脱水への対応①〜緊急性を評価する大原則〜

 

Ns辻本

今回のテーマは「脱水への対応」です。

第1〜3回に分けて説明をさせていただきます。

まずは、脱水を放っておくとどうなるか、行き着くまでの対応や観察の大原則について説明していきます。

 

脱水への対応〜緊急性を評価する大原則〜

 

早速、症例を通して学んでいきましょう!

 

症例
  • 80歳
  • 男性
  • 一人暮らし

8月、訪問すると、自宅で動けなくなったところを発見しました。
皮膚を触ると、乾いていて、温かいです。

 

このような時、様々な選択肢があると思います。

対応方法の選択肢
  1. VSを測定する
  2. ちょっと疲れたのかなと思って起きるのを待つ
  3. 叩き起こして、水分をとってもらう
  4. 熱中症を疑い、すぐに119番通報を行う
  5. 救急車を読んで、全身を冷やす

 

このような場面では、緊急性を判断し、適切な対応に繋げることが重要です!

 

VSの結果は下記の通りでした。

VSの結果
  • 脈拍110回/分
  • 血圧90/40mmHg
  • 呼吸回数30回/分
  • SpO294%
  • 意識レベルJCSⅡ-20(大きな声で肩を揺らすと開眼する)
  • 体温39.0℃

 

VSを測ることで、重症であることが分かり、 クリニックもしくは119番に連絡をするという対応ができると思います。

 

Ns辻本
  1. いろんな疾病や傷病に対応するときの大原則
  2. 循環の3要素
  3. ショックの5P

これらについて復習していきましょう!

 

いろんな疾病や傷病に対応するときの大原則

 

先ほどのような事例に出会った際に、「何か変?」と皆さん感じますよね。

その違和感が大切です。

その違和感を後回しにせず、まずはABCD,ショック徴候を確認していきましょう。

 

 

Ns辻本

ABCDに異常、またはショック徴候があれば、緊急性が高いと判断し、まずはコールをしましょう。

その後に、問診などを通して必要な対応を模索し、医師や救急隊に引き継いでいくこの流れが大原則です。

 

循環の3要素

ショックとは、いろんな定義がありますが簡単に説明すると循環不全です。

では、循環とはなんでしょうか?

循環は下記の3要素から成り立っています。

 

 

この3要素のうち、1つでも機能しないとショックになります。

 

ショックの5P

ショック兆候には有名な5Pがありますね。

一つ一つ復習していきましょう。

 

 

それぞれの補足説明

CRT…爪床を5秒間圧迫し解除後、爪床の赤みが回復するまでの時間。2秒以内が正常。

肉体的・精神的虚脱…意識レベルの低下。

脈拍触知困難…ショックにより循環血液量が低下。代償して脈拍は早くなり、血圧は下がる。

呼吸不全…組織で酸素が足りないと、乳酸(酸性)が代わりに作られ酸素不足を補おうとする。

酸塩基を並行にするため二酸化炭素(酸性)を吐き出し、大きな呼吸や呼吸促迫が生じる。

 

Ns辻本

ショックの定義に血圧が入っていることが多いですが、血圧だけでは判断できません。

90以上でもショックの可能性があります。

ショックが疑われる場合は、5Pを上から確認していく癖をつけましょう

 

網状皮斑とは?

5Pの皮膚蒼白に含まれる網状皮斑は、下記の写真のような状態の皮膚を指します。

 

網状皮斑の程度は、死亡率に関連してしているというデータが出ています。

膝全体より広範囲の場合は、死亡率がかなり高いことが分かります。

ショックが疑われる場合は、膝も見てみましょう!

 

動画で勉強する

 

Ns辻本

第2回では、脱水の定義、見逃してはいけない症状について説明をしていきたいと思います!

 

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