「良いコーピングとそうではないコーピングの境界線」について解説します。
良い悪いの判断に限らず、自分を助けてくれるすべてがコーピングです。
しかしながら、続けない方が良いコーピングがあるのも事実です。
その境界線を見極めていきましょう!